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MS-DOS,NEOGEO,ドリームキャスト,メガドライブ用の新作「Sovietborgs」,クラウドファンディングを展開中。フロッピー版も完備
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本作を開発するのはエストニアのインディースタジオであるRetro Sumusだ。2021年にドリームキャスト用シューティング「Xenocider」を発売しており,話題になったのを覚えている人も多いだろう。
スタッフたちはこれまでさまざまなインディーゲームに携わっており,2010年のメガドライブ用RPG「Pier Solar and the Great Architects(ピアソーラーと偉大なる建築家)」や,2013年のドリームキャスト用2Dシューティング「GHOST BLADE」などを手がけてきた実績があるという。
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そんなRetro Sumusの新作が「Sovietborgs」だ。MS-DOSやNEOGEO,ドリームキャスト,GENESISの4機種で同時展開される。ジャンルは見下ろし型のラン&ガン系シューティングとなる。
本作の舞台となるのは,ソビエトが勝利した架空の世界である。KGBの電子頭脳「Tovarisch-Prime」が自意識を獲得し,資本主義国の核兵器を自爆させたことで,世界はソビエトのものになった。しかし,世界にはまだ「資本主義のミュータント(capitalistic mutants)」がいて,抵抗を続けている。
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彼らを倒すべく送り込まれるのが,主人公であるエリート戦士「Sovietborgs(ソビエトボーグ)」たちである。彼らは,一部は人間,一部は機械,そして全身はプロレタリアート(Part man, part machine, all proletariat)であり,放射線をものともしない。プレイヤーはソビエトボーグたちを率いて戦い続けるのだ。
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プレイヤーは3人のソビエトボーグたちを同時に操作し,廃墟や怪しげな建物といったフィールドを駆け巡り,ミュータントを倒していく。巨大ボスとの戦いや,ジェット機に乗っての横スクロール面も登場し,1990年代のゲームが好きな人にはたまらないだろう。
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さすがに全機種でまったく同じグラフィックスというわけにはいかないようで,色数や解像度に微妙な違いがある。GENESIS版は64色240p,MS-DOS版は256色240pで,それぞれ「スタンダードアニメーション」でキャラクターが動く。そしてNEOGEO版は1024色240p,ドリームキャスト版は4096色480pの「スムースアニメーション」となっているという。
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プレッジは,45ユーロ(約7600円)でドリームキャスト版,60ユーロ(約1万円)でGENESIS,およびメガドライブ版,80ユーロ(約1万4000円)でMS-DOS用のCD-ROM版,100ユーロ(約1万7000円)で3.5インチフロッピーディスク版,350ユーロ(約6万円)でNEOGEO用のMVS(業務用)版,400ユーロ(約6万8000円)でAES(家庭用)版が手に入る。
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このほかにも,ユニークなグッズ特典が多いのも「Sovietborgs」の特徴だ。GENESIS/メガドライブ版は150ユーロ(約2万5000円)で真っ赤なスーツケースが手に入る。999ユーロ(約17万円)で各機種版のソフトとオリジナルビジュアルメモリシェル(外装),青いスーツケースがセットになる。
また,カスタマイズされたGENESIS/メガドライブやドリームキャスト本体は999ユーロ(約17万円)で入手可能。カスタムされたレトロPCにMS-DOS版をプリインストールしてくれる1500ユーロ(約25万円)のコースも用意されており,熱意が伝わってくる。
カスタム版本体のデザインは公開されていないものの「ソビエト化されており,解放されている(sovietized! liberated!)」そうなので,どんなものになるのか楽しみだ。
なお,発送は2026年12月が予定されており,Retro Sumusの通販ページ(リンク)では宛先に「Japan」を指定できるため,日本への発送は可能と思われる。
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懐かしいゲーム機にも新作が供給される昨今だが,MS-DOS版やNEOGEO版というのは珍しい。プリレンダリングの画面を見て当時を懐かしむのも楽しいのではないだろうか。
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IndieGoGo「Sovietborgs」キャンペーンページ
Retro Sumus公式サイト
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