
企画記事
初代PSやPS2,PSPの名作を,PS4やPS5でプレイ! PS Plus非加入でもクラシックスカタログのタイトルが購入できるの,知ってました?
そんな人に向けたサービスに,PlayStation Plusのプレミアムプラン加入者が利用できる「クラシックスカタログ」がある。本稿を執筆している2025年10月3日時点では,PS Plus公式(外部リンク)での検索で,初代PSやPS2,PSPからの移植版を中心に124本ものタイトルがヒットする。
![]() |
だが,クラシックスカタログはプレミアムプラン加入中のみ利用できるものなので,「購入して自分のライブラリに入れ,PS Plusから抜けたあともプレイできるようにしたい」という人にとっては,少々歯がゆいところがあるかもしれない。
また,プレミアムプランの料金は1か月1550円,12か月だと1万3900円(1か月あたり1158円)となっている。一番安いエッセンシャルプランの1か月850円,12か月6800円(1か月あたり567円)の約2倍にもなるので,そこで加入をためらう人は多そうだ。「思い出のタイトルを1つか2つ遊べればいい」などと思っている場合はなおさらだろう。
筆者も「クラシックスカタログは気になるけど,新作だけでも時間が足りないくらいだからなぁ」といった感じだったのだが,あるとき,それまでクラシックスカタログでしかプレイできなかったタイトルが,PS Plus非加入者でも購入可能になっていることに気づいた。
どうもクラシックスカタログのタイトルの多くは,配信開始から一定期間ののち(場合によっては同時に),単体での販売が行われるようなのだ。ただ,販売開始時に大々的な告知が行われることが少ないため,気づきづらくなっていると思われる。
知っている人にとっては「何を今さら……」といったところかもしれないが,知らなかった人にとっては「早く言ってくれよ!」となる情報だと思うので,主なタイトルをまとめてみた。
オリジナル版を変換したうえで便利機能を追加
本稿で紹介しているのは,初代PS,PS2,PSP向けにリリースされたタイトルをPS4 / PS5向けに変換したものだ。
だが,単なる移植ではなく,アップレンダリングやビデオフィルターなどのグラフィックス設定,巻き戻しやクイックセーブ機能,ボタン割り当て変更機能など,より遊びやすくなる要素が追加されている。
ボタン割り当て変更機能は,最近の「[×]ボタンで決定」に慣れてしまった身には嬉しい。最悪ミスっても,巻き戻せばなかったことに
1つ注意すべき点は,ゲーム内に取扱説明書が用意されていないこと。タイトルによってはメーカーが別途配布しているものもあるし,ネットで検索すれば操作方法くらいは分かるはずだが,気になる人は念のため確認してから購入するといいだろう。
![]() |
ARMORED CORE
価格:1100円(税込)![]() |
未来世界を舞台に,人型兵器で戦場に赴くメカアクションシリーズの第1作。1997年に初代PS用ソフトとしてリリースされた。
「頭部」「コア」「腕部」「脚部」「ジェネレータ」「ブースタ」といった多種多様なパーツや武装を組み合わせて,自分だけの機体を作り出せるのが大きな特徴となっている。
長い空白期間を経て,現時点での最新作となる「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が発表されたときには,SNSが「アーマード・コアの新作が出た!」と大いに盛り上がったが,いつのまにかアーマード・コアの旧作も出ていたのだ。
![]() |
![]() |
第2作の「ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA」,第3作の「ARMORED CORE MASTER OF ARENA」も配信されているので,シリーズファンはまとめて購入するのもいいだろう。
なお,この3タイトルの取扱説明書は,アーマードコアの公式サイトで配布されている(外部リンク)。
「ARMORED CORE」(PS Store)
「ARMORED CORE PROJECT PHANTASMA」(PS Store)
「ARMORED CORE MASTER OF ARENA」(PS Store)
「アーマード・コア」の何にそんなに熱狂したのか。10年ぶりの最新作発売前に初期3部作で振り返る

自分で構築した人型兵器を駆り,傭兵となって戦場へと赴く「アーマード・コア」シリーズ。その最新作である「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が2023年8月25日に発売される。発表された途端にネットが沸騰したのは「10年ぶりの新作であるから」というだけではない。シリーズの魅力を,今もダウンロード購入できる初期3部作を中心に振り返ってみよう。
- キーワード:
- PC:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- PC
- アクション
- CERO C:15歳以上対象
- バンダイナムコエンターテインメント
- フロム・ソフトウェア
- フロム・ソフトウェア
- プレイ人数:1人
- ロボット
- PS5:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- PS5
- Xbox Series X|S:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- Xbox Series X|S
- PS4:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- PS4
