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LenovoのノートPC「Legion Pro 7i Gen 10」は,美しくて表示が速い有機ELとCore Ultra 9&RTX 50の高性能でゲームを堪能できるマシンだ【PR】
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2025年のゲーマー向けノートPCでは,GeForce RTX 50シリーズに代表される最新世代GPUの搭載に加えて,有機ELディスプレイやミニLED液晶ディスプレイの採用がトレンドとして挙げられるだろう。とくに有機ELディスプレイは,一般的な液晶ディスプレイと比べて100倍以上の応答速度があり,高速な表示が必要なeスポーツゲーマーでも満足できる装備だ。
そんな最新トレンドを詰め込んだのが,Lenovoのゲーマー向け製品ブランド「Legion」から登場した,新型ノートPC「Legion Pro 7i Gen 10」だ。本稿では,その魅力と実力を見ていこう。
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高画質高速応答の有機ELパネルとGeForce RTX 50世代のゲーマー向けノートPC
本稿で取り上げるLegion Pro 7i Gen 10は,Intel製の高性能ノートPC向けCPUを搭載するLegion Proシリーズの最新モデルだ。
LegionブランドのノートPCとしては初めて,GPUにノートPC向けGeForce RTX 50シリーズを搭載したうえで,極めて美しい表示を誇る16インチ有機ELディスプレイと組み合わせたことが,Legion Pro 7i Gen 10におけるトピックである。
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まずは,Legion Pro 7i Gen 10のおもなスペックをまとめておこう。
CPUには,Intelの最新世代上位モデル「インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 275HX」(以下,Core Ultra 9 275HX)を採用する。これは,開発コードネーム「Arrow Lake」と呼ばれる高性能CPUで,Intelの3Dパッケージング技術「Foveros」を使用して,複数のシリコンダイで構成したものだ。
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さらにCore Ultra 9 275HXは,定格55Wというゲーマー向けノートPCとしては標準的なTDP(Thermal Design Power,
Legion Pro 7i Gen 10の場合,ゲーム性能を左右する単体GPUは,注文時に「GeForce RTX 5090 Laptop GPU」「GeForce RTX 5080 Laptop GPU」「GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU」(以下,Laptop GPUは省略)という3種類のGPUを搭載した,いずれかのモデルを選択する仕組みだ。プレイするゲームタイトルに応じた性能が選べる自由度の高さは,評価できるだろう。
今回,試用した製品は,製品番号「83F5CTO1WWJP4」というモデルで,GeForce RTX 5080を搭載していた。GPUコアは,デスクトップPC向け「GeForce RTX 5080」と同じ「GB203」だが,消費電力を抑えるためにシェーダコアを7680基に減らしたものだ。スペック的には,GB203のフルスペック(10752基)と比べて7割強の規模だが,ノートPC向けのGPUとしては高い性能を期待できるGPUだ。
Legion Pro 7i Gen 10は,高効率で静音性も優れた冷却システムとして,「ColdFront: Vapor冷却テクノロジー」と称する独自技術を採用した機構を備えている。
これは,大小3基の冷却ファンと,大型のベイパーチャンバーを組み合わせたもので,本体底面の広いスリットから大量のエアを吸入して,背面の大型排気口から排気する仕組みだ。これにより,処理負荷の高いゲームの動作時も,CPUやGPUの温度を上げすぎることなく,高クロックでの動作を可能としている。
なお,後段でも触れるが,本機は側面にインタフェース類を配置しており,排熱は背面から行う構造なので,インタフェース部分に熱がこもりにくい設計になっているのも使い勝手への配慮と言えよう。
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メインメモリ容量は,標準だと32GBだが,購入時に64GBの選択も可能だ。ゲーム目的なら32GBで十分だが,クリエイターアプリやAIの活用を考えているなら64GBを選ぶ価値があるだろう。
なお,採用しているメモリはDDR5-6400設定のメモリモジュールで,2枚装着のデュアルチャネル構成となっている。
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ストレージ構成は購入時に変更でき,さらなる高性能を求める場合は,PCIe 5.0 x4接続のSSDを選択可能だ。それに加えて,容量1TBのSSDを追加できる。速度性能面は標準でも優秀だし,「ストレージ容量が1TBでは,やや心もとない」というゲーマーでも,注文時に内蔵SSDを追加できるわけだ。
