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「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」 に出てくる伝説のツチノコよりもうまいかもしれない生き物を食べる。俺のコラボカフェ:Menu 080
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4Gamerをご覧の皆様こんにちは。クッキングエンターテイナーの大西哲也です。
さまざまなゲームに出てくる料理をプロの料理人が本気で作ったり,プロ目線で勝手に検証して発表したりする「俺のコラボカフェ」。今月もよろしくお願いします。
今回取り上げるのは,2025年8月28日に発売された「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」です。
2004年にPS2で発売された名作「METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER」のリメイク作品で,シリーズの中でも特に人気の高かったタイトルが蘇りました。
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ジャングルの葉の揺らぎや兵士の息遣いまで伝わるグラフィックス表現,銃撃やナイフの傷跡が残るリアリティは圧巻。そして何より,ストーリーには余計な改変が加えられていない点もファンから「理想的なリメイク」と高く評価されています。
元々「SNAKE EATER」は映画や小説を超えるスケールの物語と,個性的な敵/サブキャラたち,そして極限のサバイバル体験で知られる作品。やりこみ要素も膨大でしたが,今回のリメイクでは新規ミニゲームや追加要素も盛り込まれ,往年のファンも新規プレイヤーも楽しめる一本に仕上がっています。
本作の特徴は,敵を倒すだけではなく,現地で武器や食料を調達しながら生き延びるサバイバル要素でしょう。カエル,ワニ,魚,キノコ,果実,そして数多くのヘビ。中でも,伝説のUMA「ツチノコ」まで捕食対象として登場するのは衝撃でした。作中では「胴体がビール瓶ほど太く,その割に尾が細い」という情報を入手できます。料理研究家としてはぜひ食べてみたいところですが,今回は残念ながら入手できませんでした……。
そこで今回,私が用意したのは日本近海でよく見られるウツボ。姿も模様もヘビに似ており,噛まれると痛いところまで共通点があります(何に噛まれてもだいたい痛いですが)。ウミヘビの一種と思われていることも多いですが,実際にはウナギに近い魚です。一般的に食用イメージは薄いですが,高知県を中心に食べられており,実はとても美味しい魚なのです。
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「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」は,単なるアクションゲームではなく,「生きるために食べる」ことがストーリーや体験と直結する稀有な作品です。その精神に倣い,現実世界でも“ヘビに最も近い魚”を食べることで,サバイバルのリアリティを体感できました。
今回のテーマはいかがでしたでしょうか? 面白いと思ったり,実際に試したりした人は「#俺のコラボカフェ」「#COCOCORO」といったハッシュタグをつけてSNSに投稿してくれると嬉しいです。それでは,またお会いしましょう。したっけ!
■■大西哲也(クッキングエンターテイナー)■■
あるときは料理研究家,またあるときは「COCOCOROチャンネル」のYouTuber,しかしてその実体は……料理を通じて多くの人を喜ばせたいクッキングエンターテイナーだ! ウツボを捌くのは本当に大変だっそう。神のいたずらとしか思えないほどに複雑な骨の入り方で,正直二度と挑戦したくないとも思ったそうです。ただ,本当に美味しかったそうで葛藤しているとのこと。ぜひほかの調理法も見せてほしいものです。
※次回の掲載は2025年10月25日を予定しています
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