- Xbox One:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- Xbox One
- 企画記事
- ライター:箭本進一
ワイルドアームズ
価格:1100円(税込)![]() |
ファンタジーをベースにしつつ,SFや西部劇の雰囲気も感じさせる独特の世界観,なるけみちこ氏による音楽などが高い評価を得たRPG。「アークザラッド」「ポポロクロイス物語」と並んで,ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)がリリースしたPS向けRPGを代表するタイトルとなっている。
フィールドはドットグラフィックス,バトルはポリゴングラフィックスという構成は,フルポリゴンが難しかったハードウェア性能から来るものだと思われる。当時を知るゲーマーが今プレイすると,いかにも初代PS向けタイトルといった印象で,懐かしく味わい深いはず。
![]() |
![]() |
ストーリーに直接的なつながりはないが,シリーズ第2作の「ワイルドアームズ 2ndイグニッション」も配信されている。
「ワイルドアームズ」(PS Store)
「ワイルドアームズ 2ndイグニッション」(PS Store)
SIREN
価格:1100円(税込)![]() |
2003年にPS2用ソフトとして発売されたホラーゲーム。舞台となる羽生蛇村(はにゅうだむら)がサイレンの大音響とともに異界と化し,「屍人」となった村人たちが徘徊しはじめる……という世界設定や,他人の視覚と聴覚を乗っ取る「視界ジャック」を駆使するゲームシステムなどが,当時のプレイヤーにインパクトを与えた。
![]() |
![]() |
発売から20年以上が経過した今も根強い人気があり,毎年7月下旬から8月上旬は,ゲーム内の日付に合わせた「異界入り」として,SNSなどが本作の話題で盛り上がる。今年の異界入りは終わってしまったが,来年は本作をプレイしながら異界入りを楽しむのもいいだろう。
「SIREN」(PS Store)
I.Q
価格:1100円(税込)![]() |
通路のようなフィールドを舞台に,迫ってくるキューブを消していくアクションパズルゲームで,1997年に初代PS用ソフトとして発売された。
非常にシンプルなルールだが,思考力とともに反射神経も要求されるため,なかなか奥が深い。独特の雰囲気を持つグラフィックスや音楽も相まって,100万本超のヒットタイトルとなった。
![]() |
![]() |
現在PS Storeでは,対戦モードやクリエイトモードなどが追加された本作の続編「I.Q FINAL」も配信されている。
本作を企画した佐藤雅彦氏は,当時すでに日本電気(NEC)の「バザールでござーる」,湖池屋の「スコーン」「ポリンキー」などのCM制作を手がけた人物としてその名を広く知られていた。本作以降も「だんご三兄弟」「ピタゴラスイッチ」などのヒットコンテンツを世に送り出している。
11月3日まで横浜美術館で開催されている「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」にも本作が展示されているので,気になる人はそちらにも足を運んでほしい。
「I.Q」(PS Store)
「I.Q FINAL」(PS Store)
ミスタードリラー
価格:1100円(税込)![]() |
主人公のホリ・ススムが地中深くにあるゴールを目指して掘り進むパズルアクション。もともとはアーケード向けタイトルで,PS4 / PS5移植版のベースとなっているのは,2000年にリリースされた初代PS版だ。
同じ色のブロックは4つつながると消滅するという,落ち物パズルのようなルールがあり,何も考えずにひたすら下へ掘り進んでいると,意図しない崩落が起きてつぶされてしまう。かといってじっくり考えていると,途中に置かれているエアカプセルでの酸素補給が追いつかなくなるので,そのジレンマを味わいながらのプレイが本作の魅力だ。
![]() |
![]() |
後のシリーズ作品では,性能が違うさまざまなプレイアブルキャラクターが登場するのがお決まりになっているが,本作で使えるのはホリ・ススムのみ。ブロックの種類も少ないので,シンプルな面白さを味わえそうだ。
ミスタードリラー(PS Store)
サルゲッチュ
価格:1100円(税込)![]() |
1999年にリリースされた初代PS用ソフトで,回転灯付きのヘルメットをかぶった「ピポサル」を次々に捕まえていくアクションゲーム。
初のDUALSHOCK専用タイトルでもあり,その操作方法は左スティックでプレイヤーキャラを移動させ,右スティックでさまざまな「ガチャアクション」を繰り出す([○/△/□/×]ボタンは「ガチャメカ」の切り替え)という,珍しいものとなっていた。
![]() |
![]() |
ピポサルがトロやパラッパなどと並び,PlayStationを代表する人気キャラクターとなっている一方で,シリーズのナンバリングタイトルは2005年リリースの「サルゲッチュ3」が最後。「ピポサルは知っているけどゲームはプレイしたことがない」という人も多いかと思うので,プレイしてほしい。
PS Storeでは,本作のPSP向け移植作「サルゲッチュP!」や,スピンオフタイトルのミニゲーム集「ピポサルアカデミ〜ア」「ピポサルアカデミ〜ア2」も配信されている。
「サルゲッチュ」(PS Store)
「サルゲッチュP!」(PS Store)
「ピポサルアカデミ〜ア」(PS Store)
「ピポサルアカデミ〜ア2」(PS Store)
勇者のくせになまいきだ:3D
価格:1100円(税込)![]() |
