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独自技術でBluetoothでも低遅延なGulikitの新作ゲームパッドに触れてきた。TGSで発表したTMRスティック搭載モデルも披露[TGS2025]
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東京ゲームショウ2025(以下,TGS2025)での同社ブースでは,国内発売したばかりゲームパッド「ES,ES PRO E-Sports Controller」(以下,ES/ES PRO)と,2025年10月発売予定の「TT PRO,TT MAX Controller」(以下,TT PRO/TT MAX)が展示していた。
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いずれも,Bluetooth接続でも低遅延を可能にするGulikitの独自技術「Hyperlink 2 Bluetooth」を採用しているのが特徴で,ES/ES PROは,ポーリングレート730Hzのときに遅延3.25msと,Bluetoothゲームパッドらしからぬ低遅延を実現している。
USBによるワイヤード接続では,ポーリングレート1000Hzまで対応しており,その状態での遅延は1.87msまで縮まる。
TT PRO/TT MAXになると,さらなる低遅延化を実現。ポーリングレート730Hzのときは2.62ms,ワイヤード接続時は,ポーリングレート1000Hzで遅延2.16msというスペックを誇る。
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まずはES/ES PROを見ていこう。どちらも追加ボタンのない,スタンダードなゲームパッドだ。
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ESとES PROの違いは,アナログスティックにあり,ESは磁気ホールエフェクト式のスティック(分解能 2000Step)を,ES PROはTMRスティック(分解能4000Step)を採用する。競技性の高いゲームをプレイするのならES PROを,カジュアルにいくならESでいい。
ただ,ESは税込実勢価格が3600円前後で,ES PROは4500円前後と,どちらも低価格帯のゲームパッドに属する。1000円程度の価格差であれば,TMRスティックのES PROを体験してみるのも一興だ。
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ジャイロ機能や振動機能も内蔵しており,D-Pad(十字キー)は,クリック感のあるタクタイルタイプ,交換用キーキャップも付属するなどなど,低価格帯のゲームパッドらしからぬ充実ぶりだ。
PCとMac,Switch&Switch2(※スリープ解除も可能),iPhone&iPadやAndroid端末に対応している。
続いて,2025年10月以降に,アメリカを皮切りとして順次各国で発売予定というTT PRO/TT MAXを見ていこう。
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本製品は,ES/ES PROの上位モデルに相当するが,先に価格帯に触れておくと,米国のAmazon.comにおける実勢価格(税別)は,TT PROが49.99ドル(約7475円)で,TT MAXが69.99ドル(約1万465円)である。日本での価格は未定だが,おおよそ8000〜9000円台に着地させたいとのことだ。
TT PROとTT MAXのスペックは共通しており,違いは付属品だけの予定。3段階の高さ調整が可能な,スティックキャップキットが用意される。
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ショルダー面にあるUSB Type-Cポートの左右には,動作モード切替ボタンとバッテリーインジケータがある。
[L/R]トリガーボタンの先端には,滑り止め加工が施されていた。ショルダーボタンを押下するときに,指を滑らせるように入力するゲーマーもいるため,そちらを優先したそうだ
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TT PRO/TT MAXのアナログスティックは,いずれも720度テンション調整対応のTMR磁気スティックになっている。
調整幅は無段階とのことだが,ブースでは体験できなかった。スティックを横に倒す力が弱くなるほど,軽く,より素早く動かせるメリットがある。ただ,その分,誤操作の要因にもなってしまう。だからといって重すぎてもダメなので,無段階調整はうれしいところ。
テンション調整機能付きのゲームパッドは,他社にもあるのだが,劇的に変わるわけではない。そういった観点では,720度テンション調整対応TMR磁気スティックが,どれくらい調整できるのかは気になるところだ。
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駆け足で見ていくと,取り外し可能な背面追加ボタンは,金属パドルでタクタイルタイプ。入力したことを分かりやすくしたかったそうだ。ほかに交換用パドルが付属するのかは,情報がない。
トリガーボタンは,アナログとデジタルの切り替えに対応。ストローク調整機能の延長線上のような認識でいい。
TT PRO/TT MAXの対応機種は,PCとMac,Switch&Switch2(※スリープ解除も可能),iPhone&iPadやAndroid端末となっている。
Gulikitの当該ニュースリリース(英語)
4Gamerの東京ゲームショウ2025記事
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