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「PVKK:惑星防衛砲指揮官」のリアル制御盤で惑星防衛砲を発射してきた。合言葉は「変えるな 省くな 作業手順」だ![TGS2025]
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印刷2025/09/27 13:24

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「PVKK:惑星防衛砲指揮官」のリアル制御盤で惑星防衛砲を発射してきた。合言葉は「変えるな 省くな 作業手順」だ![TGS2025]

 東京ゲームショウ2025の「Selected Indie 80」エリアで,ひときわ大きな注目を集めていたのが,「PVKK:惑星防衛砲指揮官」のブースだ。ゲーム内に登場するコックピットの制御盤をリアルに再現したごっついコントローラを展示しており,惑星防衛砲の砲手として,砲撃のプロセスを体験できた。

PVKK:惑星防衛砲指揮官はSelected Indie 80の一番奥にあるが,デカい制御盤が目印になるのですぐに分かるだろう
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ブースに立ち寄ったときには,メンテナンス担当者が工具を広げてチェックをしていた
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 PVKK:惑星防衛砲指揮官は,2026年夏のリリースを予定する一人称視点のパズルアドベンチャーだ。惑星間戦争の最中にあるアントス共同国家を舞台に,プレイヤーは,防衛バンカーに立てこもり,惑星防衛用の巨大なキャノンで,飛来する敵惑星の兵器を撃ち落とす任務に就くことになる。
 今回ブースに展示している制御盤は,防衛バンカーにあるコックピットをリアルに再現したものだ。

ゲーム内のコックピット
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再現された制御盤
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 部分的に再現しただけだろうかと思ったら,なんとすべてのボタンやレバーがちゃんと動作し,砲撃開始までのプロセスを体験できる。制御盤には,ボタンやレバーの機能が掲載されていたのだが,非常に細かい。やってみないと分からないタイプだ。

ボタンの機能紹介も細かい
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 ブースにいた事情に詳しそうな人に質問してみたところ「関係者のギアが上がりまくった結果で,多少の悪ノリはいいだろうと見守っていたら,よく分からない次元に突入していた」とのことだった。

 デモの内容は,飛来する兵器をいち早く落とすというもので,一定のラインを超えるとゲームオーバーとなる。最初はチュートリアルとして,動かない気球がターゲットで,スタッフに操作を教わりながら,はじめての砲撃に挑戦するといいだろう。

デモ用のゲーム画面は,制御盤に合わせてカスタムしたものだそうだ。手前の配管の流れがほどよいリーディングラインになっており,無骨な金属の輝きが気持ちいい
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 砲撃のプロセスは,次の5段階で作業を行う。

(1)スチームエンジンでエネルギーを生成
(2)レーダーでターゲットをロックオン
(3)弾薬を装填
(4)砲塔を操作し発射
(5)クールダウン後にチェンバーを清掃

 初弾の発射後は,(2)〜(5)を繰り返し,次々と飛来するターゲットを撃墜していく。ただ,それぞれのプロセスで,細かい操作があるため,覚えるのが大変だし,ひとつ作業を忘れると次のプロセスに進まない。ゲームが進むほど,効率化された動きと素早い判断が求められるので,ワンオペでは大変厳しい戦いになる。2人1組になって,砲手とそのほかというように担当を分けると良さそうだ。

 それでは,「変えるな 省くな 作業手順」を標語としつつそれぞれの操作を見ていこう。ちなみにこの標語は岐阜県・神岡町にある工場で目にしたものだ。
 政府から飛来物撃墜の指令を受けてから,砲弾を装填するまでの流れは,以下のとおりだ。

政府からの指令を受けとる
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レバーを動かし石炭を投入。出力を上げ,システムコアをオンにする。このパートは簡略化されているようで,圧力や熱,バッテリー,ヒューズなどは気にしなくてもよかったが……フルスペック版の操作もあるということだろう
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砲塔が動き出す。画面上部に小さく映っているのが,ターゲットの気球だ
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スライダーとつまみでターゲットをロックする。オートロックではないため,ロック可能になったら,中央右下の「Lock Target」を押す必要がある
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砲弾の装填作業は4ステップで,まずはシフトノブをKWGにセットし,レバー引く。それからPrimeのスイッチを3つ押して,Chamberを押すと装填が進む。また,砲撃後のクリーニング操作作業は,シフトノブをClear Chamberに入れてからレバーを引く。クリーニングは砲撃ごとに必要になるため,クリーニング後は即装填操作をするわけだ
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 装填が完了すると,いよいよ砲撃となるのだが,ここからさらに作業が増える。
 Aiming Calculatorは,必要な数値を入力すると,砲撃が命中するタイミングでの発射が可能になるというものだ。Ideal Angle(理想の角度)とSet Angle(角度調整,目標とする角度),Current Angle(現在の角度)の3つを見ながら砲塔の角度を調整する。

レーダーに表示されたTarget IdentificationとProjectile speed(弾速)をAiming Calculatorに入力する。TGS2025では弾速は480固定でよいということだった
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 静止したターゲットの場合は,Ideal AngleとCurrent Angleの値が一致すればよい。ロックレバーを左に動かしてロック状態にしたら,いよいよ砲撃を行う。

Arm1番から4番までのスイッチを下げ,Fireで発射。Aiming Calculatorのカウントダウンに合わせて押すことになるが,ターゲットの動きによってはカウントダウンを無視して発射もあるそうだ
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 動くターゲットの場合は,Ideal Angleが常に変化するため,偏差射撃分とSet Angleの値がCurrent Angleに反映されるまでのタイムラグを考えて調整する必要がでてくる。このとき,Ideal Angleの下にある精度を示すランプが参考になるのだが……ワンオペでは見る余裕なぞなかった。

砲撃後は砲弾の動きも観測可能だ。望遠にてターゲットを確認できたので,フルスペック版の操作では,少し角度が足りないといった情報も分かるようになるのだろうか。よく写真を見ると分かるが,筆者は静止した気球への砲撃を外している。てへぺろでやんす
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 駆け足になったのだが,以上が砲撃のプロセスとなる。とにかく,やることが多く,ワンオペの限界を痛感する羽目になるので,じっくり楽しみたいのであれば,順番を待っている間に隣にいる人を誘ってもいいだろう。作業を分担することの重要性が身に染みるはず。

 ゲームを進めていくと砲撃が追い付かなくなることもよくある。そんなときの手段として,自動でターゲットに向かう文明の力の塊であるところのミサイルがあるのだが,4発までしか打てない。

ミサイル発射スイッチにはカバーがあるので,カバーを外してスイッチオン,というロマンあふれるアクションが行える
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 また,解説員によると「ミサイルは確実に当たるものと思っていたが,外れるのを何度か見ており,百発百中ではない」とのこと。ダメなときはダメである。

 リアルな制御盤で行う砲撃体験の没入感は抜群だ。1プレイあたり10分ほどかかるので,試遊希望者が多い場合,TGS会期中にプレイできるかは,何とも言えないところだ。ただ,制御盤を見るだけでもブースを目指す価値はある。ホール1-8を回ったあとは,ホール9-11にも足を伸ばしてみよう。


4Gamerの東京ゲームショウ2025特設ページ

  • 関連タイトル:

    PVKK: Planetenverteidigungskanonenkommandant

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