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画面に仮想ボタンを表示できる「Virtual Stream Deck」が便利そう。Corsair&Elgatoブースの気になる製品をまとめて紹介
はじめにお伝えするのは,CorsairがCOMPUTEX 2025に合わせて発表したソフトウェアである「Virtual Stream Deck」(以下,VSD)についてだ。VSDは,Elgato製キーパッド「Stream Deck」シリーズの機能をPC上で実現するもので,画面に任意の機能を割り当てた仮想ボタンをウィジェットのように表示して操作できる。
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仮想ボタンには,Stream Deckと同じく,ソフトウェアの起動に加えて,ゲーム内で利用するアクションやエモートといった特定機能の呼び出し,フォルダやWebサイトなどへのショートカット,マクロなどを設定可能だ。
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1つの仮想パッドに表示できるボタンは,最大64個までとのことだが,複数の仮想パッドを表示できる。機能を割り当てていないボタンは画面に表示させない設定も可能だ。L字型にボタンを並べるなど,柔軟にレイアウトと仮想パッドの表示位置を変更できるのは,ソフトウェアならではの良さと言えるだろう。
VSDは,すでにベータ版を公開しており,既存のStream Deckユーザーに加えて,Corsair製の横長タッチディスプレイ「XENEON EDGE」や,多ボタンマウス「Scimitar Elite Wireless SE」の購入者が利用できるという。
そのXENEON EDGEは,Corsairが2025年1月に発表したタッチ対応ディスプレイだ。14.5インチサイズで,解像度2560×720ドット,アスペクト比32:9のIPS型液晶パネルを採用する。
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サブディスプレイとしての用途に加えて,360mmサイズのラジエータが搭載できるPCケースに取り付けて,CPUやGPUの動作状況をモニタリングしたり,動画やアニメーション画像を表示したりしてPCを彩るといった使い方も想定しているようだ。VSDの登場により,仮想パッドを操作するデバイスとしても使えるようになった。
XENEON EDGEは,2025年6月に日本国内でも発売を予定しているという。
Scimitar Elite Wireless SEは,左側面に12個のサイドボタンを備えた多ボタンワイヤレスマウスで,2025年5月21日に日本国内での販売を開始している。税込価格は2万1980円だ。
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2023年6月に登場した「Scimitar Elite Wireless」をベースとして,Corsair独自の最新光学式センサー「MARKSMAN S」に変更したのが見どころとなっている。また,カラーバリエーションにホワイトモデルを追加したのもポイントだ。
Scimitar Elite Wireless SEのサイドボタンにも,VSDの仮想ボタンを機能割り当てできる。多ボタンマウスというと,さまざまな機能を手元で操作できるメリットがあるものの,どのボタンに何を設定したのか分からなくなったという人もいるだろう。そうしたときに,VSDを画面に表示すれば,どのボタンを押せばいいのかすぐに確認できる。
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サイドボタンの1つに仮想パッドを表示する機能も割り当てられるという。その仮想パッドに普段はあまり使わない操作を設定しておいて,ボタンではなくマウスで操作するという使い方もありえる。
VSD単体でも便利だが,XENEON EDGEやScimitar Elite Wireless SE,ハードウェアのStream Deckと組み合わせることでさらに使いやすくなりそうだ。
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Stream Deckのハードウェアにも新しい取り組みがある。まずは,「Stream Deck MK.2」のバリエーションモデルとして,ボタンのスイッチをシザースイッチに変更した新製品も展示されていた。メンブレンスイッチを採用した既存製品と比べて,キーストロークが短く,素早い操作が可能だという。さらにボタンの端を押したときにも反応しやすいとのこと。
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ただ,シザースイッチは,メンブレンスイッチの上位モデルという位置付けにはならないそうで,キーボードと同じく好みに合わせてスイッチを選んでほしいとのことだった。
さらにStream Deckのパッド部分をモジュール化して提供する「Stream Deck Module」も発表となった。モジュールの外装には三脚ネジ穴もあるので,壁への取り付けやネジ付のスタンド,クランプなどと組み合わせて設置場所を自由に調整できるのがポイントだ。レーシングシム用のステアリングホイールに取り付けやすくなるだろう。
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Stream Deckを有線LAN接続して,LAN内のPCをネットワーク経由で操作できる「Stream Deck Network Dock」も発表となった。別の部屋にあるPCを操作したいといった場合などで役立ちそうだ。
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また,自作キーボードキット「MAKR 75」にも注目したい。本製品は,アルミ合金製フレームやガスケットマウント,消音ラバーパッド,スイッチプレートといった部材をそろえたキーボードキットだ。日本国内では2025年内の提供を見込んでいる。
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キースイッチは,Corsair独自のメカニカルスイッチ「Corsair MLX Switches」から好みの感触のものを選択できる。さらにキーキャップも形状やカラーバリエーションが異なる14種類から選べる。オプションでワイヤレスモジュールを購入して,ワイヤレスキーボードを作ることも可能だ。
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自作キーボードは,キーボード自体の組み立てもさることながら,キーマップをはじめとしたソフトウェア周りの設定が難しい。そこでCorsairは,同社独自の設定用ソフトウェアの機能をWebアプリとして実装した「CORSAIR Web Hub」を提供する。追加のソフトウェアをインストールすることなく,WebブラウザからキーマップやLEDイルミネーション,マクロといった設定を行えるという。
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Corsair公式Webサイト
Elgato Gaming公式Webサイト
4Gamer.netのCOMPUTEX 2025特集ページ
- 関連タイトル:
Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)
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Elgato
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