
業界動向
ネクソン,2022年度第1四半期の連結業績を発表。Embark Studiosが開発している「ARC Raiders」は2022年後半に配信開始へ
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ネクソンが公開した業績概要によれば,売上収益と営業利益はいずれも業績予想のレンジ内での着地となっている。後者に関しては,広告宣伝費と人件費は計画を下回った一方で,「FIFA ONLINE 4」および「アラド戦記モバイル」の売上収益が予想を上回ったことにより,ロイヤリティ費用と支払手数料は計画を上回ったという。
韓国では前述のとおり,3月24日にローンチしたアラド戦記モバイルとFIFA ONLINE 4が好調で,中国では旧正月のパッケージ販売が好調だったことから「アラド戦記」(PC)が前年同期比で成長したとのこと。日本では,「COUNTER: SIDE」(PC / iOS / Android)が増収に寄与したものの,「TRAHA」(iOS / Android)や「V4」(PC / iOS / Android),「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」(iOS / Android)が減収になったとされている。その他の地域では,「メイプルストーリー」(PC),「メイプルストーリーM」(iOS / Android)の成長やブルーアーカイブが増収に寄与した。
なお,ストックホルムに拠点を置くEmbark Studios(関連記事)はグローバルローンチに向け複数の新作バーチャルワールドを開発中であり,1作目となる「ARC Raiders」(PC / PlayStation 5 / Xbox Series X)は2022年後半,2作目のコードネーム「Discovery」は今後12か月以内に,順次ローンチ予定であるとのこと。ARC Raidersに関しては5月末に,外部プレイヤーを招いた最大規模のコミュニティテストを実施予定であるという。
ネクソン コーポレートサイトのIR情報ページ
主力タイトルの業績改善及び
『アラド戦記モバイル』のローンチが第1四半期の業績を牽引
バーチャルワールドの制作及び運用を行う株式会社ネクソン(本社:東京都港区、代表取締役社長:Owen Mahoney/オーウェン・マホニー、東証:3659、以下 ネクソン)は、本日2022年度第1四半期(2022年1月1日〜3月31日)連結業績を発表致しました。
当社の代表取締役社長であるオーウェン・マホニーは、次のように述べています。
「直近の堅調な業績の結果、通期業績においてさらにいい結果が得られる見通しであり、とても嬉しく思います。ネクソンは飛躍的に成長できる企業です。既存事業を継続的に改善するとともに、2022年及び2023年に大型タイトルをローンチすることで、今後数年内に当社事業を段違いに成長させることができると考えています。
ネクソンは、規律正しいコスト管理、多額の現金預金、借入がなく毎年約10億ドルの現金を創出するなど、どのような経済情勢下であっても成功するように事業を構築してきました。そのため当社は多くの企業が抱えている為替変動、インフレ及びサプライチェーンの問題の影響も一切受けておりません。ネクソンが構築した基本プレイ無料モデルにより、プレイヤーに大きな価値をもたらしながら経済が不安定なときでさえも、当社は安定的な売上収益及びキャッシュフローを創出することができます。」
2022年度第1四半期業績概要
- 連結売上収益は、会計基準ベースで前年同期比3%増加(一定為替レートベース[1]で1%減少)の910億円。当社業績予想のレンジ内で着地
- 営業利益は前年同期比11%減少の385億円。当社業績予想のレンジ内で着地。広告宣伝費及び人件費は計画を下回った一方で、『FIFA ONLINE 4[2]』及び『アラド戦記モバイル』の売上収益が予想を上回ったことにより、ロイヤリティ費用及び支払手数料[3]は計画を上回った
- 四半期利益[4]は403億円となり、業績予想を上回った。当四半期において、主に米ドル建ての現金預金等に係る為替差益127億円が発生したことが要因