Legion Pro 7i Gen 10において大きな特徴となるのが,有機ELディスプレイである。Legion Pro 7i Gen 10が搭載する16インチ,解像度2560×1600ドットの有機ELディスプレイパネルは,ノートPCでは初となる,「DisplayHDR True Black 1000」認証(関連記事)を受けている。これはLenovoだけの特徴だ。
DisplayHDR True Black 1000は,最小ピーク輝度が1000cd/m2以上で,デジタルシネマ向け色空間規格「DCI-P3」(CIE D65)のカバー率95%以上,黒レベル0.0005cd/m2以下という,DisplayHDRとして最もハードルが高い基準をクリアしたディスプレイに与えられる認証だ。
分かりやすく表現すれば,最高の基準に合格したディスプレイと考えておけばいい。
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最大リフレッシュレートは240Hzで,ノートPC内蔵のディスプレイとしては,最高クラスの高速表示が可能だ。高リフレッシュレートと,有機ELパネルらしい高速応答性で,残像感のない映像でゲームをプレイできるだろう。
実際にLegion Pro 7i Gen 10を利用して感心したのは,高い画質と暗部のコントラストをしっかりと表現できる点だった。液晶ディスプレイでは,輝度をあげないと黒く潰れてしまうような暗いシーンでも,Legion Pro 7i Gen 10のディスプレイだと,暗がりにあるオブジェクトを視認できる。これには「さすがDisplayHDR True Black 1000」と感心させられた。
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Legion Pro 7i Gen 10の優れたディスプレイは,もちろんゲーム以外のコンテンツにも適しており,映画やアニメの視聴にも威力を発揮する。黒がしっかり沈み込むので,宇宙を舞台にしたアニメや映画――今なら「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」とか――には最適だろう。
Legion Pro 7i Gen 10は,フロントスピーカーを2基と底面にサブウーファーを2基内蔵している。ノートPCとしては,高音質なサウンドが楽しめるPCだ。
さらに,SteelSeries製のサウンドプロセッサソフトウェア「Nahimic」をプリインストールしているので,内蔵スピーカーによるバーチャルサラウンドサウンド出力設定や,Bluetoothスピーカーを使ってワンタッチでサラウンドシステムを構築できる点も,コンテンツを楽しむPCとして心強い。ゲームをはじめとするエンターテイメントを楽しむPCに最適といえるだろう。
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ゲームプレイのしやすさとスタイリッシュな外見を両立
続いてLegion Pro 7i Gen 10の外回りをチェックしていこう。
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Legion Pro 7i Gen 10は,写真のとおり非常にスタイリッシュなデザインが印象的なノートPCだ。軽量なアルミニウム合金製のボディに,つや消し黒の塗装を施してあり,高級感がある。
フットプリントは,実測で365(W)×276(D)mm。16インチディスプレイを採用しているノートPCとしては,コンパクトと評していいのではなかろうか。
また厚さも,最厚部で約27mmと薄めで,それがスタイリッシュな印象につながっているようだ。
公称本体重量は約2.7kg。400Wの出力容量を持つ大型ACアダプタと併せても,4kg未満の程度なので,必要なときに持ち出すことも十分に可能である。
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電源をいれると,各部がカラーLEDイルミネーションでライトアップされるのも,Legion Pro 7i Gen 10の特徴だ。イルミネーションはキーボードや底面の前縁部,天板のLEGIONロゴや背面の排気孔に組み込まれていて,机上を彩ることで,本体が光の中に浮かび上がるという凝った演出が組み込まれている。
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イルミネーションの発光色や発光パターンは,後段で説明する設定ソフト「Legion Space」を使ってカスタマイズ可能だ。キーボード面や背面,フロント,ロゴのそれぞれを個別に制御できるので,好みに応じた光らせ方を設定できる。
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キーボードは,10キー付きの日本語配列タイプだ。メインのキーは,キーピッチが標準的な19mmで,10キー部は14mmピッチだった。
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写真のとおり,[Delete]キーや[Insert]キーなど,一部の特殊キーを除けば,日本語フルキーボードにほぼ沿った配列なので,違和感なく利用できるだろう。
