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台湾のレトロゲーマーがTVとFC/SFCを合わせたオールインワン筐体を5年かけて制作。筐体デザインは実機のカラーリングを生かしつつレトロ風に
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この筐体を制作したのは,台湾のレトロゲーマーである李 瑞生氏(リンク)だ。レトロゲームコミュニティに携わる氏は,「昔のゲームを共有するだけでなく,古いものを使った斬新なアイデアを共有したい」というコンセプトのもと,5年かけてオリジナル筐体を作り上げた。
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筐体はイベント会場などでの展示を想定しているようで,ブラウン管TVを内蔵しているのに加え,側面には持ち手が備えられているのが面白いところだ。
レトロゲーム機をイベント会場で展示する場合,当時の環境を再現するのであれば,ブラウン管TVの確保と搬入,設置や接続にかかる手間が問題となる。この筐体であれば,ブラウン管TVを内蔵しているため,持ち手を掴んで運び,電源につなげれば,独特のにじみもそのままに遊べるというわけである。
筐体のボンネット部分はファミコンやスーパーファミコン風のデザインになっており,公開された写真ではROMカートリッジがセットされている(実際に動作するROMカートリッジかどうかは不明)。ファミコンの方はフロント部分に4つのコントローラをつなぐことができ,多人数プレイも楽しめるようだ。
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Facebookには「市販する予定はあるのか?」という問い合わせも寄せられているが,氏は「製品ではない。展示して,誰もが無料で遊べるように作った」と,あくまで私的に制作した筐体であり,営利目的でない旨を語っている。氏が携わるコミュニティの展示会には無料での貸し出しが行われるとのこと。
筐体のデザインは実機のカラーリングを生かしつつレトロ風にまとめられており,懐かしさと暖かさを感じられる。ゲーム機とTVの合体は1980年代から試みられており,公式でもファミコン+TVの「ファミコンテレビC1」やスーパーファミコン+TVの「SF1」といった製品が発売された。現在でもレトロゲーム関連の展示会や対戦大会ではブラウン管TVが使われることもあり,こうした筐体には需要があるのではないだろうか。
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