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「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」が,ジャズイベント「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025」に出演! ボーカルのLynさんが,意気込みを語った
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印刷2025/11/05 12:00

インタビュー

「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」が,ジャズイベント「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025」に出演! ボーカルのLynさんが,意気込みを語った

 以前お伝えしたとおり,2025年12月2日〜4日に新宿文化センター大ホールで,12月5日に神戸国際会館 こくさいホールにて,「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド・コンサート」が開催される。

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 その名のとおり,「ペルソナ5」の楽曲の数々を,日米の腕利きプレイヤー約30名からなる「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」が演奏するという本公演は,全日程すべてのチケットの完売するなど,開催前から大きな注目を集めている。


 そんな「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」が,12月7日にぴあアリーナMMで開催される「MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025」(モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025)に出演することが決まった。
 国内外のジャズプレイヤーが一堂に会するこのフェスに,ゲーム音楽の演奏のために結成されたビッグバンドが出演するのは,かなり異例のケースと言えるだろう。
 このフェスへの出演を前に,「ペルソナ5」のゲーム内,そして「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」でボーカルを務めるLyn(稲泉りん)さんへのインタビューが行われた。ここではその模様をお届けする。Lynさんが「ペルソナ5」の楽曲,そしてゲーム音楽についてどのように考えているのかがうかがえる内容となっているので,興味のある方はぜひご一読いただきたい。



<以下,「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド・コンサート」を企画制作するANY (J:COMグループ)提供のインタビュー内容をそのまま掲載しています>




稲泉りん
1988.3.13生まれ。
Donny Hathawayに出会い、’08 6月より、歌の勉強を開始。
翌年から、様々な現場でコーラスやゲストボーカルとして活動。
当初 Lyn 名義で活動していたが、'18より、稲泉りん 名義に。
’16〜 ゲーム, ペルソナ5シリーズ内の音楽歌唱を担当 (Lyn名義)。
’19 映画 “ルパン三世 THE FIRST” EDテーマ、”GIFT” 歌唱担当。
ギターボーカルユニット、”りんとけーびー”名義で、
’16 3月、洋楽カバーアルバム”One Day Conversation”をリボーンウッド(株)より発売。
個人では
‘24 1月、1st オリジナルアルバム “johaLyn” カムイレコードより発売。
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 累計2000万本以上を売り上げている世界的な人気ゲーム『ペルソナ』シリーズ。その最新作『ペルソナ5』で作中のボーカル曲を担当しているのがシンガーのLyn(稲泉りん)である。

 そんな彼女をフロントに据えた「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」が結成され、12月に開催される音楽イベント「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025」への出演が決定した。このバンドは、アメリカから来日する9人のミュージシャンと、日本のミュージシャン20名によって構成。さらに、同プロジェクトを率いる作曲家のチャーリー・ローゼンは、今年のグラミー賞で『ペルソナ5』の楽曲「Last Surprise」のカバーがノミネートされたことでも注目された。

 このスペシャルなビッグバンドでメインボーカルを務めるシンガーのLyn(稲泉りん)に、来たるステージへの想いを聞いた。

――今回の「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」の前にまず、ゲーム『ペルソナ5』に関することをお聞きしたいのですが、どんな経緯で歌唱を担当することになったのでしょうか。

 普通にオファーがあって、そのときは詳細を聞いていなかったので「コマーシャルの曲かな?」くらいの認識で軽く考えていたんです。ところがレコーディング当日に現場に行ってみると、録音ブースにカメラが入っていたり、かなり立派な設備で。その瞬間「あっ、これは大変だ。なんだか大ごとになってる…」と、事の重大さに気づきまして(笑)。

 恥ずかしながら私はゲーム界隈のことに疎くて、世界的に人気のあるシリーズだということを、あとで知りました。

――その日のレコーディングは順調に進んだのですか?

