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明日発売「ボーダーランズ4」情報まとめ。新たな武器生成の仕組みやエンドコンテンツを予習しよう
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本作には,新たに登場する4人のヴォルト・ハンター,新たな惑星「カイロス」,武器システムに加えられた大きな変更点,キャラクタービルドにおける新たなアプローチ,そして発売初日から全プラットフォームに対応した完全なクロスプレイなど,シリーズのアイデンティティを保ちつつ,各所に新たな要素が盛り込まれている。
本稿ではそうした新要素を軸に,これまで公開された情報を整理していきたい。
リリスの行方を追え! 物語の舞台は新たな惑星「カイロス」へ
ボーダーランズ4の物語は,前作「ボーダーランズ3」のエンディングで描かれた出来事から直接幕を開ける。
パンドラの月「エルピス」の衝突という惑星規模の危機を阻止するため,伝説のヴォルト・ハンターであり,クリムゾン・レイダースの指揮官でもあったセイレーン「リリス」は,その身を挺して力を解放。エルピスをその場に静止させると同時に,彼女自身は謎の失踪を遂げた。
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この英雄的な行動が,これまで宇宙の誰も知らなかった新たな惑星「カイロス」の存在を明らかにする,意図せぬ引き金となったのだ。
本作の主要な舞台となる惑星カイロスは,「タイムキーパー」と名乗る謎めいた独裁者によって支配されている。彼は住民のあらゆる時間を管理・統制し,惑星全体に厳格な秩序を敷いている。
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リリスの最後の行動によりカイロスを覆っていたベールが破られたことで,ヴォルト・ハンターたちはこの新たな圧政の地へと足を踏み入れ,タイムキーパーの軍団「オーダー」と対峙することになる。
そんなカイロスは単一の環境で構成された惑星ではない。シームレスにつながった広大な世界には,それぞれ異なる特徴を持つ4つの主要な地域が存在する。
・フェードフィールド: 一見すると輝くビーチや青々とした森が広がる穏やかな楽園だが,その美しい景観の裏には長く封印されてきた秘密が隠されている。
・ターミナス・レンジ:極寒の雪と氷に覆われた,過酷な山岳地帯。
・カルカディア・バーン: 何らかのカタストロフによって砕け散った,荒涼とした大地。
・ドミニオン:タイムキーパーが拠点とする,難攻不落の要塞都市。
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プレイヤーはヴォルト・ハンターとしてこれらの多様な地域を探索し,タイムキーパーの支配を打ち崩すための戦いに身を投じる。
各地に点在する重要拠点の奪還や,ヴォルトの鍵の欠片の捜索,そしてクリムゾン・レジスタンスへの協力といったミッションを通じて,物語は核心へと迫っていく。
ヴォルトに隠された大いなる謎,タイムキーパーの真の目的,そして何よりも,銀河のどこかへ消えたリリスの行方。それらすべての答えが,この惑星カイロスでの戦いの先に待っているのである。
新たなる4人のヴォルト・ハンターたち
惑星カイロスでタイムキーパーに立ち向かうのは,プレイヤーの分身となる4人のまったく新しいヴォルト・ハンターたちだ。それぞれがユニークな過去と戦闘スタイルを持ち,奥深いスキルシステムによって多様なビルドの構築が可能となっている。
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辛い生い立ちに加え,宇宙に6人しか存在しないといわれるセイレーンの力を得たことで,複雑な人生を歩んできた人物。皮肉屋でシニカルな言動が目立つが,その内面には他者の痛みを深く理解する共感性を秘めている。悲観的な思考に陥りがちだが,人を助けることを何よりも大切にしており,そのための戦いであれば迷わず先頭に立つ。
戦闘では,超常的なフェーズエネルギーを操り,凶悪な使い魔を召喚して共闘するのが特徴だ。
固有特性「フェーズ・コヴェナント」により,装備中の銃のエレメンタル属性に合わせて自身のアクション・スキルや近接攻撃の属性が自動で変化するため,状況に応じて戦術を柔軟に切り替えられる。
彼女のスキルツリーは,使い魔の強化と生存性に特化したミニオンマスター「第四の封印」,キネティック属性ダメージやライフ吸収に重点を置いた自己完結型アタッカー「ヴェックスカレーション」,オーバーシールドとクリオ/ショック属性で戦場を支配するコントローラー「トラブルメーカーの登場よ!」の3つで,それぞれが明確に異なる方向性を持つ。
