
テストレポート
HW短評:Intel「Compute Stick」(1) スティック型PCの実力をベンチマークとブラウザゲームでチェック
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テストにあたっては,Compute StickのハードウェアスペックがAtomベースのタブレット並みということを踏まえ,比較対象には2014年1月に発売されたWindows 8.1搭載タブレット「ThinkPad 8」と,筆者が業務に使用しているノートPC「VAIO Fit 13A」
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グラフィックス性能のテストでは,「3DMark」のIce Storm Unlimitedプリセットと,「GFXBench 3.1」を使用した(グラフ1〜2)。Compute StickのスコアはThinkPad 8比で55〜73%程度,Fit 13A比では21〜34%程度に留まっている。
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CPU性能を計測した「Geekbench 3」のスコアも低い(グラフ3)。とくに,マルチコア処理時の総合スコアとなる「Multi-Core Score」でThinkPad 8の約60%というのは目を引く。
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一方,PC総合ベンチマーク「PCMark 8」のスコアをまとめたグラフ4だと,
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グラフ5は,Compute Stickの動作温度を記録したものだ。排気ファン周辺部分が動作中は最も高温になり,最大で約65℃に達していた。
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最後に,実際のブラウザゲームによるテストとして,Unity Web Playerベースのゲームである「大航海時代V」を用い,通常表示と全画面表示のフレームレートを「Fraps」で表示した動画を下にまとめてみた。航海中のイベントや戦闘時は,かなり低いフレームレートになるのだが,そうした場面でも操作にもたつきはなく,そもそも戦闘時はあまり操作しないので,数値の低さほどストレスは感じない。
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●Compute Stickの主なスペック
- メーカー:Intel
- プロセッサ:Atom Z3735F(定格1.33GHz,最大1.83GHz,4C4T,L2キャッシュ容量2MB)
- メインメモリ容量:2GB
- ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
- 無線LAN:IEEE 802.11g/n
- Bluetooth対応:4.0
- 外部インタフェース:USB 2.0(Type-A),USB Micro-B(給電専用)
- OS:Windows 8.1 with Bing 32bit
- 本体サイズ:37(W)×103(D)×12(H)mm
- 本体重量:約54g
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アイ・オー・データ機器のCompute Stick特設ページ
Intel「Compute Stick」ファーストインプレッション。最近人気のスティック型PCはブラウザゲームマシンとして使えるか
※HW短評に関する注意
- HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
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