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携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025]
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印刷2025/09/26 12:18

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携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025]

 東京ゲームショウ2025のGPDブースで,携帯型ゲームPC「GPD WIN」シリーズの新モデル「GPD WIN 5」が展示されていた。GPD WINシリーズにおける特徴であった物理キーボードがなくなったほか,バッテリーを外付けに変更するなど,既存製品からコンセプトが大きく変わっている。
 本稿では,GPD WIN 5の実機を写真を中心に紹介する。

GPD WIN 5
画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025]

 GPD WIN 5は,2025年8月にShenzhen GPD Technology(以下,GPD)が発表した携帯型ゲームPCで,クラウドファンディングサイト「Indiegogo」にて,キャンペーンを実施している。同サイトでの通常価格と早期割引価格は,以下のとおり。

  • CPU:Ryzen AI Max+ 385,メインメモリ容量32GB,内蔵ストレージ容量:1TB,通常価格:1598ドル約23万9300円),早期割引価格:1448ドル約21万6900円
  • CPU:Ryzen AI Max+ 395,メインメモリ容量32GB,内蔵ストレージ容量:2TB,通常価格:1849ドル約27万7000円),早期割引価格:1650ドル約24万7100円
  • CPU:Ryzen AI Max+ 395,メインメモリ容量64GB,内蔵ストレージ容量:4TB,通常価格:2267ドル約33万9500円),早期割引価格:2119ドル約31万7400円
  • 外付けバッテリー:通常価格:103ドル約1万5400円),早期割引価格:93ドル約1万4000円
  • 専用ドッキングステーション:通常価格:103ドル約1万5400円),早期割引価格:93ドル約1万4000円

 GPD WIN 5の実機を見ると,前世代製品の「GPD WIN 4」と比べて,筐体がかなり大きくなったと感じる。ディスプレイサイズが,GPD WIN 4の6インチから,GPD WIN 5では7インチサイズに変更となった分,とくに横方向に長くなった印象だ。

従来製品よりも横長になったGPD WIN 5
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025]

 公称本体サイズで比べると,GPD WIN 4が,220(W)×92(D)×28(H)mmなのに対して,GPD WIN 5は,267(W)×11.6(D)×24.21(H)mmと,横幅が50mm近く増している。筐体が横長になったため,よりPlayStation Portableや,PlayStation Vitaっぽいフォルムになった。

 筐体サイズの変更は,ゲームパッドにも大きな影響を与えている。GPD WINシリーズに限らず,GPD製品に搭載するゲームパッドは,アナログスティックやボタンが小さめで,手が大きな人だと操作しにくい面もあったのだが,GPD WIN 5では,アナログスティックやボタンが大きくなるなど,かなり操作しやすく変わっており,これはプラスに評価できる点と言えよう。

既存製品と比べて,アナログスティックやボタンが大きくなった
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025] 画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025]

 GPD WINシリーズの象徴とも言える物理キーボードがなくなった影響は,少なからずある。これまでGPD WINシリーズのキーボードで,長い文章を打つことはなかった。ただ,そもそもWindowsのソフトウェアキーボードが使いにくいので,IDやパスワードを入力するくらいならいいかもしれないが,ちょっとした文章を打つのは大変そうだ。

 筐体が大きくなった一方で,公称本体重量は,GPD WIN 4の約598gから,GPD WIN 5では,約590gとほとんど変わらない。これは,バッテリーを外付けに変更した効果だろう。ACアダプタや外付けバッテリーとケーブルで有線接続して,使う分には快適だ。

 GPD WIN 5における大きな特徴である外付けバッテリーは,ぎりぎり手のひらに収まるサイズで,容量は80Whとなっている。

GPD WIN 5の外付けバッテリー
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 携帯型ゲームPC「GPD WIN 5」を実機でチェック。従来製品から使い勝手が大きく変わりそう[TGS2025]

GPD WIN 5と外付けバッテリーは,専用コネクタで接続する
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 前述したように,専用ケーブルでGPD WIN 5と接続できるほか,GPD WIN 5本体の背面に直接取り付けて使うことも可能だ。ただ,外付けバッテリーの公称本体重量は約350gもあり,GPD WIN 5と組み合わせると約940gで,一般的な薄型ノートPCと変わらない重さにになってしまう。
 実際に持ってみても,やはりずっしりと重く。長時間使うのは難しそうだ。基本的には,バッテリーを机に置いたり,バッグに入れたりと,モバイルバッテリーのようにケーブルで接続して使うほうが良いと感じた。

 また,注意したいのは,PCの動作中にうっかりケーブルを抜かないようにすることだ。バッテリーを内蔵する通常の携帯型ゲームPCやAndroidゲーム機では,ACアダプタと接続するケーブルを取り外してもしばらく動作するが,GPD WIN 5では,即座にPCの電源が落ちてしまう。デスクトップPCのような感覚で使うことが求められるかもしれない。

 GPD WIN 5は,搭載CPUにAMDのノートPC向けAPU「Ryzen AI Max+ 395」,または「Ryzen AI Max+ 385」を採用する。今回は性能を検証するほどの余裕はなかったが,GPDが公開している性能検証結果では,多くの大作ゲームにおいて画質設定を「Medium」,または「High」に設定した状態でも60fps以上でプレイできるという。

GPDが公開したGPD WIN5の性能検証結果
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 ただ,GPD WIN 5では,CPUのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)が標準設定時で45Wと,かなり高め。冷却機構は,2基の空冷ファンとヒートパイプを組み合わせたもので,それだけCPUが発熱すると思われる。ゲームプレイ時のGPD WIN 5は,排気孔から常に少し熱めの風がでており,この点も気になるところだ。

背面から2基のファンを確認できる
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上側面にUSB4ポートとUSB 3.2 Gen 2 Type-Aポート,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子,電源コネクタを備える
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下側面は,USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートと,Mini SSDスロットがある
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 GPD製品を取り扱う天空によると,2025年秋の国内発売を予定しているそうだ。これまでのGPD WINシリーズから,がらっと変わった新製品であり,じっくりと使い勝手を試してみたいところだ。

GPD WIN 5製品情報ページ

4Gamerの東京ゲームショウ2025特設ページ

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