「COMPUTEX 2025」で,Palit Microsystems(以下,Palit)は,同社製グラフィックスカードカードのコンセプトモデルや,NVIDIAのデスクトップPC向けGPU「
GeForce RTX 5060」を搭載した最新カードなどを展示していた。
Palitのグループ企業であるYUAN High-Tech Development(以下,YUAN)との共同ブースとなっている。取材の直前にNVIDIA CEOのジェンスン・ファン氏が訪れていたようで,ブース周辺には多くの人が集まっていた
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Palit製のGeForce RTX 5060搭載グラフィックスカードは,3連ファンクーラーを採用した「Infinity 3」と,2連ファンクーラーを採用する「Dual」という計2シリーズの展開となる。このうち,Dualシリーズの「
GeForce RTX 5060 Dual 8GB」は,国内市場で販売が始まっており,ドスパラにおける税込価格は
5万3800円となっている。
Infinity 3シリーズのGeForce RTX 5060搭載グラフィックスカード。クロックアップモデルと,リファレンススペックに準拠したモデルをそれぞれラインナップする
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DualシリーズのGeForce RTX 5060搭載グラフィックスカード。こちらもクロックアップモデルとリファレンススペックに準拠したモデルを用意する
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今回展示していた製品は,いずれもNVIDIAの小型グラフィックスカード向けガイドライン「SFF-Ready Enthusiast GeForce Cards」に準拠しているのが特徴だ。Palitによると,Infinity 3シリーズは,3連ファンクーラーを搭載する既存製品と比べて45%の小型化を実現したという。
クーラーの厚みは2スロットサイズで,PCケースに組み込みやすい
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また,COMPUTEX 2024と同様にグラフィックスカードのコンセプトモデルを計2製品展示していた。
GeForce RTX 50 GameRock Diamond Edition
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ひとつめの製品は,「
GeForce RTX 50 GameRock Diamond Edition」だ。GameRockは,Palit製グラフィックスカードのフラグシップモデルで,性能もさることながらクーラーのデザインにも力を入れている。
現行の最上位モデルである「
GeForce RTX 5090 GameRock OC」は,LEDイルミネーションに加えて,見る角度によって色が変化するクーラーを採用しているのが特徴だ。
GeForce RTX 5090 GameRock OC
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これに対して,展示しているコンセプトモデルは,「GeForce RTX 4090」を搭載した前世代製品「
GeForce RTX 4090 GameRock OC」で採用したクリスタルデザインのクーラーを搭載している。クリスタルデザインは人気が高く,GeForce RTX 50シリーズでそれを再現したというわけだ。
もうひとつの「
GeForce RTX 5090 Tornado」は,金属製の外装を採用した薄型グラフィックスカードとなる。外装によって全周囲に向けて,熱を排出することで,2スロットサイズながらGeForce RTX 5090の性能を引き出せるという。
GeForce RTX 5090 Tornado
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GeForce RTX 5090 Tornado。クーラーの厚みは2スロットサイズだ
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背面にはファン氏のサインも
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このほかにもPalit&YUANブースでは,NVIDIAの組込機器向けの小型コンピュータである「Jetson Orin NX Super」シリーズを搭載した小型PC「
Pandora」を使った産業用ロボットなどの製品を展示していた。
Pandora
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産業用ロボットアームのデモ
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