2010年にリリースされたPSP向けダンジョンマネジメントゲーム。プレイヤーは魔王によって召喚された破壊神となって,土を掘り進めてダンジョンを作り,そこに生まれる魔物の生態系を管理して,やってくる勇者を迎え撃つ。タイトル名に「3D」とあるが,これはシリーズ3作目を意味するもので,グラフィックスは2Dだ。
このシリーズはゲームの至るところに有名作品や著名な人物のパロディネタが仕込まれているのも特徴で,中にはかなり“攻めた”ものもある。
![]() |
![]() |
ここまで紹介してきたように,レトロタイトルのPS4 / PS5向け移植は,たいていシリーズ1作目を含んでいるのだが,「勇者のくせになまいきだ」シリーズは本作のみ。パロディネタが誰かの怒りに触れたわけではないだろうが,少し気になる。
「勇者のくせになまいきだ:3D」(PS Store)
俺の屍を越えてゆけ
価格:1100円(税込)![]() |
「短命の呪い」「種絶の呪い」を受けた主人公の一族が,神々との間に子を設け,世代交代しながら宿敵の打倒を目指すRPG。
オリジナル版は1999年に初代PS用ソフトとしてリリースされたが,PS4 / PS5向け移植の元となっているのは,2011年リリースのPSP版で,画面の縦横比率が16:9となったほか,親から子へ奥義を伝えても親は引き続きその奥義を使え,親子で奥義の「併せ」ができるなどの違いがある。
![]() |
![]() |
「俺の屍を越えてゆけ」(PS Store)
BIOHAZARD Director’s Cut
価格:1000円(税込)![]() |
「BIOHAZARD」は,もやは説明するまでもない人気サバイバルホラーシリーズの第1作だが,この「Director’s Cut」は,オリジナル版の発売(1996年3月)から約1年半後の1997年9月にリリースされたもの。よりクリアしやすい「イージーモード」,敵やアイテムの配置,カメラアングルなどが変更された「アレンジモード」などが楽しめる。
オリジナルモードにも,オープニングとエンディングの曲が北米版のものに差し替えられるなど,若干の仕様変更があるので,「『夢で終らせない…』が聴きたい」という人はご注意を。
![]() |
![]() |
続編となる「BIOHAZARD 2」「BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE」のPS4 / PS5移植版も配信されている。この3作で描かれた物語は,2026年2月27日にリリース予定となっているシリーズ最新作「バイオハザード レクイエム」にも関わるようなので,予習やおさらいをしておくとよさそうだ。
「BIOHAZARD Director’s Cut」(PS Store)
「BIOHAZARD 2」(PS Store)
「BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE」(PS Store)
蚊
価格:1100円(税込)![]() |
2001年にリリースされたPS2用ソフトで,タイトル名通り,プレイヤーが蚊になって人間の血を吸うという,奇抜な設定が話題を呼んだ。
ゲームとしては,ターゲットとなる山田家の人々に気づかれないよう接近し,複数のポイントから一定量の血を吸えばクリアという,ステルスアクションとなっている。家電のスイッチに体当たりして電源を入れ,ターゲットの気を引いて吸血ポイントを露出させる……といった戦略性も必要だ。
ターゲットに見つかってしまうと,即死の危険と隣り合わせのスリリングなバトルに突入。ターゲットの体にある「リラックスポイント」を突いて落ち着かせれば終了し,再び吸血のチャンスをうかがえるという,なかなかよく練られたシステムとなっている。
![]() |
![]() |
最近ではインディータイトルでしか見られないような,いい意味でスケールの小さなゲームなので,その意味でも懐かしさを感じられそうだ。
「蚊」(PS Store)
ほかにも名作が多数!
上で紹介したもの以外にも,PS4 / PS5向け移植タイトルは多数あるので,主なものをリストにまとめてみた。もちろんここに入りきらなかったものもあるので,お目当てのタイトル,思い出のタイトルがあるなら,いちど検索してみるといいだろう。
タイトル | 価格 |
---|---|
DINO CRISIS(PS) | 1000円 |
Jet Moto(PS) | 1100円 |
Jumping Flash! (ジャンピングフラッシュ)(PS) | 1100円 |
R4 RIDGE RACER TYPE 4(PS) | 1100円 |
Syphon Filter (サイフォン・フィルター)(PS) | 1100円 |
グランディア(PS) | 1100円 |
レジェンド・オブ・ドラグーン(PS) | 1100円 |
Oddworld:Abe's Oddysee(PS) ※邦題「エイブ・ア・ゴーゴー」。日本語非対応 |
1100円 |
牧場物語 〜ハーベストムーン(PS) | 990円 |
みんなのGOLF(PS) | 1100円 |
鉄拳2(PS) | 1100円 |
Alone in the Dark 2(PS) | 1320円 |
MediEvil(PS) ※邦題「メディーバル 甦ったガロメアの勇者」 |
1100円 |
スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(PS) | 550円 |
スカイガンナー(PS2) | 1100円 |
怪盗 スライ・クーパー(PS2) | 1100円 |
ジャック×ダクスター 旧世界の遺産(PS2) | 1100円 |
GOD EATER BURST(PSP) | 1100円 |
JEANNE D'ARC(ジャンヌ・ダルク)(PSP) | 1100円 |
無限回廊(PSP) | 1100円 |
- この記事のURL: