スクウェア・エニックスは2025年7月24日,同社が開発/運営するMMORPG
「ファイナルファンタジーXIV」 (
PC /
PS5 /
PS4 /
Mac /
Xbox Series X|S )の情報番組
「第88回FFXIVプロデューサーレターLIVE」 (以下,PLL)を配信した。
今回は「パッチ7.3実装コンテンツ特集Part2」と題して,前回のPart1に続き,パッチ7.3
「明日への道標(THE PROMISE OF TOMORROW)」 で実装されるコンテンツについて,実機を交えてより詳しい紹介が行われた。
とくに,従来と比べて大きく変化したディープダンジョン「ピルグリム・トラバース」の解説が厚く行われている。
出演者は「FFXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏 (左),グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏
PLL冒頭では恒例の“パッチトレーラー”がお披露目され,気になるパッチリリースが
2025年8月5日 であることが発表された。
なお,最後のお知らせコーナーで明らかになったが,パッチノート朗読会はパッチリリース日に行われるとのこと。24時間のメンテナンスではない模様だ。
FINAL FANTASY XIV パッチ7.3トレーラー 「明日への道標」
VIDEO
パッチ7.3実装コンテンツのおさらい
まずは,これまでに公開された,パッチ7.3における実装項目のおさらいが行われた。コミュニティフィードバックとして細かく手が加わった「蜃気楼の島 クレセントアイル:南征編」のアップデートの詳細なども告知された。
エコーズ オブ ヴァナ・ディール第2弾「サンドリア:ザ・セカンドウォーク」
「FFXI」とのコラボコンテンツである,「エコーズ オブ ヴァナ・ディール」の第2弾「サンドリア:ザ・セカンドウォーク」が,入場カットシーンから最初のボスまで実機で紹介された。
道中のNPCのセリフはボイス付き。また,前回と同様に,道中には「文字が記された羊皮紙」などが落ちていて,ストーリーを垣間見られる。
最初のボスは「Faithbound Kirin」。どうやら途中で四聖獣を召喚する場面もあるようで,召喚される四聖獣はランダムになっているという。なお,吉田氏曰く「サンドリア:ザ・セカンドウォーク」では,「4ボスが一番難しいかもしれない」とのことだ。
PLLでは青龍が召喚された。呼び出される四聖獣によって戦い方も変化する?
後半でも紹介されるが,パッチ7.3以降,特定のボスクラスの敵は,ギミックに応じてキャストバーが表示されるようになる。“ターゲットが複数ある敵”の場合は,どちらが詠唱を開始したかを見極めて対処する必要があるそうだ
オーケストリオン譜が,週制限を受けないアライアンス用宝箱からのドロップに変更されることも発表された
また,ここでも報酬装備のチラ見せが行われた。
PvPアップデートで,クリスタルコンフリクトの新ステージ「ベイサイド・バトルグラウンド」登場
PvPアップデート関連の紹介では,これまでのおさらいや大きな変更点の告知を行ったあと,クリスタルコンフリクト用の新たなステージ「ベイサイド・バトルグラウンド」が実機にて初披露された。
地天のエフェクトが追加されている
ここで再び報酬装備が紹介された。
宝物庫 ボルト・オネイロンでスロットに挑戦
ここからは新たなトレジャーハントダンジョン,「宝物庫 ボルト・オネイロン」が実機で紹介された。ここでは,ドリームスロットと呼ばれるスロットの結果に応じて敵が出現し,それらを倒すことで報酬が獲得できる。ハズレマークが3つそろうと退場する仕組みだ。
吉田氏は3回目にビッグドリームを引き当て,その運のよさを見せつける!?