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微小重力環境で育ったため,特殊なエクソスーツ「デッドフレーム」なしでは生きられない身体を持つ元ティーディオール社の兵士。限られた寿命の運命を背負いながらも,持ち前の明るさと探求心で残された時間を最大限に楽しもうとしている。
会社に裏切られ脱走した過去を持つが,自身の自由を取り戻すためなら,その身を賭して戦う強い意志を秘めている。
戦闘スタイルは,デッドフレームに内蔵されたハイテク兵器を駆使する万能型。アクション・スキル発動時に自身を強化する「オーバードライブ」状態をいかに維持するかが鍵となる。
スキルツリーは,遠距離用アームキャノンに特化した「人たらし」,中距離用ショルダーキャノンに特化した「攻囲」,近接用エネルギーブレードに特化した「年間最優秀ギミック」の3つで,一つの武器を極めるか,複数のツリーを組み合わせてバランスを取るかを選択できる。
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ヴォルト・モンスターを崇拝するカルト教団で育ったが,ヴォルトの開門によって愛する人々をすべて失った過去を持ち,ヴォルト・モンスターを殺すことに人生を捧げている。屈強な戦士であると同時に,内省的な詩人としての一面も持ち合わせ,その硬派な印象とは裏腹に温かい人柄で仲間たちを導く。
戦闘では,攻撃と防御を両立する「タンク」役を担う。固有特性「フォージスキル」により,装備中のアクション・スキルに応じて,長押しで派生する追加スキルを変化させて戦うのが最大の特徴だ。
アモンのスキルツリーは,近接攻撃と炎属性で敵陣に突撃するバーサーカー「カラミティ」,炎と氷の力で戦線を維持するエレメンタル・ガーディアン「ヴェンジャンス」,フォージドローンを駆使して戦場をコントロールするハイテク・コマンダー「サイバネティクス」に分かれており,同じタンク役でもまったく異なる戦術を展開できる。
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元マリワン社の天才戦闘科学者。物事の仕組みを理解したいという純粋な知的好奇心と,太陽のような明るい気質を併せ持ち,その卓越した頭脳で開発した発明品を駆使して戦場を支配する。
常に前向きな性格で,闘志と情熱を持って戦いに臨み,敵には痛烈な一撃を与えることをためらわない。
彼女の戦闘スタイルを象徴するのが,固有特性「量子もつれ」だ。アクション・スキルを当てた敵を量子もつれ状態にし,そのうちの一体に与えたダメージの一部を,リンクしたすべての敵と共有させるという,集団戦において絶大な効果を発揮する能力を持つ。
スキルツリーは,クリオとレディエーション属性を操る純粋なアタッカー「クリエイティブ炸裂」,敵を凍結させて無力化するクラウドコントローラー「今を生きる」,味方へのバフや回復を行うチームの要となるサポーター「宇宙に輝く頭脳」と,役割が明確に分かれているのが特徴である。
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「ボーダーランズ4」進化したゲームシステム
ボーダーランズ4は,シリーズの核となる魅力を継承しつつ,プレイヤー体験を広げるための新たなシステムが導入されている。ここでは,とくに注目すべき3つの要素について紹介したい。
〇武器システム:「認可パーツ」による組み合わせの多様化
「撃って,漁る」というシリーズの根幹を成す武器システムには,大きな変更が加えられた。
これまでと同様,ボーダーランズの世界にはJakobs,Maliwan,Tedioreといった個性豊かな武器メーカーが多数存在し,メーカーごとに「クリティカルヒットで弾が跳弾する」「リロード時に銃を投げつけて爆発させる」といったユニークな特性を持っている。どのメーカーの,どの武器種を愛用するかは,ヴォルト・ハンターの個性を象徴する要素だ。
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本作では,その常識に変化をもたらす新システム「認可パーツ」が導入される。これは,各武器メーカーがほかのメーカーに自社の技術(パーツ)をライセンス供与し始めたという世界観を反映したもので,これにより「複数のメーカーの特性を併せ持つ銃」がランダムで生成されるようになったのだ。
例えば,「Jakobs社の高精度なボディにMaliwan社の属性付与バレルとTediore社の投擲リロードマガジンが付いている」といった,これまでではあり得なかった組み合わせが実現する。
