業界動向
GoogleとEpic Gamesが和解へ。代替決済手段の手数料引き下げや,外部のアプリストアのインストールを容易にする内容を含む合意案を提出
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ロイターによると,今回の提案を審議するのは,ドナート判事で,2023年のEpic Games対Googleの裁判を担当し,Gooogle Playストアの改革を義務づける包括的な命令を出した判事だ。
当時,Googleは,競争力の低下や,利用者の安全性を損なう可能性があると判決に反論していた。
Epic GamesがGoogleとの裁判で勝訴。Google Playのペイメントシステムは独占的であるという主張が認められる
Epic Gamesが,独自のモバイル決済手段の導入を理由に,App StoreやGoogle Playから「フォートナイト」が削除されたことで訴訟を起こしてから3年ほど経ったが,カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所は米国時間2023年12月11日,Epic Gamesの主張を認め,Google Playが反トラスト法違反であると認定した。
今回の合意案では,開発者がアプリ内および外部リンクを通じて,利用者に代替決済手段への誘導を許可することや,代替決済手段を利用する取引に対し,手数料の上限を9%から20%に設定するといったことが盛り込まれている。
この手数料の上限は,米国時間10月30日以降にGoogle Playから初めてインストールまたはアップデートされたタイトルに適用される。
また,新たなセキュリティ基準を満たすサードパーティのアプリストアのインストールを,利用者が簡単にできるようにする内容も含まれている。
Androidエコシステムの責任者であるSameer Samat氏は,一連の変更案により,開発者の選択肢や柔軟性を広げるほか,手数料の引き下げによる競争促進をしたうえで,利用者の安全も守れる,とコメントした。
Epic Games CEOのTim Sweeney氏は,そのポストを引用し,Androidの本来のビジョンであるオープンプラットフォームを強化できる包括的な解決策であるとコメント。競合ストアを遮断するAppleのモデルとは対照的だ,と続けている。
Google has made an awesome proposal, subject to court approval, to open up Android in the US Epic v Google case and settle our disputes. It genuinely doubles down on Android's original vision as an open platform to streamline competing store installs globally, reduce service fees… https://t.co/Q6E4XE3ych
— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic) November 5, 2025
Epic GamesがGoogleとの裁判で再び勝訴。Google Playにおける決済方法の自由化や,他社ストアが不利となる制約を禁止する命令が下る
Epic Gamesが2020年に反トラスト法(独占禁止法)違反でGoogleを訴えた裁判について,米国カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所で判決が出された。Google Playにおける「Play Billing」の強制や,ほかの支払い方法の使用制限などを禁止する命令が下った。
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