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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第848回「破壊の楽しさ」
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印刷2025/07/31 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第848回「破壊の楽しさ」

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著者近影
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 面白さって,いろいろあります。だから世の中って面白いんでしょうね。100人いて100人が面白く感じるものってなかなかありません。そして地球上には81億1900万人いるわけです。

 さっそくちょっと話がそれますが,これを書くために世界の人口をネットで調べたところ,2024年時点の調査で上記の数字になっていました。私が社会科で習った40年くらい前は46億人と言われていたんですが。
 ちなみに,国際連合広報センターの情報によりますと,2050年には97億人,今世紀末には110億人くらいに達し,人口増のピークを迎える見込みだそうです。日本は少子化で人口が減ると言われていますが,世界では激増しているんですね。
 今はアジア各国で人口が増えているのですが,近い将来はアフリカで人口が増える見込みです。

 話を戻します。とりあえずは地球上にはそれだけ人間がいるわけですが,それぞれが別の感性を持っているわけです。それが統一されることはないでしょう。文化も環境も法律も違うわけで,仮に国が同じだとしても地域で価値観は異なったりします。各家庭でもそうですし,兄弟であっても好きなものは違ったりします。好きなものは人それぞれなんです。
 ただ,これもまた難しく不思議なところでもあるんですが,共感という概念も世の中には存在します。つまり,多くの人が面白いと感じるものも同時に存在するのです。
 ビジネスは,基本的には共感によって成り立っています。より多くの人にモノやサービスを提供することによって,お金を得るわけで。逆の立場で言うと,自分が欲しかったり必要としているモノやサービスに対して,お金を払うものです。そして,多くの人が共感するもののほうが数を売ることができるわけです。

 今週は「ドンキーコング バナンザ」についてです。
 面白いです。先週も書いたのですが,「任天堂のゲイムはどうせ面白い」と私は思っています。実際に,今作も面白かった。任天堂のゲイムは,多くの人が面白いと思うものが多く,今回もまさにそういった作品でした。
 で,何がすごいってタイトルごとにちゃんと面白さのポイントが違うんですよね。今作で言うと,“破壊の面白さ”だと思います。ゲイム開始早々に,チュートリアル的に操作方法の説明がありますが,そのときから自由に物を壊しまくれます。で,その破壊行動が本当に面白いというか,スッキリするんです

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 それだけでなく,壊したところからコインなどのアイテムが出てきて,壊すことに対するメリットが提供されるんです。これ,すごいですよ。プレイヤーに自由を与えつつ,ちゃんと制限も加えつつ。
 こっちとしては好き勝手にドンキーコングとして暴れているのが楽しいのに,ゲイム進行としてはちゃんと手綱を握られているこの感じ。つまりは計算されているってことです。ここが本当にすごい。

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 ちゃんと“破壊の楽しさ”にフォーカスを当てて,それをキャラクターに合わせてプレイヤーに遊ばせてる。結果「ドンキーコング バナンザ」ならではの面白さを提供できてるんですよ。
 今までの「ドンキーコング」シリーズとはひと味違った楽しさがあります。過去作を知らなくても,今作から入るのは全然アリです。先週も書きましたがNintendo Switch 2を手に入れた人は,今作を遊んでおけば間違いないと思います。この高いレベルでの安定感はどこからやってくるんでしょうか。
 任天堂作品で共感性が安定していない作品は,あんまり見たことが無いです。もちろん好き嫌いは別ですよ。本当に尊敬します。

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 余談ですが,今作をプレイしていて私はNINTENDO 64の「ブラストドーザー」という作品を思い出しました。車,主に重機を使って建物をぶっ壊しまくって危険な化学物質の入ったトレーラーの進路を確保する,といった内容のゲイムです。
 任天堂印のタイトルとしては,知る人ぞ知る作品ではありますが,私は名作だと思っています。「ブラストドーザー」もまた,破壊の楽しさを前面に押し出した作品です。やっぱり破壊ってゲイムならではの要素で面白いというか,快感を得やすいんですよね。
 どちらのタイトルも,破壊したときにどう感じるかまで計算されて作られています。今の技術力でまた「ブラストドーザー」を遊んでみたいもんですが,どうなんでしょうねえ。
 私として「ドンキーコング バナンザ」に関しては,「『ブラストドーザー』好きの人はぜひ!」と言いたいところなんですが,客観的にドンキーコングのほうが有名なので,なんのこっちゃって話になってしまいますね。
 ただ,気持ちとしては本当に「ブラストドーザー」好きの人こそぜひ! とは思っています。もし「同じ人が作っている!」ってことになれば,時を超えて理念が形と結果になったわけで,ロマン重視派の私としてはたぶん泣いてしまう気がしますが,そこまでできた話だったりするのでしょうか。

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 今週は「ドンキーコング バナンザ」はしっかりと,「どうせ面白かった」という報告でございました。ホント,面白いゲイムを作るのって当たり前じゃないからね。ゲイムクリエイターの皆さんには,あらためて感謝と尊敬の念を送らせていただきます。
 そんな感じでまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
PlayStation 5:「Winning Post 10 2025
Nintendo Switch:「シャインポスト Be Your アイドル!
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,8月2日(土)17:30より,静岡・アクトシティ浜松大会「BATTLE OF HAMAMATSU」を開催します。ディーノ選手は3WAYマッチで彰人選手,高鹿佑也選手と対戦予定です。ディーノ選手によると,「珍しい組み合わせの3WAYだから,なれ合うことができない。バキバキのファイトでぶっつぶす。あと,台風が心配」とのことでした。
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    ドンキーコング バナンザ

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