しかし直後の4回目のドリームスロットで退場に……
ここでも報酬装備などのチラ見せが行われた。
新たに実装されるクラフター用装備
同じく新たに実装されるギャザラー用装備も公開
新たなディープダンジョン「ピルグリム・トラバース」
休憩を挟んで公開されたのは,新たなディープダンジョンだ。パッチ7.35で新規実装される「ピルグリム・トラバース」では,ディープダンジョン自体のルールが一部変更され,「誰もが楽しめるディープダンジョン」として,さまざまな改良が加えられるという。
「ピルグリム・トラバース」に登場するボスモンスターたち
30層までクリアすれば,ひとまず初期のクエストはコンプリートとなる
ここまでは以前のディープダンジョンを踏襲している。しかし,ここからいろいろと改良が加えられている。
まずは31層以降の全層についてマッチングパーティでの攻略が可能になったほか,リスタートの階層が追加される。また,99層のボスと何度でも戦える仕組みが導入される。
さらに,攻略手帳の目標が加わり,毎週クリアすることで報酬を獲得できる。
ボスと何度も戦える「エミネントグリーフ討滅戦」。PLL前半でチラッと言及された,“ターゲットが複数ある敵”というのは,どうやらこいつのことのようだ
攻略手帳の報酬でアイテムを獲得できる
・詩想エミネントグリーフ討滅戦
ディープダンジョン「ピルグリム・トラバース」のボス戦には,もう1つ大きなコンテンツがある。それが「詩想エミネントグリーフ討滅戦」だ。
これは,100層クリア時に獲得できる「供物」を捧げることで突入できるバトルで,捧げた供物の数や種類によってボスの強さやギミックが変化するという仕掛けがある。
供物は15個から40個まで変更でき,最大の40個を捧げたときがもっとも手強い状態となり,クリア時には報酬として称号が獲得できる。しかし,その強さは零式4層にも匹敵するという。
バトル時間は約10分を想定しているが,ギミックには絶クラスのものもあるとのこと。最弱の状態である供物15個版に挑戦してみて,いけそうであれば捧げる供物の数を少しずつ増やしてみるといいだろう。
供物はクリア後の宝箱を開けない限り消費されないそうなので,様子を見てから,わざとワイプするのもアリとのことだ。
ここからは実機にて「ピルグリム・トラバース」が紹介された。「ディープダンジョン」を遊んだことがない人にも分かるように,基本的な構造やギミックなども丁寧に解説された。
ディープダンジョンの入場はNPC経由となる。ソロでも攻略できるのが特徴で,マッチングパーティか固定パーティかを選んで入場する
見えないトラップや隠されている財宝などを探索しつつ,階層を進んでいく。必ずしも敵をすべて倒す必要はない
道中にある“光輝の燭台”は次のフロアでメリットやデメリットが発生する(メリットのほうが多いらしい)。30フロアまではデメリットは発生しないようになっているので,序盤は見つけたら発動させてしまってOKとのこと
フェニックスの尾の効果が大幅に変更! システム関連アップデート
ここからは,システム関連のアップデート情報が公開された。なんと「フェニックスの尾」の効果が大幅に変更され,ショップでも購入できるようになるとのこと。
そのほか,グループポーズ関連のアップデートやスクリーンショット関連のエフェクトを,より細かく設定できるようになるなど,こだわりのあるプレイヤーには嬉しい内容となっている。
色収差の追加。画面の端のほうに注目すると違いが分かる
スクリーンショット撮影の際のカラーフィルターについて,これまではオンオフしか選択できなかったが,パッチ7.3以降はスライダー調整でその強度を変更できるようになる。以下はその一例だ。
もとのスクリーンショット画像
現状のポスタリゼーション1をオンにした状態。今後はこれがエフェクト強度100となる
エフェクト強度を60にした状態
エフェクト強度を30にした状態
現状のポスタリゼーション2をオンにした状態。今後はこれがエフェクト強度100となる
エフェクト強度を60にした状態
エフェクト強度を30にした状態
キャラクターの表示範囲が拡大可能に。処理が重くなる可能性もあるため,使っている環境に合わせて選択してほしいとのこと。注釈にもあるが,表示数が増えるわけではなく,これまでは表示されていなかった遠くのキャラクターが表示されるというものだ
・チャットバブル機能
以前から紹介されていた,それぞれのキャラクターの会話などがフキダシで表示される機能だ。
検討されていた戦闘中のチャットバブル機能については,パッチ7.3では未実装とのこと。便利な機能であるため,高難度バトルコンテンツではチャットバブルが必須とされてしまい,普段使っていない人でも実質的に強要される可能性があるためだ。
あくまでロールプレイ,雰囲気作りのための実装を目的としており,まずはバトル以外での実装に留めたとのこと。とはいえ,運営側でも引き続き検討を続けていくようだ。
なお,チャットバブル機能は細かくカスタマイズが可能だ。
各チャット種類によって対応/非対応を選択したり,文字色やフキダシの色も好きに変更できる。フキダシの大きさも3種類から選べる。なお,チャットバブルが表示されてから消えるまでの時間については,サーバの負荷などを考慮して設定されており,現状では変更できない。ただし,要望が多ければ検討するとのことだ。
・新規マウント&ミニオン
実機でのコンテンツ紹介中に新規マウントやミニオンなども披露された。マウントは「ピルグリム・トラバース」の埋もれた財宝などから入手できることもあるそうだ。
新オフィシャルグッズなどが登場。お知らせコーナー
PLLの最後は恒例のお知らせコーナー。8月5日のパッチノート朗読会のスケジュールは追って公開されるとのことだ。