世界最速610Hzを体感せよ。ASUSのeスポーツプロ向けSuper TN液晶ディスプレイ「ROG Strix XG248QSG Ace」がTGS2025に見参［TGS2025］

　2025年9月25日，ASUSTeK Computer（以下，ASUS）の日本法人であるASUS JAPANは，世界初という垂直最大リフレッシュレート610Hz（＝610fps）を誇るeスポーツ向け液晶ディスプレイ「ROG Strix XG248QSG Ace」（型番：XG248QSG，以下 型番表記）を，東京ゲームショウ2025の同社ブースにて披露した。

XG248QSG

　9月19日に発売された製品で，税込実勢価格は15万円前後である。

　XG248QSGは，ASUSが「Super TN」と呼ぶTN方式液晶パネルを採用するゲーマー向けディスプレイだ。24インチサイズで，解像度は1920×1080ドットという，eスポーツ競技会で一般的なサイズと解像度となっている。


　610Hzという高速表示を実現するために，中間調（Gray to Gray）応答速度は最小0.1ms，入力遅延も0.8msと非常に速い。それに加えて，ASUS独自の残像感低減技術「ELMB 2」も搭載しており，映像の残像感を減らしているようだ。
　最近では，画質面で優れるIPS方式液晶パネルを採用して，500Hzクラスの垂直最大リフレッシュレートを実現している製品もある。しかし，やはり高速表示に特化すると，まだまだTN方式に優位性があるようだ。

610Hzで接続中のOSDメニュー。最上段に「610Hz」の表記がある

　ただデモ機で動いていた「Overwatch 2」の映像を見た限りでは，TN方式とはいえ，画質もそう悪いものではなかった。ASUSによると，デジタルシネマ向けの色域規格「DCI-P3」のカバー率が90％あるそうで，TN方式としては広色域と言っていいだろう。

　映像入力インタフェースとしては，DisplayPort 1.4 DSC×1とHDMI 2.1×2を備えており，会場の展示機は，PCをDisplayPortで接続していた。どのインタフェースで接続しても，610Hz表示は可能なので安心だ。

XG248QSGの背面。スタンドは，流行りのコンパクトなタイプで，スタンドの周りにキーボードや小物を置きやすい

デモ用PCのGPU性能が足らないようで，Overwatch 2は350Hz弱でしか表示できていなかった

　610Hz表示を実現するには，ゲームにもよるがかなり高スペックのゲームPCが必要になるので，トータルでの費用を考えると，eスポーツゲーマーなら誰しもという製品ではない。
　少しでも勝利のチャンスを増やしたい。そのためなら，相応の投資もためらわないと考える，eスポーツ大会で好成績を狙うプロゲーマー向けの製品といえよう。

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ASUSのXG248QSG製品情報ページ

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