
インタビュー
[インタビュー]「The First Descendant」,コラボにもっと力を入れていく。3度目の来日で感じた思い[TGS2025]
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試遊体験コーナーに加え,「ホバーバイク」の展示や,「ラウンジ」を再現したコーナーが設置され,写真撮影で賑わっていた印象だ。
そんな東京ゲームショウ2025の期間中,「The First Descendant」のプロデューサーであるイ・ボムジュン氏とディレクターのチュ・ミンソク氏にインタビューを実施した。コラボの経緯などについて話を聞いた。
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4Gamer:
サービスを開始して1年が経過しましたが,振り返ってみて感想はいかがですか。
イ・ボムジュン氏:
「The First Descendant」で日本に来るのは3回目です。1回目は立ち上げ前,2回目は去年の東京ゲームショウで,そして今回が3回目なのですが,それぞれ違う気持ちで来日しています。
1回目はドキドキしながら来ましたが,2回目のサービス開始直後は「ゲームをもっと広めたい」という気持ちで一杯でした。3回目は日本で「The First Descendant」を楽しんでいるファンの人たちと,直接お会いしてコミュニケーションを取りたい気持ちが強いです。
この1年を振り返ると感無量という感じですね。
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チュ・ミンソク氏:
1年間サービスをしましたが,体感的には4〜5年経ってるような,密度の濃い出来事が多かったですね。ライブサービスをやりながら学んだことも非常に多く,今は長期にわたってライブサービスを行うにはどうしていくべきかを悩んでいる時期です。
4Gamer:
これまでで一番苦労したこと,逆に一番うれしかったことはなんでしょうか。
イ・ボムジュン氏:
去年の東京ゲームショウで日本に来たとき,4Gamerさんともイベントをやりましたし,日本でストリーミングもしたんですが,韓国で一番評価が悪化していた時期だったんです。
日本でストリーミング配信をしていたときに,怒った韓国のプレイヤーがチャットをかなり荒らしていたんです。当時,精神的にすごく辛い時期だったんですが,日本にきてまで韓国のプレイヤーから非難を浴びせられたのがダブルパンチで辛かったですね。
嬉しかったのは,リリース直後ですね。想像以上にたくさんの人がゲームをプレイしてくれて,ランキングでもかなり高い数値をたたき出したので,嬉しかったですね。
チュ・ミンソク氏:
特に辛いことは,毎日辛いのでないのですが,嬉しいことで印象に残っているのは,GDCやPAX EASTといった海外のイベントに行ったときに,海外のプレイヤーと直接コミュニケーションが取れたことですね。
オンラインではなく,直接お会いするのは不思議な感覚で,非常に嬉しかったです。今回の東京ゲームショウでも日本のプレイヤーにお会いできるのが嬉しいです。こういった機会が,辛いゲームつくりの毎日を乗り越えられる栄養剤になってます。
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4Gamer:
Nier: Automataに続いて,ベヨネッタとのコラボが発表されました。まずは前回のNier: Automataのコラボを振り返っての感想を聞かせてください。
イ・ボムジュン氏:
やってよかったの一言に尽きますね。初めてのコラボだったのですが,非常にたくさんの人たちの関心を得られて,本来のゲームコンテンツよりもコラボに注目が集まるくらい反響が良かったので,今後もコラボレーションに力を入れるべきだという印象です。
ベヨネッタについても,たくさんの関心を浴びているので,今後も力を入れていきたいです。
チュ・ミンソク氏:
コラボのIP選定は全面的に,プロデューサーに頼っています。立て続けに,Nier: Automataとベヨネッタと日本の有名IPとコラボをしているのですが,もっと成功して,今あなたが来ているTシャツのようなIP(この時はSTAR WARSの服を着ていた)などともコラボしてみたいですね。
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4Gamer:
ベヨネッタとのコラボを実施することになったきっかけを教えてください。
イ・ボムジュン氏:
ベヨネッタは私から提案させてもらったIPでした。Nier: Automataのように「The First Descendant」と合っているゲームは何があるんだろうと考えたところ,自分が好きでプレイしていたベヨネッタが思い浮かんだんです。Nier: Automataと同じく,近未来的な要素もあって,何よりキャラクターがカッコよく美しい。「The First Descendant」とマッチしていると思います。
ベヨネッタとのコラボはあまり行われていないのと,最新のUnreal Engine 5でベヨネッタを再現するとどういうビジュアルになるのかを見てみたいという気持ちもあります。
4Gamer:
Nier: Automataとベヨネッタは両方ともプラチナゲームズが開発していますが,何か関係があるんでしょうか。
イ・ボンジュン氏:
よく聞かれるのですが,偶然です。
ただ,プラチナゲームズの作品は個人的に大好きで,韓国のプレイヤーにもファンが多いんですよね。
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4Gamer:
それでは次期アップデートについて教えてください。
イ・ボンジュン氏:
アップデート情報はおいおい公開していくのですが,一番の目玉は「近接武器」の実装ですね。コンボを重視の戦闘スタイルになります。また,新ダンジョンの情報も公開しています。
4Gamer:
東京ゲームショウに参加しての感想を聞かせてください。
イ・ボンジュン氏:
去年の東京ゲームショウでも同じことを考えていたんですが,「The First Descendant」をもっと広く知ってもらえるように,頑張っていきたいと感じました。「The First Descendant」のイベントをもっと大規模にできるようにしていきたいですね。
日本は有名なIPを持っている会社が多く,それらの新しい情報が公開されると大きく盛り上がっていて,「The First Descendant」もそういった道を歩みたいと思います。
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チュ・ミンソク氏:
プロデューサーの発言に付け加えるとしたら,毎年,東京ゲームショウに出展したいですね。それも毎回規模を大きくしていきたいです。
4Gamer:
日本のファンにメッセージをお願いします。
イ・ボンジュン氏:
リリース前に日本国内でどのくらいの人が遊んでくれるか,予想すらできなかったんです。ですが,いざ蓋を開けてみると,世界でも2〜3番目くらいのプレイヤーが遊んでくれて,嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです。今後とも楽しんでいただけるように邁進していきたいと思います。
チュ・ミンソク氏:
日本のストリーマーやコンテンツクリエイターの人をよく見るんですが,日本のプレイヤーは攻略的なものが多く,ビルドの構築に長けているんです。ビルドの組み合わせの最適化が上手な人が多いんです。
そういったコンテンツを見ながら,どうやってプレイしているのか,楽しんでいるのかを自分も学んでいます。そこから学んだことをコンテンツの開発に生かして,より多くの人に愛されるようなゲームにしていきたいと思います。
4Gamer:
ありがとうございました。
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