矢印キーを少し下に配置しているなど,通常のキーボードから移行しやすい配慮がなされている点も評価できるところだ。
ちなみに,Legion Pro 7i Gen 10のキーボードは,「Legion TrueStrike」と呼ばれる人間工学に基づいた設計が取り入れられているそうだ。たとえば,キートップにはコーティングが施されており,摩耗しにくさと上質なタッチ感を両立させている。
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実際に操作してみると,ゲームはもちろん,通常のタイピングにも適したタッチ感があるキースイッチで,満足度は高いはずだ。
タッチパッドも,120(W)×75(D)mmと広くて扱いやすいものだ。使わないときは無効化できるので,ゲームのプレイ中に邪魔になることもない。一般的なアプリを利用するときにはタッチパッドで快適な操作が可能だ。
インタフェース類は,本体両側面にまとめられていた。
USB Type-C形状のポートは,Thunderbolt 4とUSB 3.2 Gen 2 Type-Cがひとつずつあり,ゲーマー向け周辺機器でよく使うUSB Type-Aポートは,3ポートを備える。ゲーマー向けマウスとキーボードを接続しても,USB Type-Aがひとつ残るのは,Legion Pro 7i Gen 10の地味にありがたいところである。
さらに,2.5GBASE-T対応の有線LANポートも備えているので,低遅延の有線LANを好むゲーマーは重宝するだろう。
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AIでゲームプレイを支援するLegion Space
LEDイルミネーションのところで名前を挙げた,統合設定ソフトの「Legion Space」は,LenovoのゲームPC共通の設定ソフトである。最新世代のLegion Spaceは,単なる設定ツールにとどまらず,ゲーマーを支援する「Gaming Zone」機能を持つのが見どころだ。
Gaming Zoneには,Legionが開発したAIを駆使する「ゲームクリップマスター」と,「ゲームコンパニオン」というプレイを楽しくする2つのツールが用意されている。
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一方のゲームクリップマスターは,AIでプレイ中の映像を解析して,ハイライトシーンにメッセージを表示してくれるという機能だ。AIがゲーマーを応援したり,プレイを支援したりしてくれる機能と考えればいいだろう。
ただ,両機能ともに対応ゲームは限定されている。本稿執筆時点では「League of Legends」「Counter Strike 2」「PUBG: BATTLEGROUNDS」「Naraka: Bladepoint」「Apex Legends」の8タイトルに対応とのこと。将来的には,対応ゲームの拡充も期待できるだろう。
さらに,Legion Spaceでは,動作モードを選択することで,Legion Pro 7i Gen 10の性能のチューニングも可能だ。
動作モードのプリセットは,「静音」「バランス」「パフォーマンス」の3種類。それに加えて,ユーザーがGPUオーバークロックの設定をカスタマイズできる「カスタム」が用意されている。
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試用機の場合,搭載するGeForce RTX 5080 Laptop GPUのブーストクロックは,標準では1500MHzだ。そこで,Legion Spaceを使って動作モードプリセットをパフォーマンスに切り替えると,GPUのブーストクロックは1650MHzまで引き上げられた。劇的というほどではないが,ACアダプターに接続してゲームをプレイするときなら,少しでも性能を引き上げられるパフォーマンスを利用するのはアリだろう。
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3種類のプリセットは,Legion Space上で切り替えられるほか,キーボードの[Fn]+[Q]キーを押すことで,利用中にいつでも順番に切り替えることができる。
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Legion Pro 7i Gen 10には,Lenovo独自のAIエンジンである「Lenovo AI Engine+」が搭載されており,Legion Spaceで設定した動作モードとPCの利用状況に応じて,性能を調節する仕組みも取り入れられている。
たとえば,画面に表示されている内容や,スピーカーからの音までもAIエンジンで検出して,たとえばゲームをプレイしているなら,冷却ファンの音を抑えながら最大の性能を発揮できるように,AIエンジンが調節すると機能である。動作モードのプリセット切り換え自体は,ゲーマー向けノートPCでは珍しい機能ではないが,それにAIを組みわせて賢く制御してくれるわけだ。
ちなみに,Legion Pro 7i Gen 10の有機ELディスプレイの表示も,Lenovo AI Engine+によるチューニングが行われているとのこと。表示中のコンテンツに応じて,色調や明るさを自動で調整するそうで,筆者が実感した優れた暗部コントラストも,Lenovo AI Engine+による調整が効いているのかもしれない。
