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「ドンキーコングバナンザ」,「スーパーマリオ オデッセイ」開発スタッフが関わる本作では“ボクセル技術”を使用。「開発者に訊きました」で公開
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記事では,プロデューサーの元倉健太氏,ディレクターの高橋和也氏,田中 航氏,アートディレクターの渡辺大介氏,サウンドディレクターの久保直人氏に話を訊いている。
このうち,高橋和也氏はLuminous Productionsに所属していた人物で,2020年から任天堂に在籍している,オープンワールドRPGやアーケードゲームなどを手掛けてきたベテランだ。同氏が「ドンキーコングバナンザ」携わっていることは米IGNの開発者インタビューで知られていたが,今回公式に情報が明かされた形となる。「ドンキーコングバナンザ」では,ゲーム全体の仕様のディレクションや,ステージのレベルデザイン,イベントシーンやテキストを担当しているとのこと。
また,元倉氏,田中氏,久保氏は「スーパーマリオ オデッセイ」に携わってきたスタッフであり,渡辺氏は「スーパーマリオギャラクシー」シリーズでキャラクターデザインを,「スーパーマリオ 3Dワールド」ではデザインリードを担当している。
3Dマリオの開発チームが,「ドンキーコング」の新作ソフトを作ることになった経緯としては,Nintendo Switchの総合プロデューサーである小泉歓晃氏から,ドンキーコングIPの今後の展開を見据え,話を持ち掛けられたことが発端として挙げられた。
小泉氏と「ドンキーコング」の生みの親である宮本 茂氏に,「ドンキーコングとは何なのか」改めて話を訊き,深く掘り下げることでアイデアを練っていったという。
また,刷新されたドンキーコングのキャラクターデザインについても紹介された。今回,ドンキーコングのデザインの元となっている「基本のキャラクターデザイン」も一新している。宮本氏がデザインしたドンキーコングのイメージを土台に,「バナンザ」の要素を肉付けして再構築しており,このデザインは「マリオカート ワールド」や映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」でも使用されている。
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さらに「破壊」をコンセプトに掲げる本作では,地形や敵の内部構造を立体の箱として構成する「ボクセル技術」を利用していることが明かにされた。この技術は「スーパーマリオ オデッセイ」に登場する「料理の国」のチーズ岩や,「雪の国」のかきわけられる雪などに利用されている。オデッセイでは,プロジェクトの途中からの取り組みだったため,ボクセルを使える範囲が限定されていたという。
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このほか,ゲームのメインキャラクターであるポリーンについても言及。実は,ポリーンはプレイヤーが共感できるような要素として後から登場が決まったキャラクターだった。「ドンキーコングが変身する」という仕様がゲームに入ることになり,変身中の曲の制作をきっかけに元倉氏が提案したという。
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このほかにも,開発にまつわるさまざまな話が公開されている。気になる人は「開発者に訊きました」第19回を読んでほしい。
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※記事内の画像は「開発者に訊きました」第19回「ドンキーコング バナンザ」より引用
「開発者に訊きました」第19回「ドンキーコング バナンザ」
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ドンキーコング バナンザ
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