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国内プロ格闘ゲーマーのこだわりを反映した「ZENAIM」のレバーレスアケコンが2026年の発売を目指して鋭意開発中[TGS2025]
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とくに今回は,2026年の早い時期に発売することを目指して開発中のレバーレスコントローラ(以下,アケコン)を試遊台で試せるのが見どころだ。
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展示機の写真と,9月25日にZETA DIVISIONブースで行われた新製品発表会の様子をお届けしよう。
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ZENAIMのレバーレスアケコンは,9月25日に発売となったアケコン自作キット「ARCADE CONTROLLER BUTTON MODULE KIT」(以下,モジュールキット)と,開発中の完成品の2種類がある。
モジュールキットは,既存のレバーレスアケコンのボタンと内部基板,内部配線用ケーブル(ハーネス)を,東海理化製のボタンと基板に交換するためのキットだ。税込直販価格は2万7000円である。
ボタンと基板の交換は,ユーザー自身で行う必要があるので,相応に人を選ぶ製品ではあろう。
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やはり本命は,開発中のレバーレスアケコン完成品だ。
展示されていた試作機は,比較的オーソドックな外観とレイアウトのレバーレスアケコンそのものである。ゲームプレイに使う15ボタンが天面に並んでいるが,「Start」ボタンや「Home」ボタンなどに類するものは見当たらない。
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ボディの厚みはそれなりにあるので,薄型特化タイプではない。その意味では,オーソドックスなレバーレスアケコンという印象を受ける。
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そうなると,やはり重要なのはスイッチそのものの性能と,それを生かす機能だ。
新製品発表イベントでは,ZENAIMによるこだわりのポイントと,試作機を試用しているプロゲーマーが挙げた意見などが語られた。
ZENAIMのレバーレスアケコンは,ZENAIMのキーボードと同様に,東海理化が独自に開発した磁気ホール式センサー採用スイッチを使っているのが重要な点だ。
磁気式スイッチは,指で押し込んでボタンがオンになるアクチュエーションポイントの深さを,ソフトウェアによって変えられるのが特徴である。キーボードではこの特徴を生かして,ラピッドトリガーのような特殊機能を実装するのが流行だ。
こうした特徴を有するボタンをレバーレスアケコンに採用するに当たって,ZENAIMではさまざまな要素を取り入れた。たとえば,ボタンの入力がオンになる深さは,約0.75mmという,誤入力をしない範囲で非常に浅いものだ。
0.75mmについては,ZETA DIVISIONのひかる選手が,かなりこだわって開発側に要望していたそうで,何度も調整を繰り返して見つけた最適解であるという。
また,キーごとにオン/オフ位置がばらつかないように調整するキャリブレーション機能や,0.05mm単位で設定できるラピッドトリガーといった特徴も有する。今どきの高機能レバーレスアケコンとして求められる機能は,ひととおり揃えているようだ。
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とくに,ひかる選手は細かかったそうで,ボタンの角度や配置を,mm単位で要望したこともあったという。ももち選手は格闘ゲーム大会「EVO」でも,すでに使っているそうだ。
国内プロゲーマーのこだわりを反映したZENAIMのレバーレスアケコン製品版が登場するのが待ち遠しい。
ZENAIM公式Webサイト
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