TGS 2014のスクウェア・エニックスブースでは,2014年10月9日にサービス開始予定のストリーミングサービス
「DIVE IN」 がプレイアブル出展されている。DIVE INをざっくりと説明すると,Wi-Fi接続されたスマートフォンやタブレットで
「FINAL FANTASY XIII」 や
「FINAL FANTASY VII International」 などのスクウェア・エニックス作品を楽しめてしまうサービス……ということになるのだが,「もうちょっと詳しく!」という人は,以下の関連記事を参照してほしい。
関連記事:
スマホで「FINAL FANTASY XIII」や「FINAL FANTASY VII International」が遊べる? スクウェア・エニックスがストリーミングサービス「DIVE IN」を10月9日に開始
あのレベルのグラフィックスの作品をスマホで遊べると言われても,
転送に伴う遅延やグラフィックス低下が起こるに違いない…… と思っていたわけだが,今回,TGSの会場で実際にFF XIIIをプレイしてみて「普通に遊べる」ことに驚かされた。
そう書くと,あまり大したことがなさそうに聞こえるかもしれないが,つまりプレイ中に“遅延などによる違和感”を覚えることがなかったということで,オリジナル(PlayStation 3)版を遊んでいるのとさほど変わらない感覚だったのだ。以下の直撮りプレイムービーを見れば,筆者が「普通に遊んでいる」感じが少しは伝わるのではないだろうか。
おそらく多くの読者のみなさんと同様に,プレイする前は
「ラグる。きっとどっかでラグる」 と決めつけていたのは否めないが,そんな筆者の期待(?)をよそに,Nexus 7(2012年モデル)上でスムーズに動作するFF XIII。気づいたときには,ライトニングさんの活躍にまんまと見入っていたわけである。
操作性の面に関しては若干のもどかしさを感じた。ムービーを見てもらえば分かるように,DIVE IN版のFF XIIIは,スマホ向けゲームでおなじみの
バーチャルパッドで操作することになる ため,どうしても“思い通りの操作”がしにくい。また,FF XIIIは操作に必要なキーが多いため,ゲーム画面におけるバーチャルパッド/キーの面積の割合が,どうしても広めになってしまうのもややマイナスポイントである。
なお,現場のスタッフに聞いたところ,今後
ゲームパッドへの対応が予定されている とのこと。そのうえ,モバイルデバイスがゲームデバイスとして認知されてきた昨今,物理的ゲームパッドの普及も,あながち非現実的な話でもなくなっている。モバイルデバイスでゲームをプレイする人の多くがゲームパッドを所有するようになったとき,DIVE INのようなストリーミングサービスも「普通」のものになっているのではないだろうか……そんなことを考えさせられる試遊となった。
##### 「FINAL FANTASY VII」のプレイムービーを追加 #####