 はい。歌いにくさもなかったし、歌い方で悩むこともなくて、結構スムーズにできたかと思います。

――それは『ペルソナ5』の曲調がLynさんに向いていた、ということですか?つまりジャズやファンクなどブラックミュージックの要素が強いので、そこがLynさんにフィットしたという。

 それはありますね。ただし、普通にジャズやファンクの曲を歌うことと、ゲーム音楽として成立させることには大きな違いがあると思っていて。つまりゲーム音楽って「ゲーム内での役割」と「音楽的な表現」の絶妙なバランスの上で成り立っていて、その制約の中で、どれだけの熱量や自分なりの表現ができるかが大切なポイントだと思うんです。

 『ペルソナ5』で具体的に意識したのは、抑揚をつけすぎないというか、良い意味で “一本調子” であることです。その狭い抑揚の幅の中で、どうしたらマイクに乗り続けられるか、みたいなところは意識的に取り組みました。

 あと、作品内の歌は英語詞ですけど、歌い方を日本語のポップスから学んだり、もちろん過去のゲーム音楽からもヒントを探りながら。最初は手探りでしたけど、少しずつ “良い意味の一本調子” をうまく意識できるようになっていきました。

――音楽ライブのステージで歌ったり、自分の歌唱がCDやDVDに収録されるのはLynさんにとって普通のことだと思うんですけど、ゲームやアニメの中に自分の歌が登場する、というのはどんな気分なのでしょうか。

 例えばゲームをプレイしている時に自分の歌声が聞こえてくるのは、なんだか気恥ずかしいというか居心地が悪くて、ゲームには集中できないですね(笑)。だからと言って、それ以外のゲームをやり始めると、没頭しすぎて社会生活もままならなくなる恐れがあるのでブレーキをかけています(笑)。

――そんな『ペルソナ5』にちなんだプロジェクト「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」でLynさんがボーカルを執り、12月開催の音楽イベント「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2025」に出演します。ご存じのとおり、このフェスは世界3大ジャズフェスにも数えられるスイスの「モントルー・ジャズ・フェスティバル」の日本版です。

 この出演が決まったとき、興奮してすぐ母親に電話しました(笑)。「あたし、モントルー・ジャパンに出るよ!」って。でもそうは言いながら「大丈夫かな…、辞退した方がいいんじゃないかな…」と弱気にもなりましたけど。

――肝が据わっている印象ですが、Lynさんでも弱気になりますか?

 だって、この「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」のメンバー見てくださいよ。とんでもない精鋭ミュージシャンばかりですよ?

――そうですね。国内トップクラスの演奏家たちが結集しています。

 さらにアメリカ勢も大御所ばかり。そう考えると、私なんて赤子も同然なんです。だから逆にいうと “怖いものなし” だな、とも思えます。私がどう振る舞っても、臨機応変に対応してくださる技量と懐の深さをお持ちの方々ですから。だから私は私のまま、体当たりで頑張ろうと思っています。

――それからもう一つ、今回の楽曲をアレンジしたチャーリー・ローゼンさんも、Lynさんにとって特別な存在ですね。

 はい。『ペルソナ5』の収録曲カバーで、今年のグラミーにノミネートされましたからね。グラミーで話題になる前から存じ上げていたので、今回のノミネートも固唾を飲んで見守っていました。

 彼のアレンジはどんなカバーよりも愛情あふれていて大好きなんです。今回の「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」での彼の楽曲アレンジも同様で、私自身がボーカリストとしてどんなアプローチをすべきか、そしてどんなことができるのか。さらには他の演奏メンバーの方々とのキャッチボールにおいても、どんなプレイを心がけるべきか、そこはしっかりと考えなければなりません。

 ――ちなみに、今回の日本メンバーのバンド・リーダーを務めている、トランペッターのエリック・ミヤシロさんとは初共演とのことですが、エリックさんはLynさんのことをずっと前からご存知だったそうです。彼はゲームが大好きで『ペルソナ5』を通じてLynさんの声を聴いていたので「初共演だけど初めての気がしない」とおっしゃっていました。

 怖いですねぇ…、そんな大御所があのゲームの音楽を聴いていたなんて思いもしなかったので、今頃になって焦ってます。

――あと、エリックさんはこうも言っていました。「僕は彼女が日本人だということを知らなくて、ずっと外国のシンガーだと思っていました。あの歌い方は “日本人離れ”しているので驚きましたよ」と。

 いやもう本当に恐縮です。嬉しすぎて、また母親に電話しそうです(笑)。

――ところで、Lynさんが歌手になったきっかけは「ある日、ダニー・ハサウェイを聴いて、何かに目覚めた」みたいな記事を読んだことがあるのですが、それはいつ頃の話ですか?

