連載
ボールを合成・進化させるブロック崩しなローグライト「BALL x PIT」(ほぼ日 インディーPick Up!)
![]() |
![]() |
多くのハンターが生還せぬその深淵へ,君もまた魔力を込めたボールを手に挑む。究極の秘宝を見つけ出し,失われた都市を再建するために。
「BALL x PIT」は,開発者のKenny Sun氏とパブリッシャーDevolver Digitalが手がけるローグライトアクションで,「ブロック崩し」「ボール合成」「基地建設」といった複数の要素を融合させているのが特徴だ。
基本的な流れは,穴(ピット)に潜って敵の大群を生き延びるアクションパートと,資源を持ち帰って拠点を開発するパートで構成されている。
![]() |
アクションパートでは,画面上部から迫り来る敵の群れに対し,プレイヤーはボールを撃ち出して戦う。敵を倒すと経験値がドロップし,それを集めてレベルアップすると,新たなボールや能力を獲得して自身を強化できるといった感じだ。
ボールの多くは壁や敵に当たると跳ね返るため,敵の隙間にうまく撃ち込むことで,ブロック崩しのような連続ヒットの爽快感が得られる。
![]() |
ピットで倒れた場合でも,得た資源やステータスの一部は拠点に持ち帰ることが可能だ。拠点「New Ballbylon」では,集めた資源を使って建物を建設し,恒久的な能力アップや新しいキャラクターの解放といった恩恵を受けられる。この拠点開発により,次の挑戦が有利になるという,周回を前提としたゲームデザインとなっている。
ボール合成と進化による戦略
![]() |
本作の中核をなすのが「ボール合成システム」である。ゲーム内には60種類以上のボールが存在し,それらを組み合わせることで,数百通りものシナジーを生み出すことができる。
特定の組み合わせによっては,ボールが「進化」し,あらゆる方向にレーザーを発射したり,画面全体を攻撃したりと,単体とは比較にならないほど強力な性能を発揮する。プレイごとに手に入るボールは異なるため,新しい組み合わせを試すのが楽しい。
個性的なヒーローたち
![]() |
プレイヤーは冒険を進める中で,それぞれが固有の能力を持つヒーローを仲間できる。例えば,ボールを撃つ代わりに盾で弾き返してダメージを増やすキャラクターなど,その能力はゲームの基本的な操作感覚すら変えてしまう。そして,新しいステージを開放するためには,複数の異なるキャラクターでクリアする必要があるように設計されている。
この仕組みは,プレイヤーに多様なプレイスタイルを体験させ,単一の強力な戦術に固執することによるマンネリ化を防ぐ役割を果たしている。
「もう一回」を誘う拠点建設ループ
![]() |
ピットでの戦闘と並行して進む拠点「New Ballbylon」の建設も,プレイのモチベーションを高める要素の1つだ。ピットでのランがたとえ失敗に終わったとしても,そこで得た資源によって拠点を少しずつ発展させることができる。
建物を建てて恒久的なアップグレードをアンロックすれば,次の冒険が楽になる。アクションパートで得た報酬が育成パートを強化し,強化された育成パートが次のアクションを有利にするというサイクルは,プレイヤーに「もう一回だけ」と思わせる強力な動機付けとなっている。
「BALL x PIT」は,ローグライトな成長システムと,「ブロック崩し」の直感的なアクションの楽しさを見事に融合させた作品だ。ボールの組み合わせを試行錯誤する戦略性,プレイごとに異なる体験を生むヒーローシステム,そして長期的な目標となる拠点開発が,プレイヤーを飽きさせない構造を作り上げている。
RPGのようにキャラクターを育てていくのが好きなプレイヤーや,何度も挑戦して強力な組み合わせを見つけ出すことに喜びを感じるプレイヤーにとって,本作は夢中になれる一作となるだろう。
- 関連タイトル:
BALL x PIT
- 関連タイトル:
BALL x PIT
- 関連タイトル:
BALL x PIT
- 関連タイトル:
BALL x PIT
- この記事のURL:
キーワード
- 連載
- 編集部:YamaChan
- ほぼ日 インディーPick Up!
- ムービー
- PC:BALL x PIT
- PC
- PS5:BALL x PIT
- PS5
- Xbox Series X|S:BALL x PIT
- Xbox Series X|S
- Nintendo Switch:BALL x PIT
- Nintendo Switch
BALL x PIT (C) 2025 Kenny Sun. All rights reserved.
BALL x PIT (C) 2025 Kenny Sun. All rights reserved.
BALL x PIT (C) 2025 Kenny Sun. All rights reserved.
BALL x PIT (C) 2025 Kenny Sun. All rights reserved.
