- 韓国における新作バーチャルワールド『アラド戦記モバイル』のローンチ及び韓国において過去最高の四半期売上収益を達成した『FIFA ONLINE 4[2]』が第1四半期の売上収益を牽引
- 3月24日に韓国において配信開始した新規バーチャルワールド『アラド戦記モバイル』は、売上ランキング上位のゲームとなり、App Store及びGoogle Playで第1位を達成。モバイルゲームの貢献によりPC版のアクティブユーザーが20%ほど増加したため、シリーズタイトルのカニバリゼーションについての懸念を払拭した
- 中国では、旧正月のパッケージ販売が好調だったことから『アラド戦記』が前年同期比で成長。今後数か月間も安定して成長する見通し
- 韓国では、『メイプルストーリー』が2021年との厳しい比較により前年同期比で減収したものの、冬季アップデートの好評により前四半期から好転し、今年中は力強く成長すると見通し。同タイトルのネット・プロモーター・スコアは2021年第1四半期の高い水準まで回復しており、『メイプルストーリー』の業績は、第2四半期以降も継続的な改善を見せることを予想
- 北米及び欧州における業績は、『ブルーアーカイブ』の増収寄与及び『メイプルストーリーM』が堅調だった一方、『Choices[5]』及び『メイプルストーリー』の減少により売上収益は前年同期比で2%減少
- 日本では、『カウンターサイド』が増収に寄与したものの、『TRAHA』、『V4』及び『ブルーアーカイブ』が減収
- その他の地域[6]では、『メイプルストーリー』及び『メイプルストーリーM』の成長や『ブルーアーカイブ』の増収寄与により、前年同期比で売上収益が42%増加
- スウェーデンのストックホルムに拠点を置くEmbark Studiosでは、グローバルローンチに向け複数の新作バーチャルワールドを開発中。第1作品目となる『ARC Raiders』は今年後半に配信予定で、5月末には外部プレイヤーを招いた最大規模のコミュニティテストを実施予定。第2作品目のコードネーム『Discovery』は、今後12ヶ月以内にローンチ予定で、先日実施した外部向けクローズドプレイテストにおいてプレイヤーから良い評価を得た
- そのほか『アラド戦記』IPをベースとしたPC及びコンソール向けの新しいアクション格闘ゲーム『DNF Duel』及び『カートライダードリフト』をはじめとした新規タイトルを開発中
2022年度第2四半期業績予想
- 売上収益は、813億円から873億円を予想。会計基準ベースで前年同期比45%から56%の増加(一定為替レートベース[1]では36%から45%の増加)
- 営業利益は、227億円から273億円を予想
- 四半期利益[4]は、161億円から197億円を予想
- 為替感応度[7]:日本円が米ドルに対して1円変動した場合、 2022年度第2四半期の売上収益及び営業利益に対して以下の影響を予想 −売上収益:6.6億円
−営業利益:2.2億円
[1] 一定為替レートとは、売上収益を認識するネクソングループの各法人が所在する国の現地通貨の対円レートを前年同期比の為替レートに固定して計算したNon-GAAP指標
[2] 正式名称は『EA SPORTS FIFA ONLINE 4』(PC)及び『EA SPORTS FIFA ONLINE 4 M』(モバイル)
[3] 「支払手数料」には、PCオンラインゲーム内においてユーザーが課金する際に利用する外部決済会社への手数料、当社グループの日本国内におけるモバイルブラウザゲームに係る通信キャリアに対して発生する支払手数料、全世界における当社グループのモバイルネイティブゲームに関してApple/Googleに支払われる手数料、モバイルブラウザゲームに関するプラットフォーム手数料を含む
[4] 四半期利益とは、親会社の所有者に帰属する四半期利益
[5] 正式名称は『Choices: Stories You Play』
[6] 「その他の地域」は、その他のアジア諸国及び中南米諸国を含む
[7] 多くの場合、韓国ウォンと中国元は、米ドルにほぼ連動。簡略化のため、米ドル及び日本円の為替レートに変動があった場合、韓国ウォ ン及び中国元は日本円に対して同様に変動するとの前提条件を置いて為替感応度を計算
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