
プレイレポート
[プレイレポ]「EDENS ZERO」はアニメのような爽快バトルと細やかな原作再現を楽しめるアクションRPG。まさに“体験するアニメ”だ
今回は製品版相当のバージョンを試遊してきたのでプレイレポートをお届けしよう。
![]() |
「EDENS ZERO」公式サイト
機械に育てられた少年・シキは,配信者兼冒険者であるレベッカとパートナーのハッピーに出会い,宇宙に桜が舞い散る「桜宇宙(サクラコスモス)」へと旅立つ。
そして,シキは宇宙戦艦「エデンズ ゼロ」を受け継ぎ,機械を自在に操るワイズ,剣士のホムラ,アンドロイドのEMピーノ,育ての親・魔王ジギーの部下ウィッチ,シスター,ハーミット,そしてジンを仲間に加え,さまざまな冒険を繰り広げる。
![]() |
![]() |
![]() |
今回の試遊では「ストーリーモード」と「探索モード」をプレイできた。
ストーリーモードは原作の物語を追体験していく内容だ。今回プレイした序盤(〜第2章)は,惑星グランベルからの旅立ち,レベッカとハッピーとの出会い,そしてギルド「流星の灯」の加入へと続いていく。
原作コミック・アニメのシーンを再現したグラフィックスに,アニメの声優陣が命を吹き込み,まさに“体験するアニメ”といったところだ。中世風のテーマパークでありつつもロボットたちが集い,原作ファンは涙なくして見られないグランベル,未来都市にそびえる城のようなギルド本部が印象的なブルーガーデンなどのロケーションがしっかりと再現されている。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ギルドのホールを自分の足で歩き回ってクエストを受注し,謎の存在・マザーのホログラムの大きさに感嘆できるのは,まさに「EDENS ZERO」の体験であり,ファンにはたまらないはずだ。
もちろん,ハッピーをさらおうとする不届き者や,巨大なガトリングガンでシキたちを襲うニパといった敵のキャラクターも登場し,プレイヤー自身の手で成敗できる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
一方,探索モードはゲームをある程度まで進行しているセーブデータを使用した。
拠点となるエデンズ ゼロでは,シキを操作して艦内を探索できる。「エデンの湯」ではパーティのエーテルギアを進化させたり,「ウィッチのオイルマッサージ」を受けたりできる。
![]() |
![]() |
オイルマッサージはリズムゲーム風になっていて,高得点を獲得すればアイテムと交換できるポイントがもらえる。シキやワイズ,ジンら男性陣も選択できるため,ファンは気になるところだろう。
![]() |
「ドレスファクトリー」では装備の性能はそのままに見た目を変えたり,アクセサリーやピーノの衣装を作成できたりする。アクセサリーはレベッカが配信に使うB・キューブのネックレス,二コラが頭に乗せて運んでいた料理,モスコの頭など,バリエーションは盛りだくさんだ。
そしてフィールドで入手した食材は,「エデンズキッチン」で料理を作って能力アップの効果を得られる。
このように,さまざまな施設がゲーム的な意味を持ったうえで再現されており,エデンズ ゼロの暮らしを体験できる。
また,フィールドのあちこちにいるキャラクターをスカウトすると,エデンズ ゼロに乗り込んでくれる。スカウトした人数に応じてエデンズ ゼロの要素が開放されるため,探索のモチベーションにつながりそうだ。
![]() |
![]() |
エデンズ ゼロから出撃できるブルーガーデンでは,原作を再現した“移動”が見どころだ。
シキはエーテルギア「サタングラビティ」を使って,爽快に空を飛べる。飛行に制限はほぼ存在しないので,どれだけ飛び続けてもいい。ブルーガーデンの空を気ままに散策し,気になる建物や見晴らしのいい場所にフラリと立ち寄るなんてことも可能だ。
クエストの目的地までファストトラベルを使わずに,飛んでいきたくなるほどに気持ちいい。フォトモードを実装しているため,記念写真を撮るのも楽しいだろう。
![]() |
バイクや歩行メカ,そしてタンチモにも乗れる。手に札を持ち,頭をブルブル回転させながら走るタンチモは,まさに原作どおりだ。
フィールドではNPCから頼み事(クエスト)を受けられるが,もちろんゲームオリジナルの内容も含まれている。さらに真島氏の書き下ろしの裏設定を含む文献やコレクションカードも収集できる。熱心な原作ファンも見逃せないだろう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
バトルでは,エーテルギアを使った特殊能力と爽快なアクションで大暴れできる。
フィールドを歩いていると,シキたちを見つけた敵が襲いかかり,シームレスにバトルがスタート。プレイヤーはシキと3人の仲間を自由に組み合わせてパーティを編成でき,操作キャラクターは自由に切り替えられる。
バトルでは敵の動きをしっかり観察したうえで,状況に応じて特殊能力を使うアクションゲームらしい駆け引きが求められるが,シキたちの活躍を楽しめる爽快感重視のバランスだ。