Legion Pro 7i Gen 10の実力をゲームで検証
4Gamer定番のベンチマークテストで,Legion Pro 7i Gen 10の実力をチェックしよう。
テスト内容は,4Gamerのベンチマークレギュレーション30に準拠する。ただ,次期レギュレーションを先取りする形で,「バイオハザード RE:4」に代えて「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」(以下,モンハンワイルズ ベンチ)を実行した。
ゲームの解像度は,Legion Pro 7i Gen 10のディスプレイに合わせた2560×1600ドットと,1920×1200ドットに加えて,外付けディスプレイを使った4K解像度(3840×2160ドット)を加えた3パターンでテストしている。
グラフィックス品質は,ベンチマークレギュレーションに規定されている高画質寄りを使用するが,ノートPC向けのGPUが搭載されていることを考慮して,一部タイトルでは,NVIDIAの超解像技術「DLSS」を有効化してフレームレートの向上を図っている。設定に関しては,各タイトルで触れていくことにしたい。
Legion Pro 7i Gen 10の動作モードは,バランスとパフォーマンスのプリセット2種類を用いた(※グラフ内では英字表記)。動作モードは高い性能が得られるものの,ややファンの騒音が大きくなる。なので両モードによるパフォーマンスの違いもチェックしておけば運用の参考になるだろう。
それでは,定番の3Dグラフィックスベンチマークである「3DMark」からテストしていこう。
グラフ1は,DirectX 11の性能を検証する「Fire Strike」,グラフ2は,DirectX 12の性能を検証する「Time Spy」の総合スコアをまとめたグラフだ。
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パフォーマンスプリセットにおけるFire Strikeの総合スコアは,デスクトップPC向け単体GPUのデータと比較すると「GeForce RTX 5070」よりも,1割ほど低い程度である。
それに対して,Time Spyの総合スコアになると,GeForce RTX 5070を上回るスコアが得られた。単純に解釈するなら,DirectX 12のほうが高い性能が得られる傾向にあり,GeForce RTX 5080 Laptop GPUのほうが,GPUの規模(≒演算ユニット数)が大きいことを考えると妥当な結果と思う。
興味深いのは,パフォーマンスプリセットとバランスプリセットの差だ。Fire Strikeでは,バランスでもパフォーマンスの90%程度のスコアを得られたが,Time Spyだと70%台に留まる。Time Spyのほうが,GPUクロックの差が出やすいのかもしれない。
続くグラフ3には,DirectX 12 Ultimateベースのグラフィックス性能を検証する「Steel Nomad」「Speed Way」「Port Royal」の結果をまとめている。
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パフォーマンスにおけるそれぞれのスコアは,デスクトップPC向けのGeForce RTX 5070よりもやや高い。ノートPCとしては,極めて優秀なスコアだ。
また,バランスのスコアはパフォーマンスの70%台で,Time Spyとの傾向と等しい。3つのテストはいずれもDirectX 12の機能を使っているので,妥当な結果と言える。
これらの結果からすると,デスクトップPC向けGPUと比べた場合,Legion Pro 7i Gen 10は,デスクトップPC向けGeForce RTX 5070を,やや超える程度のゲーム性能を持つと推定できる。それを踏まえたうえで,ゲームにおける性能を見ていこう。
まずは「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下,CoD:MW3)の結果を見ていこう。CoD:MW3では,グラフィックス品質のプリセットを「極限」としたうえで,「アップスケール/シャープニング」で「NVIDIA DLSS」を選び,アップスケーリングの品質を「クォリティ」として実行した。結果はグラフ4〜6のとおり。
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パフォーマンスだと,2560×1600ドットまでは,快適さの目安となる150fps以上を超えている。また3840×2160ドットでも,及第点である80fpsなら十分にクリアできた。DLSSを利用すれば,4K解像度でも快適にプレイできるわけだ。
バランスのスコアも意外に優秀で,内蔵ディスプレイの解像度である2560×1600ドットなら,十分快適にプレイできるフレームレートを記録した。先述のように,空冷ファンの騒音は,バランスのほうが小さくなるので,バランスを選択するのもありだろう。
グラフ7は,モンハンワイルズ ベンチの総合スコアをまとめたものだ。モンハンワイルズ ベンチでは,グラフィックス品質のプリセットを「ウルトラ」に設定して,DLSSを有効に,フレーム生成とレイトレーシングはオフという,ウルトラプリセットのデフォルト設定でベンチマークを実行した。