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さらに,武器のレアリティが高くなるほど,より多くのメーカーの認可パーツがランダムで付与される可能性があり,レジェンダリー級の武器ともなれば,その性能はより複雑なものになることが示唆されている。
タイムキーパー軍が供給する新メーカー「オーダー」をはじめとする8つの個性的なメーカーが生み出す数十億の武器と,この「認可パーツ」システムが掛け合わさることで,武器のバリエーションはこれまで以上の広がりを見せている。完璧なパーツ構成を持つ「神武器」を追い求めるハックアンドスラッシュの楽しさに,新たな一面が加わった形だ。
〇スキルシステム:ビルド構築の自由度向上
キャラクタービルドの自由度についても,アプローチに変化が見られる。前作同様に各ヴォルト・ハンターは,それぞれ異なる3つのアクション・スキルを持っており,プレイヤーはその中から1つを選択して装備する。
スキルポイントを割り振るスキルツリーは,各アクション・スキルに対応する形で3種類用意されている。スキルツリーにポイントを投資していくことで,アクション・スキルを二次的に強化する「オーグメント」や,スキルの性質そのものを大きく変化させる強力な「キャップストーン」を装備できるようになる。
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そして本作でも,ポイントをまったく振っていないスキルツリーのアクション・スキルを使用できる。もちろん,その場合はオーグメントやキャップストーンによる強化は得られない。
しかし,「アクション・スキルはAツリーのものを使用しつつ,強力なパッシブ効果を得るためにスキルポイントはBツリーに集中させる」といったアプローチのビルドを構築できるわけだ。どのスキルを主軸に,どのパッシブを組み合わせるか。プレイヤーの探求心と創造性が,多彩なビルド構築を可能にするだろう。
〇オンライン協力プレイ:利便性の向上
仲間との共闘体験も,利便性を高める変更が加えられた。本作は発売初日から全プラットフォームに対応した完全なクロスプレイを実現しており,機種の垣根を越えて最大4人での協力プレイが楽しめる。
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プレイヤーに配慮したシステムも健在だ。戦利品が各プレイヤー個別にドロップする「インスタンス化された戦利品」システムにより,アイテムの取り合いは発生しない。また,パーティ内のレベル差を自動で補正する「ダイナミックなレベル調整」に加え,今作ではプレイヤーごとに難度を個別に設定できるようになった。
これにより,シリーズ初心者から経験者まで,誰もが気兼ねなく同じセッションで楽しめる環境が整えられている。もちろん,PlayStation 5とXbox Series X|Sでは,画面分割によるローカル協力プレイにも対応している。
やり込み要素とエンドゲームコンテンツ
多くのプレイヤーにとって,メインストーリーのクリアは冒険の始まりに過ぎない。ボーダーランズ4では,クリア後の世界をさらに楽しむための,奥深いエンドゲームコンテンツが多数用意されている。
〇「究極のヴォルト・ハンター」モード
メインストーリーをクリアすると,高難度モードである「究極のヴォルト・ハンター」が開放される。このモードでは敵が大幅に強化されるが,それに見合った強力な戦利品がドロップするようになる。
発売時点では5段階の難度が用意されており,カイロス各地のチャレンジや,特殊な条件下でミッションに挑む「ワイルドカード・ミッション」をクリアすることで,段階的に次の難度がアンロックされていく仕組みだ。自分のペースで,より高いリスクとリターンを求める挑戦が可能となる。
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〇効率化された戦利品収集
最高の戦利品を求める「トレジャーハント」も,いくつかの改善が加えられている。本作では「固有ドロップ」システムが導入され,特定のアイテムを求めて同じボスを繰り返し倒すのではなく,カイロス全域の多様な敵を狩ることが推奨されるようになった。
また,ボスとの再戦も快適になっている。エリジウムを消費すれば,モクシィの「ビッグ・アンコールマシン」で,ゲームを再起動することなく即座にお目当てのボスと再戦可能だ。
さらに,毎週更新される「ウィークリー・ビッグ・アンコール・ボス」や「ウィークリー・ワイルドカード・ミッション」に挑戦すれば,より豪華な報酬を得るチャンスがある。神出鬼没のモーリスのブラックマーケットを探し当てる楽しみも健在だ。
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〇セットボーナスによるビルド強化
