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Googleの新型スマホ「Pixel 10」シリーズが登場。最新SoC「Tensor G5」採用でAI機能をさらに強化
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Pixel 10シリーズは,スタンダードモデルの「Pixel 10」に加えて,上位モデルの「Pixel 10 Pro」とその大型版である「Pixel 10 Pro XL」,折りたたみ式の「Pixel 10 Pro Fold」の計4製品をラインナップする。それぞれ内蔵ストレージ容量が異なる複数モデルを用意しており,Pixel 10 Pro Foldは10月9日,そのほかは8月28日に発売する予定で,8月21日に予約の受付を開始するとのこと。Google公式ストアにおけるオープンマーケットモデルの税込価格は以下のとおり。
●Pixel 10:6.3インチサイズ
- メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量128GB,12万8900円
- メインメモリ容量12GB,内蔵ストレージ容量256GB,14万3900円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量256GB,17万4900円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量512GB,19万4900円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量256GB,19万2900円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量512GB,21万2900円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量256GB,26万7500円
- メインメモリ容量16GB,内蔵ストレージ容量512GB,28万7500円
Pixel 10
スタンダードモデルのPixel 10は,6.3インチサイズで,解像度1080×2424ドット,最大リフレッシュレート120Hzの有機ELディスプレイを採用したスマートフォンで,前世代製品の「Pixel 9」と比べて,アウトカメラ機能を大きく強化した。
Pixel 9のアウトカメラは,標準と広角の2眼式だったのに対して,Pixel 10では,望遠カメラを加えた3眼式へと変更したのがポイントだ。
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![]() 上側面には,SIMカードスロットとマイク孔がある |
![]() 下側面にはスピーカー孔とマイク孔,USB Type-Cポートを搭載する |
内蔵バッテリー容量は,Pixel 9の4700mAhから4970mAhへとわずかに増加している。最新のワイヤレス充電規格「Qi2」に準拠した充電機能「Pixelsnap」に対応しており,本体背面にマグネット式の充電アダプタを固定できるという。アダプタの出力は最大15Wだ。
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メーカー | |
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OS | Android 16 |
ディスプレイパネル | 約6.3インチ有機EL, |
プロセッサ | Google製「Tensor G5」 |
メインメモリ容量 | 12GB |
ストレージ | 128GB,256GB |
アウトカメラ | 2眼式 ・標準:約4800万画素,画角82度,F1.7 ・広角:約1300万画素,画角120度,F2.2 ・広角:約1080万画素,画角23度,F3.1 |
インカメラ | 約1050万画素,画角95度,F2.2 |
対応5Gバンド | n1 |
対応LTEバンド | 1 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax) |
Bluetooth対応 | 6.0 |
バッテリー容量 | 4970mAh |
待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB 3.2 Type-C |
公称本体サイズ | 約72(W)×152.8(D)×8.6(H)mm |
公称本体重量 | 約204g |
本体カラー | Obsidian,Frost,Indigo,Lemongrass |
Pixel 10 Pro,Pixel 10 Pro XL
Pixel 10 Proは6.3インチサイズで,解像度解像度1280×2856ドット,Pixel 10 Pro XLは6.8インチサイズで,解像度1344×2992ドットの有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンだ。最大リフレッシュレートは,どちらも120Hzとなる。
前世代の「Pixel 9 Pro」と「Pixel 9 Pro XL」から,搭載SoCを変更したのが大きなポイントで,それ以外の変化は少ない。
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![]() 上側面には,SIMカードスロットとマイク孔がある |
![]() 下側面にはスピーカー孔とマイク孔,USB Type-Cポートを搭載する |
アウトカメラも既存製品と同じ,標準と広角,望遠という3眼式だ。ただ,Googleによると,最新SoCの採用により,画像処理を前提とした写真撮影である「Computational Photography」の性能が向上したという。たとえば,AIを利用した超解像ズーム機能は,従来の30倍相当から100倍相当まで伸びているそうだ。
また,Pixel 10と同じく,内蔵バッテリー容量が微増したほか,Pixelsnapへの対応も目につく違いと言えようか。なお,Pixel 10 Pro XLは最大25Wのワイヤレス充電が可能とのこと。
メーカー | |
---|---|
OS | Android 16 |
ディスプレイパネル | Pixel 10 Pro:約6.3インチ有機EL, Pixel 10 Pro XL:約6.8インチ有機EL, |
プロセッサ | Google製「Tensor G5」 |
メインメモリ容量 | 16GB |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約5000万画素,画角82度,F1.68 ・広角:約4800万画素,画角123度,F1.7 ・望遠:約4800万画素,画角22度,F2.8 |
インカメラ | 約4200万画素,画角103度,F2.2 |
対応5Gバンド | n1 |
対応LTEバンド | 1 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 6.0 |
バッテリー容量 | Pixel 10 Pro:4870mAh Pixel 10 Pro XL:5200mAh |