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カプコンは,モンハンワイルズ ベンチで20000を超えるスコアを,最高評価としている。Legion Pro 7i Gen 10は,パフォーマンスでは全解像度で20000を軽々と超えるスコアを記録した。レイトレーシングをオフにしてDLSSを使えば,どんな解像度でも,極めて快適にモンハンワイルズをプレイできるだろう。
また,バランスでも,2560×1600ドット以下なら軽く20000を超えるスコアが得られている。内蔵ディスプレイでプレイするのなら,ファンが静かなバランスの利用もおすすめだ。
グラフ8〜10は,CapframeXを使ってモンハンワイルズ ベンチ開始2分間の1パーセンタイルフレームレートを測定して,平均フレームレートと合わせてまとめたものだ。
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スコア20000は,平均60fpsが目安になっているようで,グラフのとおり総合スコアと整合性のあるフレームレートが得られた。内蔵ディスプレイ解像度の2560×1600ドットならば,バランスでも平均約76fpsを記録しており,最小フレームレートも許容範囲に収まっていることが確認できる。
Fortniteの平均および最小フレームレートをまとめたものが,グラフ11〜13だ。Fortniteは,グラフィックス品質のプリセットを「最高」にしたうえで,「アンチエイリアス&スーパー解像度」に「NVIDIA DLSS」を選択して,NVIDIA DLSSの設定を,高画質寄りの「品質」にしてテストしている。
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さすがに3840×2160ドットは荷が重いようで,フレームレートが低くなってしまったが,2560×1600ドットまでの解像度では高いフレームレートを記録した。パフォーマンスであれば,2560×1600ドットでも快適さの目安となる平均135fpsを超えてくる。
また,及第点の目安である80fpsであれば,バランスでも4K解像度以外はクリアできた。
外付けディスプレイを使って3840×2160ドットでプレイするのなら,もう少しグラフィックス品質を落とすか,DLSSの設定を変える必要がありそうだが,内蔵ディスプレイでプレイするのならバランスでも快適だろう。
次のグラフ14〜16は,Starfieldの平均および最小フレームレートをまとめたものだ。Starfieldでは,グラフィックス品質のプリセットを「高」としたうえで,「アップスケーリング」に「DLSS」を選択し,「アップスケーリングのプリセット」を「クォリティ」としてテストしている。
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グラフのとおり,快適にプレイできる目安の平均60fpsを,パフォーマンスならすべての解像度で超えている。バランスでも,2560×1600ドットまでは目安を超えており,3840×2160ドットでも,わずかにグラフィックス品質の設定を下げるだけで,快適にプレイできそうだ。さすがの性能と言える結果ではなかろうか。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」(以下,黄金のレガシー ベンチ)の成績を見ていこう。「最高品質」設定による総合スコアがグラフ17である。
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スクエア・エニックスの目安では,スコア15000以上が最高評価の「非常に快適」の判定になる。グラフを見てのとおり,パフォーマンスでは2560×1600ドットまで,バランスだと1920×1200ドットで「非常に快適」の判定となるスコアを得られた。
3840×2160ドットだと,パフォーマンスで「とても快適」,バランスで「快適」判定までスコアが低下する。もちろん,プレイに支障を来すようなスコアではないが,より快適さを求めるなら,もう少しグラフィックス品質の設定を落としたほうがいいかもしれない。
グラフ18〜20には,黄金のレガシー ベンチの平均および最小フレームレートをまとめた。3840×2160ドットでは,パフォーマンスでも最小フレームレートが60fpsを下回っていた,「非常に快適」の判定に至らなかったのは妥当なところだろうか。
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「F1 24」の平均および最小フレームレートをまとめたのが,グラフ21〜23となる。F1 24は,グラフィックス品質のプリセットに「超高」を選択したうえで,「アンチエイリアス」に「NVIDIA DLSS」を選択し,「アンチエイリアスモード」を高画質よりの「クォリティ」に設定してテストした。
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Fortniteと,やや傾向が似た結果で,3840×2160ドットとそれ以下の解像度におけるフレームレートの差が大きい。2560×1600ドット以下であれば,バランスでも快適さの目安となる平均100fpsを超えてくる。
ただ,及第点の目安としている80fpsであれば,3840×2160ドットでもパフォーマンスでクリアできるので,外付けディスプレイを接続して高解像度でプレイするときにはパフォーマンスで対応できるだろう。
