さらに低遅延になったeスポーツプレイヤー向けヘッドセット「Razer BlackShark V3 Pro」が発売に

　2025年7月30日，Razerは，eスポーツプレイヤー向けワイヤレスヘッドセット「Razer BlackShark V3 Pro」を発売すると発表した。ワイヤレス接続の低遅延化や，マイク音質の向上などが特徴だ。
　PC向けとPlayStation向け，Xbox向けの3種類をラインナップしており，同社直販サイトにおける税込価格は4万780円である。

BlackShark V3 Pro。左からPlayStation向け，PC向け，Xbox向けとなる。ヘッドバンドのステッチの色で見分けられる

　Razerのヘッドセット製品群の中でも，eスポーツ向けに位置付けられたBlackSharkシリーズの最新製品は，Razerがスポンサードするプロゲーマーによる徹底的なテストを経て開発された製品であるという。
　BlackShark V3 Proは，外観こそ，2023年登場の「Razer BlackShark V2 Pro」とあまり変わらない。だが，内部的にはさまざまな機能が改良，進化したものとなっている。

カラーバリエーションは，ブラック（左）とホワイト（右）の2色を用意

BlackShark V3 Pro付属のHyperSpeed Wireless Gen-2ワイヤレスアダプタ

　冒頭でも触れたとおり，第1の特徴に挙げられているのが，ワイヤレス接続の低遅延化だ。BlackShark V3 Proは，Razer独自の低遅延ワイヤレス接続技術の最新版「Razer HyperSpeed Wireless Gen-2」に対応しており，ワイヤレス通信部分の遅延を，他社製品よりも短い最小10msまで短縮しているという。
　接続方式は，HyperSpeed Wireless Gen-2だけでなく，Bluetooth 5.3とUSB接続，アナログ接続にも対応する。

　もうひとつの大きな特徴に挙げられているのがマイクだ。BlackShark V3 Proのマイクは，サンプリングレートが48kHzに向上しており，よりクリアな音声を録音，配信できるという。
　また，Razerの統合設定ソフト「Razer Synapse 4」と組み合わせれば，eスポーツ向けや配信向けなど，4種類のマイクイコライザプリセットを使える。ユーザーの好みに合わせたカスタムイコライザ設定を作ることも可能だ。

　サウンド面では，これまた独自のスピーカードライバー「Razer TriForce Bio-Cellulose 50mm Drivers Gen-2」を採用した。ドライバープラグの改良や磁石の強化などにより，特に音の定位が向上したという
　また，アクティブノイズキャンセリング機能も備えているので，周囲のノイズを遮断して，ゲームに集中しやすくなっている。


　対戦イベントに参戦するようなeスポーツゲーマーをターゲットにした製品だけに，価格も高価な部類だが，プレイにおける音の重要さを理解している人なら，BlackShark V3 Proは響くところのある製品ではなかろうか。

RazerのBlackShark V3 Pro製品情報ページ