Digital Extremesが開発・運営する“スペースニンジャ”オンラインアクションRPG
「Warframe」 (
PC /
PS5 /
Xbox Series X|S /
Nintendo Switch 2 /
PS4 /
Xbox One /
Nintendo Switch /
iOS /
Android )。そのファンイベントである「TennoCon」は今年で10周年を迎えた。コロナ禍ではオンライン開催となっていたが,いまではオフラインイベントとして復活し,Digital Extremesの本拠地であるカナダのオンタリオ州ロンドンにて2025年7月18日と19日に開催された。
ヴィクトリアパーク
カナダのロンドンと言っても,日本人にはいまいちピンとこないかもしれない。ロンドンは五大湖周辺にある大都市トロントから南西に位置し,日本からは飛行機で12時間半ほどかけてトロントに行き,そこから鉄道または車で約2時間かかる。もろもろの移動と手続きを含めて,約1日ほどかかる場所だ。
ロンドンはその名前から察しが付くと思うが,イギリスのロンドンに由来している。カナダのロンドン市内の地名にもそれは表れており,テムズ川が流れ,ヴィクトリアパークという公園があったり,オックスフォードストリートがあったりするのが面白い。人口は40万人ほどで,長崎市あたりと同規模であり,比較的のどかな都市だ。Digital Extremesはこの都市に拠点を置いている。
公園に展示してあったシャーマン戦車。HOLY ROLLERというらしい
TennoCon会場にはフォトスポットがたくさん用意。ArthurとアトミサイクルはTGS 2024でも展示されていた
Soulframe ZEN Room。休憩スポット的な場所になっており,写真は開場前なので人はいないが,くつろぎながら談笑する人が多かった
10周年を迎えた今回の「TennoCon」は,これまでの最大規模であり,2日間にわたって開催された。1日めは,「Warframe」と「Soulframe」を題材にしたコスプレショーケースと,Warframeの楽曲を公式バンドがライブ演奏する「TennoConcert」が行われた。プロデューサーのレベッカ・フォード氏もベースとして参加しており,ノリノリな演奏が披露された。
Warframeの楽曲を最新から振り返って演奏していくスタイルだ。「Warframe: 1999」で登場したゲーム内バンドOn-Lyneの楽曲も演奏され,会場は大いに盛り上がった。
コスプレショーケースとコンサートが行われた場所は別会場。もちろん満席
会場の外には入場待機列ができていた。ライブドローイングなどのアクティビティも
毎年恒例となっているコスプレショーケースだが,今年は「コンペティション」と「カジュアル」というカテゴリに分かれて行われた。
コンペティションはコスプレのクオリティを審査するもので,毎年ハイクオリティな衣装を身にまとったコスプレイヤーが参加している。本カテゴリの優勝者には1万カナダドル(約100万円)の賞金が与えられる。
一方のカジュアルはより緩く,WarframeあるいはSoulframeへの思いを表現する場といったほうが適切かもしれない。参加者は各々好きな格好をし,自己表現も含めて,作品を披露するというわけだ。こちらは入賞者にWarframeかSoulframeのデジタルアイテムが商品として用意された。
TempleのProtoframeであるFlareのコスプレ。本物すぎ!
コスプレショーケースは毎年かなり盛り上がる。プロのコスプレイヤーも参加するコンペティションもさることながら,カジュアルに出場しているファンたちも熱い表現を見せてくれる。TennoConに集うファンたちの熱量の高さを感じられるステージだ。
コスプレショーケースの後は,TennoConcertが始まった。満席の会場はボルテージが最高潮。テンノたちはお馴染みの楽曲でノリノリだ。個人的にもっともアガったのはOn-Lyneの楽曲「PARTY OF YOUR LIFETIME」が演奏されたとき。思わず一緒に口ずさんでしまった。
2日めはTennoConのメイン会場で主にステージイベントが行われた。WarframeとSoulframeの最新情報を伝えるステージなどでは,参加者たちは発表のひとつひとつにエキサイトしていた。
会場内ではファン同士の交流も盛んに行われていた。一緒に写真を撮ったり,自作したグッズを配っていたりと思い思いの方法でTennoConを楽しんでいた印象だ。
Warframe 1999で登場するPom-PC
Android版の試遊も
また,グッズ売り場は連日長蛇の列ができていた。会場の外まで続く列ができるほどだ。1日めのレジストレーションでも会場となったホテルをぐるりと回り,裏側にある別のホテルのエントランス前まで続くほどの列ができていたのも伝えておきたい。いち早くイベントに参加したいというテンノたちの熱量に圧倒される。
限定グッズ目当ての参加者も多い。会場後は長蛇の列で,常に人がいる状態だった
Warframeの情報を伝えるTennoLiveでは,次期大型アップデートとなる
「古の同盟」 が発表された。メインクエストとなる「古の同盟」では,忘れ去られたTauの物語が展開するという。また,サイドストーリー
「悪魔の大三角」 では,HarrowのProtoframeとなる
「Father Lyon Allard」 とWispのProtoframeとなる
「Marie Leroux」 ,そして悪魔をテーマにした新Warframe
「Uriel」 が登場する。
「古の同盟」は「Void War」のストーリーアークを加速させ,2026年に展開予定のストーリーチャプター「Tau」の舞台を整えるとのことだ。
そのほか,秋アップデートや,Android版のクローズドβが秋に実施予定などの情報が公開されたほか,世界4都市で開催されるTennoVIPの開催もアナウンスされた。
TennoVIPはイギリスのロンドン,ドイツのケルン,日本の東京,カナダのカルガリーで開催される予定だ。日本でのTennoVIPは後日チケット予約が開始されるので,テンノたちは見逃さないように情報をチェックしておこう。
会場はかなり盛り上がる。ファンの声にリアルタイムで返すのでライブ感がすごい
TennoConは3000枚のチケットが完売するほどの大盛況だった。会場には人があふれ,テンノたちの楽しんでいる姿を見ることができた。カナダのロンドンでの開催とあって,日本から参加するのはややハードルが高いのだが,ぜひ一度訪れてみてほしいイベントだ。
そしてTennoConに参加してみたいと思っている人は,まずは日本で開催されるTennoVIPに参加してみるといいだろう。同じゲームをプレイしている仲間と出会えるのはもちろん,開発者たちとの交流も楽しめる。レベッカ・フォード氏はかなりの日本好きなので,日本のテンノたちと交流することを楽しみにしているはずだ。
Warframeは今後もさまざまな展開をしていく。姉妹プロジェクトであるSoulframeも開発が着々と進んでおり,サービスの開始が楽しみだ。