ゲームテストの最後となる「Cities: Skyline II」の平均および最小フレームレートを,グラフ24〜26にまとめた。Cities: Skyline IIでは,グラフィックス品質のプリセットに「中」を選択し,「NVIDIA DLSS Super Resolution」の設定を「最高品質」としてテストした。
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パフォーマンスでは,快適にプレイできる目安の平均30fpsを,すべての解像度で超えている。Cities: Skyline IIは,極めて描画負荷が高いゲームなので,この結果はさすがと言っていい。また,バランスでも,内蔵ディスプレイの2560×1600ドット以下で平均30fpsを超えている。内蔵ディスプレイでプレイするであれば,ファンの騒音が低いバランスもお勧めだ。
Legion Pro 7i Gen 10のゲーム性能を見てきたが,グラフィックス描画が重いゲームを含めて,内蔵の有機ELディスプレイでプレイするのなら,十分以上の性能を持つと判断できる。デスクトップPCと肩を並べるゲーム性能を期待できるノートPCと,断言していい結果だろう。
参考までに,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の最大消費電力を計測した結果をまとめておこう。
テストにあたっては,ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイ出力が無効化されないよう指定したうえで,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点をタイトルごとの実行時,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」として記録した。
なお,有機ELディスプレイを採用するLegion 7i Pro Gen 10では,消費電力におけるディスプレイ設定の影響が,全体としてやや大きめになる。そこで,最大消費電力の記録は内蔵ディスプレイ使用時のみとして,ディスプレイの輝度は50%の設定で測定した。
また,アイドル時の消費電力は,壁紙によっても大きく変わるので,Legion Pro 7i Gen 10デフォルトの壁紙を設定したてアイドル時の消費電力を測定している。壁紙をなしにして黒一色としておけば,もう少しアイドル時の消費電力を下げられる点は,覚えておくといいだろう。
結果はグラフ27のとおりだ。
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バランスでは,ゲームプレイ時にも200W台半ばで収まるのに対して,パフォーマンスにすると,100Wほど消費電力が増える。パフォーマンスとバランスの差は,なかなか大きいことが見てとれよう。
もっとも,パフォーマンスの消費電力でも,GeForce RTX 5070を搭載するデスクトップPCに比べれば,100W以上も低い。それでいて,GeForce RTX 5070以上のゲーム性能が得られていることを考えれば,電力あたりの性能は素晴らしく高いと評価できるだろう。
GPU-Zを使ってモンハンワイルズ ベンチを15分間連続実行したときの最大GPU温度を,グラフ28にまとめておこう。
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パフォーマンスでは,GPUの安定動作における上限である約80℃に達する。一方で,バランスでは約66℃となった。GPU温度や消費電力の結果から,賢くモードを使い分けることが,Legion Pro 7i Gen 10をより快適に運用するコツになりそうだ。
スタイルと性能,信頼性を兼ね備えたゲーマー向けノート
Legion 7i Pro Gen 10を見てきたが,スタイリッシュな外観と,2025年のゲーマー向けノートPCの中でも,極めて高いゲーム性能を持つ製品と言えるだろう。
それに加えて,PCの世界的トップメーカーであるLenovo製の安心感も見逃せないところだ。
Legion 7i Pro Gen 10では,引き取り修理を含む充実したサポートが標準で受けられるほか,追加の有料サポートとして,「Legion Ultimate Support」(1年間無料)というサービスが用意されている。Legion Ultimate Supportは,Lenovoに常駐するゲーム専門の担当者から,24時間365日の電話サポートが受けられるというサービスだ。
たとえば,「あるゲームが動かない」という事態が起きても,Legion Ultimate Supportに加入していれば,ゲームの専門家のアドバイスをもとに対処できるわけだ。
他社には類例のないサービスメニューが用意されていることもまた,Legion 7i Pro Gen 10の大きな魅力と言える。長く利用できるゲーム用のノートPCの導入を考えているのなら,Legion 7i Pro Gen 10はまっさきにおすすめできる製品とまとめておきたい。
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LenovoのLegion Pro 7i Gen 10製品情報ページ
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