本作から新たに「ファームウェア」と呼ばれるセット装備システムが導入される。これは武器以外の装備スロット(リペア・キット,オードナンス,クラスMOD,シールド,強化パーツ)に付与される特性で,同じ種類のファームウェアを装備した数に応じてセットボーナスが発動する。
ボーナスは3段階あり,3つ揃えることで「ミサイルの雨を降らせる」といったユニークな効果を得られる。どのセットボーナスを優先するか,ビルド構築に新たな戦略性が生まれるだろう。
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〇アカウント共通の成長要素「性能特化」
ボーダーランズ2の「バッドアス・ランク」や,ボーダーランズ3の「ガーディアン・ランク」に連なる,アカウント共通の成長システムとして「性能特化」が導入される。メインストーリークリア後に開放され,経験値を溜めてランクを上げることで,体力上昇や銃のダメージアップといった基礎ステータスを恒久的に強化したり,強力なパッシブスキルをアンロックして装備したりできる。
発売後のロードマップ
ボーダーランズ4の冒険は,メインストーリーをクリアしたあとも,有料・無料の追加コンテンツによってさらに拡張されていく。発売後の展開として,以下のロードマップが公開されている。
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〇有料コンテンツ
・ストーリーパック
2026年に2つの配信が予定されている大規模な拡張コンテンツ。各パックには,新たなストーリーとサイドミッション,探索可能な新エリア,そしてまったく新しいプレイアブルなヴォルト・ハンターが1人ずつ含まれる。
第1弾はホラーテイストの物語「マッド・エリーと忌まわしのヴォルト」となり,パンドラでおなじみのエリーが登場する。追加されるヴォルト・ハンターは,それぞれ3つの固有アクション・スキルとスキルツリーを持ち,ビルド構築に新たな可能性をもたらすという。
・お尋ね者パック
小規模ながらも密度の濃いコンテンツパック。カイロスのNPCに焦点を当てた新たなミッションとボス,レジェンダリー装備に加えて,「ヴォルトカード」が収録される。ヴォルトカードは,ゲームをプレイしてXPを貯めることで,限定のカスタマイズアイテムや装備をアンロックしていける進行システムで,時間制限なく自分のペースで進められる。
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〇無料コンテンツ
・無敵のボス
2025年第4四半期に,エンドゲームの頂点に君臨する最初の「無敵のボス」が追加予定。
・ウィークリー・チャレンジ
毎週更新される強化版ボスや特殊ミッション,神出鬼没のモーリスの店など,プレイヤーを飽きさせないコンテンツが提供される。
・レア度「パールセント」
2026年第1四半期に,レジェンダリーを超える最高レアリティ「パールセント」が復活。
・シーズンのミニイベント
ハロウィーンなどの季節に合わせた期間限定イベントが開催される。イベント期間中は,特別なゲームプレイの調整や,限定の装備,カスタマイズアイテムなどが登場する。
・「究極のヴォルト・ハンター」モードの拡張
エンドゲームの高難度モードに,新たな難易度レベルが無料で追加されていく予定。
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新たな冒険の幕開け。明日に備えよう
前作から地続きの壮大な物語,個性豊かな4人の新たなヴォルト・ハンターたち,そして「認可パーツ」システムによってさらなる広がりを見せた武器とビルド構築。これらの要素は,シリーズが持つ従来からの魅力を引き継ぎつつ,ゲームプレイに新たな側面を加えるものだ。
ボーだランズ4は,シリーズを長年追いかけてきたファンはもちろん,このシューティングRPGに初めて触れるプレイヤーにとっても,新たな発見がある作品となるだろう。
発売はいよいよ明日(9月12日)だ。対応プラットフォームはPlayStation 5,Xbox Series X|S,PC,そしてNintendo Switch 2(10月3日発売)となっている。惑星カイロスを舞台にした新たな戦いの幕開けは,もう目前。果たして,どのようなゲーム体験が待っているのだろうか。
「ボーダーランズ4」公式サイト
キーワード
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- CERO Z:18歳以上のみ対象
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- 編集部:YamaChan

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