No More Robotsは本日(2023年5月19日),Big Z Studiosが手がけるレトロFPS「
Slayers X: Terminal Aftermath: Vengance of the Slayer」を,6月2日にSteamでリリースすると発表した。PC向けGame Passにも対応するという。
THE ZANE EVENT - A SLAYERS X: TERMINAL AFTERMATH: VENGANCE OF THE SLAYER ANNOUNCEMENT

本作を手がけるのは,Big Z Studiosに所属する
Zane Lofton氏。このゲーム自体は1999年に制作が始まったそうだが,完成間近になってROMを紛失。それから数十年の時を経てZane氏がROMを見つけ出したことで,リリースに至ったという。
なお,Zane Lofton氏は
「Hypnospace Outlaw」に登場する主人公であり,現実には存在しない。つまりこの話も存在しないことになる。要するに本作は,「ゲームの主人公が作ったゲームという設定のゲーム」というわけだ。
もう少し説明を付け加えると,本作は2019年にリリースされた「Hypnospace Outlaw」のスピンオフ作品である。「Hypnospace Outlaw」は,1990年代のインターネットをシミュレートするアドベンチャーゲームで,プレイヤーはサイケデリックな雰囲気を醸し出す個人サイトを巡回して,怪しいサイトを取り締まっていく。GeoCitiesなどの隆盛期にネットサーフィンをしていた世代にはニヤリとできる要素が多く,リリース当時は一部の界隈で話題になった作品でもある。
Hypnospace Outlaw
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そのスピンオフとなるSlayers Xでは,母親の復讐のためにサイコ・シンジケートと戦うZaneの姿が描かれるそうだ。ゲーム自体は1990年代のFPSをリスペクトしたグラフィックスを特徴としており,狂気をまといながら敵を蹴散らしていくラン&ガンスタイルのプレイが楽しめそうな雰囲気だ。