 10代の終わりくらいですね。ある日、何となくラジオを聴いていたらダニー・ハサウェイの曲が流れて。その番組はソウルミュージックを詳しく紹介するという内容で、その日はダニー・ハサウェイのライブ音源がそのままオンエアされたんです。

――1972年のアルバム『Live』ですか?

 そう、「What's Going On」で始まるやつです。あのアルバムって、お客さんの拍手や歓声もしっかり入っていて、ステージと客席の一体感がすごくよく伝わる録音ですよね。

――お客さんが一緒に歌っちゃう場面もありますね。

 そうなんです、彼の音楽やパフォーマンスも素晴らしいと思いましたけど、それよりも、あの会場の時空そのものに感動してしまって。ただ純粋に「そこへ行きたい」と思いました。

 だから、そのときは「ミュージシャンになりたい」とか「歌手になりたい」みたいな具体的な夢を描いたわけではなくて、ただただ衝撃を受けたんです。お客さんも一緒にライブを創り上げていくような、あの空間を想像しながら「私もそこに参加したい」という漠然とした思いというか、憧れというか…そんな気持ちですね。

――それでも、やはり自分で歌うことを選択した。

 やはり音楽に携わりたいという思いはあって「歌ならできるかな…」くらいの気持ちで始めました。ただしメインでしっかり歌うのではなくて、自分としてはコーラスがすごいしっくりくるな…と感じて。コーラスのキャリアを積んでいきました。

――確かに、Lynさんのキャリアを振り返ると、コーラスでもさまざまなアーティストの作品に参加していますね。しかも、MISIAさんや井上陽水さん、Superflyなど、楽曲の方向性も多彩。

 そこは自分の強みだと思います。音楽はジャンルを問わず好きだし、音楽の現場そのものが私にとって楽しい場所なので、自分の役割がリードシンガーであってもコーラスであっても「はい! 行きます!」というスタンスで(笑)。

――レコーディングでの客演も豊富ですが、ライブでも幅広いアーティストのサポートを務めていて、ソロでのライブ活動にも積極的ですね。

 やっぱりライブは好きだし、自分はライブミュージシャンだっていう気概もあります。ライブでおこなわれることは毎回違うし、そこにいる共演者や目の前にいるお客さんに対して自分がどう反応して、どんなプレゼンができるか。そこが自分にとって最も興味があるというか、大切にしている部分でもあります。

――まさに先ほど話した、ダニー・ハサウェイのライブパフォーマンスや、聴衆と一緒に空間を作り上げるという話につながりますね。

 そうですね。私自身はあらゆるジャンルの音楽で “うた” の現場を楽しめるし、ステージ上の自分がどんな役割であっても、そのライブ空間を作り上げることに喜びを感じます。だから私はリードシンガーであることにこだわらず、むしろ自分のことをコーラスがメインだと認識しているんです。

――でも今回のプロジェクト「ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド」はリードシンガーです。

 しかも「モントルー」という大舞台ですからね。モントルー・ジャズ・フェスティバルは長い歴史の中で、ジャズだけでなくロックやソウルのミュージシャンも数々の伝説的な名演を残してきましたよね。そうした憧れのミュージシャンのライブ音源や動画を、これまで何度も観たり聴いたりしてきたので、自分が「モントルー」の名前を冠したフェスに出演できるのは本当に光栄だし、嬉しさと誇らしい持ちでいっぱいです。

――海外勢では、ハービー・ハンコックを筆頭に、ネイト・スミスやマイケル・リーグらも出演が現時点では決定しています。

 はい…、他の出演者も錚々たる顔ぶれ。ジャズ界の頂点とも言いえるような面々が並んでいますよね。さっきも言いましたけど、私なんて赤子も同然です。

――そんなフェスに出演する上で、自分が何を担っているか、どんなステージにしたいか、具体的なビジョンがありますか?

