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Web3メタバース「The Sandbox」の新コンテンツ「G-SHOCK CITY」記者会見レポート。「G-SHOCK」の生みの親が開発秘話を語る
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「The Sandbox × VIRTUAL G-SHOCK」特設ページ
今回の取り組みは,カシオの「VIRTUAL G-SHOCK」プロジェクトの一環として行われている。Web3やメタバースといったバーチャル領域でG-SHOCKのブランド資産の強みを活かし,新たな価値を創出することが目的だ。2022年に同社内で横断的にプロジェクトを発足し,2023年9月にはDiscordチャンネルを開設,同年12月に2種類の「VIRTUAL G-SHOCK NFT」を発行した。
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並行して2023年10月にはVR Chat内にG-SHOCK STOREを開設し,G-SHOCKのVR展示やパーツごとにカラーをカスタマイズできる体験を提供したり,アバターがG-SHOCK DW5600を模したライドに乗り込み,製品の耐衝撃テストを仮想体験できるコンテンツ「G-SHOCK THE RIDE」を公開したりしている。
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2024年2月,ブルーチップNFTプロジェクト・DoodlesとコラボしたリアルのG-SHOCKをリリース。同年8月にはNFTゲーム「STEPN GO」とのコラボにより,デジタルスニーカー「G-SHOCK GENESIS」を800足販売し,応募総額約33億円相当を記録した。
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そうした流れを受けて,9月3日にG-SHOCKとThe Sandboxとのコラボがスタートする。同日,G-SHOCKの代表的なモデルであるDWー5600/DW-6900/GA-110/GA-2100,およびビッグサイズのGA-V01をモチーフにしたロボット型アバター「G-SHOCK Droidコレクション」をNFTとして数量限定でリリースする。
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9月24日にはThe Sandbox内に「G-SHOCK CITY」をオープンし,G-SHOCKの歴史をテーマにしたアドベンチャーゲームや耐衝撃テストをモチーフにしたサバイバルレースを提供する。
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さらに,G-SHOCKをテーマにしたウェアラブルやコレクティブルのNFTコレクション「G-SHOCK WEAR&CREATION」のリリースも予定している。
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会場では,G-SHOCKの生みの親であるカシオの伊部菊雄氏,The Sandbox 共同創設者のセバスチャン・ボルジェ氏によるトークも行われた。
最初のテーマは「G-SHOCK誕生の裏側」だ。
伊部氏は,高校の入学祝いとして父親からもらった腕時計を社内で落とし,壊してしまった。当時,腕時計は落としたら壊れる精密機器というのが一般的な認識で,頑丈な腕時計があったらいいのにと考えたという。また頑丈な腕時計のターゲットとしては,工事現場などの作業者を想定していたそうだ。
それから40年以上が経過し,若者を中心に男女問わずユーザー層を広げたG-SHOCKだが,最近では家族全員がファンというケースも増えているとのこと。伊部氏は,今回の取り組みのように,バーチャルの世界までG-SHOCKが広がるとは考えてもみなかったと話していた。
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G-SHOCKのファンだったというボルジェ氏は,母国のフランスでは有名なブランドであり,カッコいいファッションアイテムとして認識されていると紹介。腕時計として優秀なだけでなく,デザインやカラーリングなどの要素をひっくるめて魅力的だと語った。
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伊部氏はこれまでほとんど披露していないエピソードとして,プロトタイプG-SHOCKの耐衝撃実験にエレベーターを使わなかったことを明かした。この実験は,カシオの技術センターの3階にあるトイレの窓からプロトタイプを落とすというもので,何百回と行ったという。
結果を見に行くときは「今度はOKだろう」というワクワク感を,失敗を目の当たりにしたあとは「どうやったらうまくいくのか」という思いを抱きながら,階段を上り下りしていたとのこと。これが習慣となり,以降も技術センターではほとんどエレベーターを使わなかったそうだ。
続いてのテーマは「今回のコラボのきっかけ・経緯」。ボルジェ氏は,The Sandboxが2011年にスタートし,モバイル版を展開するなどして成功を収めたのちに,世界各国のIPやブランドとコラボしてさまざまなカルチャーを体現してきたと語る。日本のファッションブランドとのコラボを模索するうちに,カシオの担当者と話す機会を得て,移動中のタクシーの中で説明したところ,今回のコラボが決まったと明かした。
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伊部氏は,今回のコラボを「大変光栄」と表現する。当初はG-SHOCKの独特な世界観をメタバースでどのように表現するのかと思っていたが,実際にテスト版を見たときに,リアルさとボクセルによる可愛らしさがうまくミックスされたクオリティの高さに驚いたという。とくにG-SHOCKの歴史を辿るアドベンチャーゲームは,開発がスタートした1981年当時のリアル感を上手に表現していると評した。
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伊部氏の発言を受けて,ボルジェ氏はG-SHOCKをアバター化するにあたり,そのデザイン性の反映を意識したと説明。たとえばベゼルや文字盤の八角形をボクセルで表現するにあたり,どの範囲でどういった角度を付けたらG-SCHOCKとして認識されるかを突き詰めてデザインをスケッチしていったそうだ。
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世界中に多くのG-SHOCKファンがいることから,G-SHOCKをコレクションするのと同じような感覚でアバターを集めたくなるデザインも意識したとのこと。ボルジェ氏は,装備品にもG-SHOCKのデザインをしっかり採り入れたと話していた。
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最後のテーマは「未来のG-SHOCKとメタバース体験」である。
伊部氏はG-SHOCK CITYについて,G-SHOCKのリアルな歴史と開発過程を再現してバーチャルに落とし込んでいると評し,これからはリアルで体験できないことを実現してほしいと期待を語った。
ボルジェ氏は,伊部氏が挙げたリアルではできない体験の1つとして,G-SHOCK CITYのサバイバルレースを紹介した。アバターがパルクールにより,G-SHOCKの耐衝撃テストを生き残るというコンテンツだ。
また,G-SHOCK CITYを世界に向けて展開すること,G-SHOCK DroidがThe Sandboxのほかのコンテンツの中で広がっていくことにも自信を覗かせる。
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G-SHOCK CITYのデモプレイを披露するコーナーには,The Sandboxのリードゲームプロデューサーを務めるヤオジェン チャン氏と,ゲストとして招かれたWeb3ゲームインフルエンサー・のろいちゃんが登場した。
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G-SHOCKの歴史を辿るアドベンチャーゲームは,初代G-SHOCKが誕生した1983年,アメリカでDW-6900が広く受け入れられた1995年,アニメなど日本のサブカルチャーの影響下にあるGA-110が誕生した2010年のエピソードを体験できる。
1983年のエピソードには伊部氏がプロトタイプを3階から落とした話,公園で子どもが遊んでいたボールから着想を得た話などが収録されている。伊部氏によると,デフォルメをしているものの,実験ラボは細部までうまく表現されているそうだ。
コンテンツを体験したのろいちゃんは「ものを作る過程を追体験するというコンテンツは,ほかにあまりないので新しい」「G-SHOCKの生まれた瞬間を目撃できる貴重な体験」と感想を語っていた。
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