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ディスプレイを飾る猫耳型アクセサリーを発見。かわいい見た目に対して制作のきっかけは真剣だった[TGS2025]
なぜ,ディスプレイに取り付けるだけの猫耳を開発したのか,その経緯を聞いた。
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この猫耳型アクセサリーは,ディスプレイ装飾ブランド「moni-jo」の製品だ。moni-joとは,「モニター上」と「モニター女子」を合わせたのが由来とのこと。
第1弾製品である黒猫耳モデルは,現在クラウドファンディングサイト「Camp-fire」にて,キャンペーンを実施しており,同サイトでの税込価格は,3000円となっている。
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moni-joを手がけるメイクウィルの代表は,もともと大手のディスプレイメーカーで,ブランドマネージャーを務めていたという。
市場調査として,ユーザーがディスプレイを使う環境を調べていたところ,女性ユーザーの部屋にあるインテリアと真っ黒なディスプレイが合わずに,浮いた存在になっているのが気になったそうだ。
いまでこそ豊富なディスプレイ本体のカラーバリエーションが増えており,なかにはパステルカラーのディスプレイも登場しているが,一昔前は黒か白(しかも少しくすんだ白)だけだった。さらに,ディスプレイは,四角く妙に自己主張が強いため,部屋の中でよく目立つ。
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また,市場調査の結果として,女性ユーザーの中には,部屋のインテリアを選ぶ条件として,機能よりも製品の持つ雰囲気や色の統一感を重視する人が多く,そうした観点からディスプレイ選びに悩んでいるということも分かった。
ディスプレイパネルを円形や楕円形に変更するのは,コストがかかるうえに,四角以外の表示に対応するアプリケーションがないので,実用性に乏しい。ディスプレイ本体のカラーバリエーションを増やしても,四角い物体が部屋にいすわるという状況は変わらない。
そこで,ディスプレイを単なる四角い物体として認識しにくく,部屋のインテリアと合わせやすくするには……という発想から考えたのが猫耳型アクセサリーだという。
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TGS 2025の会場を歩いていると,キーボードやマウスを真剣にチェックする女性ゲーマーの姿をよく見かける(キーボードも自己主張が強い形状と色の製品が多い)。周辺機器メーカーの担当者に話を聞くと,「想像以上に女性の来場者が多いので,展示内容を工夫したほうがよかったかも」という声も多い。
女性ゲーマーに限った話ではなく,誰かから,おすすめの周辺機器を聞かれたときは,機能ばかりではなく,製品デザインも含めて何を重要に考えているか,よく確認するといいだろう。
なお,担当者によると,猫耳型アクセサリにスピーカーなどの機能を持たせる案も検討しているという。ただ,「そのアイデアも没にするかもしれない……。機能はなくてもいい」とのことだった。
筆者としては,猫耳にライト機能があれば,オンライン会議にちょうどいいんじゃないかなぁと思ったが,何らかの機能を加えることで,製品の雰囲気から考えるとノイズになってしまうのかもしれない。
moni-jp公式Webサイト
4Gamerの東京ゲームショウ2025特設ページ
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