既報のとおり,2025年9月30日,Motorola Mobility(以下,Motorola)の日本法人であるモトローラ・モビリティ・ジャパンは,折りたたみスマートフォンの新製品「
motorola razr 60」を10月10日に国内発売した。
同社公式ストアにおけるオープンマーケット版(SIMフリー版)の税込価格が
13万5800円と,折りたたみ式スマートフォンとしては,比較的手ごろなのがポイントだ。本稿では,motorola razr 60の実機を写真を中心に紹介する。
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2025年9月30日,Motorolaは,折りたたみ式スマートフォン「motorola razr 60」と「motorola razr 60 ultra」を国内発表した。いずれも,Motorola独自のAI機能「moto ai」を搭載するのが見どころだ。
[2025/09/30 13:39]
motorola razr 60は,ディスプレイの中央部から縦方向に折りたためるスマートフォンだ。本体のカラーバリエーションは,ライトスカイホワイトとパルフェピンク,ジブラルタルシーネイビーの3色である。
motorola razr 60。左からライトスカイホワイトとパルフェピンク,ジブラルタルシーネイビーとなる
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本体カラー以外に,背面に使う素材も異なり,ライトスカイホワイトは,アセテート生地を,パルフェピンクとジブラルタルシーネイビーは,レザー風の素材を用いて,手触りや風合いが異なっている。
背面にアセテート素材を採用したライトスカイホワイト
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レザー調素材を用いたパルフェピンク
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ジブラルタルシーネイビー
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折りたたんだ状態の内側にあるメインディスプレイは,6.9インチサイズで,解像度1080×2640ドットの有機ELパネルを採用する。一方,外側のサブディスプレイは,3.6インチサイズで,解像度1066×1096ドットの有機ELパネルだ。
motorola razr 60のメインディスプレイ
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開いた状態での背面
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サブティスプレイ
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サブディスプレイだけで,ほとんどのアプリを実行できるという
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折りたたむヒンジは,フレーム部分にチタニウム素材を採用採用して,耐久性を高めた。Motorolaによると,80万回の耐久テストをクリアしたそうだ。
耐久性を高めたというヒンジ部分
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折りたたんだ状態の左側面。SIMスロットを備える
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折りたたんだ状態の右側面。[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンを搭載する
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上側面と下側面。USB Type-Cとスピーカー孔に加えて,多数のマイク孔がある
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motorola razr 60は,SIMフリー版に加えて,NTTドコモ版の「
motorola razr 60d」とソフトバンク版の「
motorola razr 60s」も販売する。主な違いは,メインメモリ容量と内蔵ストレージ容量で,SIMフリー版がメインメモリ12GB,内蔵ストレージ容量512GBに対して,キャリアモデルはそれぞれ8GB,256GBとなる。
NTTドコモモデルのmotorola razr 60d。サブディスプレイでd払いが利用できる
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ソフトバンクモデルのmotorola razr 60s
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また,Motorolaは,2025年12月に,motorola razr 60の上位モデルとなる「
motorola razr 60 Ultra」を国内販売することも明らかにした。搭載SoC(System-on-a-chip)に,Qualcommの「Snapdragon 8 Elite」を採用したハイエンド市場向け製品で,SIMフリー版とKDDIからキャリアモデルを販売するとのこと。
motorola razr 60 Ultraの実機は,ガラスケース内での展示に留まり,触れることはできなかった。Motorolaによると,背面の素材に自動車の内装などにも使われる「アルカンターラ」を採用するそうだ。
motorola razr 60 Ultra
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スワロフスキーとのコラボモデル。国内取り扱い予定はないとのこと
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