
業界動向
米連邦取引委員会(FTC),MicrosoftのActivision Blizzard買収に関する訴訟を正式に取り下げ
米国時間5月7日に,FTCは本買収に関する異議申し立てを,北カリフォルニア第9巡回区控訴裁判所に棄却されており,今回の取り下げ理由は,裁判所の判断が公共の利益にもっともかなうと判断したことを理由にしている。
MicrosoftによるActivision Blizzardの買収は,2022年1月18日に発表され,2023年10月13日に正式に完了している。各国の規制当局は,独占禁止法の観点から難色を示していた。FTCもその1つで,買収の阻止に向けた動きをしていた流れだ。
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Access Accepted第779回:MicrosoftのActivision Blizzard買収は結局なんだったのか。これまでの流れをおさらい

2023年のゲーム業界を沸かせた大ニュースと言えば,10月13日にMicrosoftによるActivision Blizzardの678億ドルという巨額買収が正式に承認されたことだろう。「コール オブ デューティ」や「ディアブロ」などがMicrosoftの知的財産となったこれまでの流れをおさらいしてみよう。
FTCの訴訟取り下げを受け,Microsoftの副会長兼プレジデントであるBrad Smith氏は,「今日の決定は,全国のプレイヤーにとっての勝利であり,ワシントンD.C.における良識の勝利でもあります。本日の発表についてFTCに感謝いたします。」と,コメントしている。
Today’s decision is a victory for players across the country and for common sense in Washington, D.C. We are grateful to the FTC for today’s announcement. https://t.co/nnmUI76q0l pic.twitter.com/KgLxhZppx3
— Brad Smith (@BradSmi) May 22, 2025
最近のMicrosoftは,XboxのタイトルをPS5でもリリースしたり,同社のショーケースイベントでも対応する他社プラットフォームも同時に発表したりする傾向が見られており,推測ではあるが,そういった行動も今回の決定の1つの要因になったのかもしれない。
FTCの声明文(PDFファイル)
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