待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB 3.2 Type-C |
公称本体サイズ | Pixel 10 Pro:約72(W) Pixel 10 Pro XL:約76.6(W) |
公称本体重量 | Pixel 10 Pro:約207g Pixel 10 Pro XL:約232g |
本体カラー | Obsidian,Porcelain,Moonstone,Jade |
Pixel 10 Pro Fold
Pixel 10 Pro Foldは,本体を開いた状態の内側と,たたんだ状態の外側にそれぞれディスプレイを搭載する折りたたみ式スマートフォンで,こちらもPixel 10 ProやPixel 10 Pro XLと同じく,既存製品からの変更点は少なめだ。
開いた状態のメインディスプレイは,8インチサイズで,解像度2076×2152ドットの有機ELディスプレイを搭載しており,既存製品と変わらない。閉じた状態のサブディスプレイは,6.4インチサイズで解像度1080×2424ドットと,Pixel 9 Pro Foldの6.3インチサイズからわずかに大きくなった。
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Pixel 10 Pro Foldも内蔵バッテリー容量が微増しており,最大15W出力のPixelsnapに対応する。
メーカー | |
---|---|
OS | Android 16 |
ディスプレイパネル | ・メイン:8インチ有機EL, ・サブ:6.3インチ有機EL, |
プロセッサ | Google製「Tensor G5」 |
メインメモリ容量 | 16GB |
ストレージ | 256GB,512GB |
アウトカメラ | 3眼式 ・標準:約4800万画素,画角82度,F1.7 ・広角:約1050万画素,画角127度,F2.2 ・望遠:約1080万画素,画角23度,F3.1 |
インカメラ | ・メインディスプレイ側:1000万画素,画角87度,F2.2 ・折りたたみ時:約1000万画素,画角87度,F2.2 |
対応5Gバンド | n1 |
対応LTEバンド | 1 |
無線LAN対応 | Wi-Fi 7(IEEE 802.11be) |
Bluetooth対応 | 6.0 |
バッテリー容量 | 約5015mAh |
連続待受時間 | 未公開 |
連続通話時間 | 未公開 |
USBポート | USB 3.2 Type-C |
公称本体サイズ | ・展開時:150.4(W) ・折りたたみ時:76.3(W) |
公称本体重量 | 約258g |
本体カラー | Porcelain,Jade |
Tensor G5で新たなAI機能を搭載
Pixel 10シリーズに採用する新型SoCのTensor G5は,Pixel 9に搭載している「Tensor G4」と比べて,CPU性能が平均34%,機械学習に使うTPU(Tensor Processing Unit)の性能が最大60%も向上したという。
Pixel 10シリーズでは,Tensor G5の性能を生かして,新しいAI機能を搭載するのも見どころとなっている。その1つが「マジックサジェスト」で,ユーザーの操作内容を検知して次に行うべき作業を提案するというもの。マジックサジェストは,メールやカレンダー,写真ライブラリといったアプリの情報を横断してAIが理解することで,ユーザーがアプリの切り替えを意識せずに操作を実行できるという。
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また,「マイボイス通訳」機能は,音声通話における自動翻訳機能だ。単なる音声翻訳機能は,AI機能を備えたイマドキのスマートフォンで広く利用できる。ただ,マイボイス通訳は,通話者の音声を分析して翻訳語の音声を通話者の声や発音に似せたものに変換するのがポイントだ。なお,発売時点でPixel 10シリーズを日本語で使用する場合は,送話と受話ともに翻訳できるのが,日本語から英語,あるいは英語から日本語のみとなる点に注意したい。今後のアップデートで,多言語への対応を予定するそうだ。
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写真の撮影でも,新たなAI機能となる「カメラコーチ」が加わった。カメラコーチ機能では,AIが撮影時の被写体や背景を認識して,よりよい写真を撮影するためのアドバイスを行うというものだ。たとえば,ポートレート撮影において,もっと被写体に寄るようにアドバイスしたり,名所や旧跡などの記念写真などでは撮影位置や画角のおすすめを提案したりするという。名所での撮影では「定番」ともいうべきアングルがあるが,それとは方向性の異なるアドバイスもあって,撮影の幅が拡がるとしている。
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Googleによると,今回発表となった新機能は,既存のPixelシリーズでも利用できないわけではないという。ただ,どのくらいのタイミングになるのか,Pixel 10シリーズほど快適に利用できるかどうかはわからない。
Pixel Watch 4,Pixel Buds 2a
周辺機器では,スマートウオッチの「Pixel Watch 4」と,完全ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds 2a」が登場した。
Pixel Watch 4は,41mm径モデルと45mm径モデルをラインナップしており,いずれもディスプレイのベゼルが狭くなったことで,表示領域が広くなったのが見どころだ。バッテリー駆動時間も伸びており,41mm径モデルで最大30時間,45mm径モデルで最大40時間の長時間駆動が可能だという。また,睡眠トラッカーや皮膚温度センサーの改善に加えて,心電図(ECG)機能にも対応するなど,ヘルスケアデバイスとしてより進化した製品となっている。
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どちらもLTE通信対応モデルとWi-Fiモデルをそろえており,税込価格は以下のとおり。
●41mm径モデル
- LTEモデル:6万9800円
- Wi-Fiモデル:5万2800円
- LTEモデル:7万6800円
- Wi-Fiモデル:5万9800円
一方のPixel Buds 2aは,価格対スペック比を重視した完全ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds A」シリーズの最新製品だ。同シリーズとして初めて,アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するのが見どころだ。
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GoogleのPixel 10製品情報ページ
GoogleのPixel 10 Pro,Pixel 10 Pro XL製品情報ページ
GoogleのPixel 10 Pro,Pixel 10 Pro Fold製品情報ページ
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