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求む!ゲーマーの声。ホリのブースで開発中のレバーレスアケコンや格ゲー用ゲームパッドへの意見を募集中[TGS2025]
中には,ゲーマーの意見を聞いて,どこを改良するか,製品化するかどうかを決めたいという製品もある。多くのゲーマーの声を聞きたいそうなので,本稿を読んで興味を持った人は,ぜひホリブースに足を運んでほしい。
まず1製品めは,小型軽量のレバーレスアーケードコントローラ(以下,アケコン)だ。「開発中」の赤い札が示すとおり,製品化までは,まだ時間がかかる試作品である。もちろん発売時期や価格も未定で,そもそも製品化するかどうかも決まっていない。
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このレバーレスアケコンの特徴は,なんと言っても小さいこと。持ち運べるサイズと重量を目指しているそうで,ホリの既存製品である「NOLVA」シリーズと比べて,3分の1程度のサイズに収めているという。
製品化する場合,ボタンの並ぶ天面を保護できるように,スマートフォン用ケースのようなカバーを付属させる予定であるそうだ。
追加ボタンは異なるものの,主なボタン類のレイアウトは,NOLVAを踏襲したものだ。サイズが小さいとはいえ,小さすぎるほどではないので,使い勝手はそれほど変わらない。ただ,サイズや重量は,まだ確定ではない。
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なぜ持ち運べるサイズのレバーレスアケコンを開発しているのかと聞いたところ,NOLVAをリリースしたあとに,「もっと小さいものを」という声が多数寄せられたそうだ。しかし,そうした声が多かったとしても,本当に小型レバーレスアケコンを製品化して,商売が成立する程度に売れるのかどうかは分からない。
そこで,TGS2025に訪れるゲーマーの意見を聞いて,製品化するかどうかの判断材料にしたいということだった。
もうひとつ,ゲーマーの意見を求めている製品は,天面に6ボタンを配置する格闘ゲーム向けゲームパッド「ファイティングコマンダー OCTA Pro」(以下,OCTA Pro)をベースにした新製品だ。ブースには2種類の試作機があり,どちらのどの要素がいいかを,実際のゲームで確かめられるようになっている。
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OCTA試作機では,まず左アナログスティックの太さが少し異なっている。スティック軸が太いほうは,スティックを軽く倒すだけで縁に当たって止まるので,大きく動かさなくても入力できるわけだ。
また,左アナログスティックの高さにも違いがあるという。
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そのほかに,D-Pad(十字キー)のストロークにも違いがある。押し比べても違いはわずかだが,ストロークが深いほうと浅いほうのどちらが好まれるかを調べたいということだった。
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最後に紹介するのは,2026年初夏発売を目指して開発中というステアリングコントローラ「ダイレクトドライブハンドル」(仮称)だ。
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開発中のステアリングコントローラにおける大きな特徴は,実勢価格で10万円を超える高級ステアリングコントローラに使われる「ダイレクトドライブ」方式を採用している点にある(関連記事)。
それでいて,想定売価が4万円台と,大幅に安価なのが見どころだ。
一般的なステアリングコントローラが,複数のモーターとギアを介して振動をハンドルに伝え,フォースフィードバックを実現している。一方で,ダイレクトドライブは,強力なモーター1基の力を,直接ハンドルに伝える仕組みだ。
そのため,細かい振動から,ハンドルをグルグル回すような強い力まで,さまざまな力を表現できる。ハンドルにかけられる力は,最大9Nmとのこと。高級ステアリングコントローラに比べると控えめであるが,手に伝わる力はかなりのもので,ゲームにおける臨場感は十分すぎるほどだ。
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プレイで使ってみると,縁石に乗ったりギアをシフトしたときの振動や,コースオフしてスピンしたときの激しい振動と回転を堪能できた。スピン時には,ホイールが激しく回転するので,しっかり握らないと手を取られそうになるのもリアルだ。
意図的にスピンさせてみて,ハンドルがどれだけ動くかを動作が撮影してみた。笑っちゃうくらいぶんぶん回るので,最後は手で止めてるほどである。
本格的なステアリングコントローラを,比較的安価に手に入れたいという人は,来年の発売を期待しよう。
ホリ 公式Webサイト
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