![]() |
敵が攻撃する直前には,頭上に警告のマークが表示される。動きを見切ってギリギリで避ければ,「ジャスト回避」が発動してスローモーションに突入,ここから強力な反撃「カウンターブロー」を繰り出せる。うまく決まれば,自分に酔えるポイントだ。
そして何より,シキたちのバトルスタイルが「必殺技」「固有アクション」「奥義」「オーバーブースト」といったシステムで表現されているところに注目してほしい。
手軽に使えて回転率の高い必殺技,時間経過で再び使用可能になる固有アクション,ゲージを溜めて敵全体にダメージを与える奥義,敵の攻撃を受けてもひるまなくなるオーバーブーストを状況に応じて繰り出せば,より有利に戦えるのだ。
![]() |
シキは重力を操り,固有アクション「魔械流 重力波」で広範囲の敵を浮かせて行動不能にしたり,必殺技「魔械流 重弾」で重力弾を放ったりできる。
もちろん,奥義は「魔械流 重彗星」だ。原作そのままの演出で大ダメージを与えられる。
![]() |
![]() |
仲間たちも,それぞれに個性的な技を持っている。
レベッカはハッピーを変形させた二丁拳銃を操り,ハッピーブラスターARモードを再現した固有アクション「射撃モード」ではTPSのような感覚で戦える。
![]() |
![]() |
ワイズは複数のタレットを設置して,敵に集中砲火を加える。タレットにはマシンガン,火炎放射,ロケットランチャー,ショットガンといった種類があり,自分で選んで設置していく。
覚醒後に使用できるオーバードライブでは,アーセナル状態になれるのも嬉しいところだ。
![]() |
![]() |
ホムラはソウルブレイドを振るう近接タイプ。ボタンを連打するだけで攻撃がつながり,爽快な連続攻撃を見せてくれる。
固有アクションではパワフルな戦乙女一刀流と,スピーディな戦乙女二刀流を切り替えられる。
![]() |
![]() |
ウィッチは炎や氷,雷といった属性エーテルを巧みに操る。例えば,氷では相手の動きを止められるなど,戦略的に戦えるだろう。
一方,シスターの固有アクションはなんと「モスコ呼び出し」。シスターが攻撃するとモスコも攻撃するという変わった特徴を持っている。モスコを敵にけしかけたら,シスター自身は鞭を振って攻撃を指示しながら高みの見物なんてことも。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
原作では頭脳派のイメージが強いハーミットは,ドローンを武器にして,固有アクションでは分身による広範囲攻撃が可能だ。
しかし,分身はあくまで本体の動きをトレースするため,本体がやられると分身も吹っ飛んだりダウンしたりする。本体がやられないように立ち回らなければならないのが面白い。
![]() |
![]() |
とにかく手数が多いのがジンだ。固有アクションの「天械流忍術 風刃駆」を使えば,フィールドを自由自在に駆け巡って戦える。
![]() |
![]() |
個性的な能力を持つキャラクター8人を組み合わせ,相手の攻撃にはジャスト回避やカウンターブローで対応し,固有アクションの設置技や時限強化を使い分ける。立ち回りはなかなか忙しいが,攻撃がハマったときは痛快だ。
![]() |
なお,シキたちの装備を変更すると見た目も変わる。同じ性別であれば,ほかの仲間の装備を身につけられるため,ハーミットにウィッチのコスチュームを着せるといったことも可能だ。
さらに,魔王のような「サタン」シリーズ,制服を思わせる「スクール」シリーズ,全身が七色に光る「ゲーミング」シリーズなど,真島氏の描き下ろしコスチュームも登場する。原作のコスチュームとも組み合わせられるのは,ヘビーゲーマーとして知られる真島氏らしいサービス精神といえるだろう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
アニメそのままのグラフィックスと物語の再現,広大なフィールドを自由に飛び回る冒険,そして個性的な能力を使ったバトル。なかなか見どころの多い「EDENS ZERO」だが,体験版が配信されている。ぜひチェックしてみてほしい。
「EDENS ZERO」公式サイト
- 関連タイトル:
EDENS ZERO
- 関連タイトル:
EDENS ZERO
- 関連タイトル:
EDENS ZERO
- この記事のURL:
キーワード
- PC:EDENS ZERO
- PC
- アクション
- RPG
- KONAMI
- 原作モノ
- PS5:EDENS ZERO
- PS5
- Xbox Series X|S:EDENS ZERO
- Xbox Series X|S
- プレイ人数:1人
- CERO C:15歳以上対象
- プレイレポート
- ムービー
- ライター:箭本進一

(C)真島ヒロ/講談社・NTV
(C)Konami Digital Entertainment
(C)真島ヒロ/講談社・NTV
(C)Konami Digital Entertainment
(C)真島ヒロ/講談社・NTV
(C)Konami Digital Entertainment