 ゲームって、その世界にトリップして没入できるものですよね。それと同様に、この音楽でもお客さんと一緒に没入できるような、そんなゾーンに入りこめれば素晴らしいと思っています。それはもう “音楽の神様に捧げる” レベルの領域かもしれないし、大それた野望ですけど、そこへ到達できたらいいなと思っています。

 あと、熱心なジャズファンの中には、「ゲーム音楽でしょ?」っていう、偏見ではないですけど先入観を抱く方もいらっしゃるかもしれません。もしそういうお客さんが聴いていたとしても、蓋を開けてみたら「何なんだこれは! すごいじゃん!」って思ってもらえるような、そんなパフォーマンスを目指そうと思っています。

 とにかく題材が何であれ、その音楽や演奏そのものの素晴らしさを発揮したいという気持ちもありますし、題材になっているゲームというコンテンツの魅力を伝えたいという気持ちも強いので。

――かつてはミュージカルや映画などの娯楽が、こうしたビッグバンドと結びついていましたが、時代の流れに応じて「コンピュータゲーム」というエンタメと繋がっていくのは、ごく当たり前で自然なことなのかもしれませんね。

 おっしゃるとおりだと思います。そこは今回の中心人物であるチャーリー・ローゼンさんのキャリアと受賞歴が物語っていますよね。ゲームやアニメに限らず、いろんなカルチャーやコンテンツが、音楽を通してミックスされているのは本当に素敵なことだと思います。

 チャーリーさんのアレンジメントと、エリックさん率いるビッグバンドが、その世界をさらに膨らませる。今回のステージは、いわゆるゲーム界隈だけでなく、いろんな音楽ファンにアピールできる素晴らしい機会です。その立場にいられるのはシンガーとして本当に幸せなことなので、私にできるベストなパフォーマンスを目指したいですね。

【公演名】MONTREUX JAZZ FESTIVAL JAPAN 2025
【開催日】2025年12月7日(日)12:00開場 13:00開演(予定)
【会場】ぴあアリーナMM (〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-2-2)
【出演者】
ハービー・ハンコック/ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド/
ネイト・スミス フィーチャリング マイケル・リーグ アンド ジェイムズ・フランシーズ/MJFJ TB×ER UNIT with BIGYUKI(guest:石若駿、Jeremy Quartus 他)/
蓮沼執太フィル  and more!
【チケット料金】
VVIP席150,000円 / VIP席32,000円 / S席18,000円 / A席13,000円 /
U-25席5,000円 / 学生席4,000円
・全て税込の金額となります。
・全席指定席、未就学児入場不可となります。
・VVIP席は、ステージ前方1〜3列目以内のお席となります。特典付きです。
・VIP席は、VVIP席後方の優先エリア以降のお席となります。特典付きです。
・本公演には「U-25席」「学生席」など一部条件付きのチケットがございます。
ご購入前に、必ず販売ページに記載の注意事項をご確認ください。
【チケット発売中】https://montreuxjazzfestival.jp/

【主催】MJFJ実行委員会
【グローバルパートナー】Julius Bar
【後援】J-WAVE/THE WESTIN YOKOHAMA/Embassy of Switzerland スイス大使館
【問い合わせ】ライブインフォメーション:0570-017-230(平日12:00〜15:00)
【公式サイト】https://montreuxjazzfestival.jp/
【公式X】https://x.com/mjfj_official
【公式Instagram】https://www.instagram.com/mjfj_official/
【公式YouTube】https://www.youtube.com/@montreuxjazzfestivaljapan7164

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