イタリアのMana Project Studioは,アニメ
「攻殻機動隊 ARISE」の
TRPG「GHOST IN THE SHELL ARISE - Tabletop Roleplaying Game」のKickstarterキャンペーン(
リンク)を2025年11月28日7:59まで行っている。同社はアニメ
「カウボーイビバップ」のTRPG
「Cowboy Bebop Roleplaying Game」も手掛けており,Kickstarterのページによれば,本作も公式ライセンスを受けたものであるという。
本作は
「攻殻機動隊」シリーズのアニメ
「攻殻機動隊 ARISE」を原作としており,サイバネティックス技術とネットワーク化が進んだ近未来の世界が舞台となる。プレイヤーはこの時代に生きる対テロ工作員となり,ハッキングや銃器を駆使して戦っていく。そして,シリーズで描かれる特殊部隊
「公安9課」の立ち上げを目撃することになるという。
キャラクターは原作通り
シェル(肉体)と
ゴースト(魂のようなもの)を持ち,そのアクションはシェル側の行動とゴースト側の行動に分けて管理される。シェル側は
義体化(サイボーグ化)で強化でき,同時にゴーストが持つ
人間としての特性(Natural Traits)も重視される。原作に登場するすべてのキャラクターも再現されており,プレイ中に登場することもあるという。
シナリオでは国家によって改変されたキャラクターの過去が掘り起こされ,「自分は何者なのか?」「真の敵は誰なのか?」という疑問に直面する。そして「メモリークロック」システムで自身の過去を思い出し,「プロットツイスト」メカニクスでは味方の裏切りや悪役の過去などが描かれていく。どんでん返しがTRPGや「攻殻機動隊」的に表現され,プレイに反映されていくシステムを備えているというわけだ。
プレッジ(支援)20ユーロ(約3600円)でコアルールブックのPDF版が,50ユーロ(約8900円)でPDF版と紙版のセットが提供される。このほか,アドベンチャーブックや,プレイの補助に使えるGMスクリーン,オペレーティブカードデッキ,ダイス,ダイストレイ,キャラクターが描かれたトランプといったアイテムもアドオンとして用意される。
なお,ルールブックは英語,イタリア語,フランス語で,日本語には対応していない。また,発送についても「日本,ロシア,ブラジルを除く世界中」とされている。
コアルールブック
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アドベンチャーブック
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| オペレーティブカードデッキ |
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| トランプ |
制作陣は全員が「攻殻機動隊」のファンであり,シリーズをTRPG化するのに豊富な素材が揃っていることからTVシリーズが題材になったという。最も過去に位置する「攻殻機動隊 ARISE」から時系列順に展開を進め,今後は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」からも要素を取り入れたいのことだ。
ゲームやアニメなどエンターテインメントの世界に大きな影響を与えた「攻殻機動隊」だけに,公式ライセンスのTRPGとなれば,日本でも需要があるのではないだろうか。