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11月発売の新型ディスプレイを初披露。アイ・オー・データブースで,その新機能をチェックしてきた[TGS2025]
今回はそれらの中から,初披露となった今後発売予定の液晶ディスプレイ2製品を紹介したい。
320Hz表示で3万円を切る液晶ディスプレイ LCD-GD254U
まず紹介するのは,11月上旬発売予定の24.5インチ液晶ディスプレイ「LCD-GD254U」だ。
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FPSゲーマー向けと謳っているとおり,垂直最大リフレッシュレートの高さが特徴で,最大で320Hz,中間調(Gray to Gray)応答速度は最速0.4msという速さを誇る。解像度は1920×1080ドットだ。
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もちろん,速さだけなら,500Hz以上での表示が可能なeスポーツ特化型ディスプレイが多数ある。本製品の見どころは,税込のメーカー想定売価が2万9800円と,比較的手の届きやすい価格であることだ。
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eスポーツゲーマー向けの高速表示ディスプレイは,画質面で劣るTN方式液晶パネルを採用する製品が多い。それに対してLCD-GD254Uは,IPS方式系列の「HAS」方式液晶パネルを採用するのもポイントだ。映像の色表現力という点では,TN方式製品よりも優れている。
eスポーツ特化型の高速表示ディスプレイは安い物でも6万円前後,多くは10万円を優に超える高価な製品ばかり。LCD-GD254Uの320Hzは,500Hzとは差があるものの,低コストでeスポーツ環境を揃えたいというゲーマーには,魅力的な製品だろう。
デュアルモード対応でも手の届きやすい価格 LCD-GDU271JAD
もうひとつの新製品は,27インチサイズの「LCD-GDU271JAD」だ。11月中旬の発売を目指して,鋭意開発中である。
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LCD-GDU271JADの大きな特徴は,2つある。
ひとつは,3840×2160ドットの4K解像度時は垂直最大リフレッシュレート160Hzで表示し,ディスプレイ側で解像度を1920×1080ドット(以下,フルHD)に切り替えると,リフレッシュレート320Hzでの表示が可能な,いわゆる「デュアルモード」(※IOデータではDual Frame Rate,DFR)に対応することだ。
映像美を堪能したいゲームは,高精細な4K表示で,高フレームレートで表示したいeスポーツタイトルなら,フルHDに切り替えて320Hz表示で残像感のない映像を表現できる。
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LCD-GDU271JADにおけるもうひとつの特徴は,「Focus Mode」を搭載することだ。
Focus Modeとは,GigaCrysta 10周年記念モデルとして2024年に登場した「LCD-GCQ271UD」で実装されたIOデータ独自の機能である。
この機能は,27インチサイズ,解像度2560×1440ドットの画面中央に,24インチサイズ相当で映像を表示するものだ。eスポーツ競技会に出場するようなゲーマーは,トレーニング時と本番で違和感を感じないように,競技会で使われる24インチ/フルHDのディスプレイと同じ表示を選ぶことがある。
Focus Modeを使えば,27インチディスプレイでも24インチ相当のサイズで映像を表示できるので,トレーニングに適した映像表示と,高解像度の大画面表示を両立できるわけだ。
さらにFocus Modeでは,24インチ相当の映像表示時に,映像の周囲にできる黒枠の部分に,10秒間隔で明滅する白い枠線を表示できる。この枠線によって,単なる黒枠よりもゲーム映像に集中しやすくなるという。だから「Focus」=集中できるモードというわけだ。
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解像度とリフレッシュレートを変えられるデュアルモードに,eスポーツプロ向けのFocus Modeを組み合わせるというのは,目から鱗が落ちるようなナイスアイデアではなかろうか。
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LCD-GDU271JADのメーカー想定売価は5万5800円と,デュアルモード対応ディスプレイとしては比較的安価でもある。映像美とeスポーツ向け機能を1台で両立したディスプレイが欲しいなら,検討する価値がありそうな製品だ。
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