
テストレポート
HORIの新作アーケードスティック「ファイティングエッジ」,速報インプレッションを掲載。待望の4次予約も本日開始
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すでにPlaystaiton 3版,Xbox 360版とも3次予約までが完売の状態となっており,発売日当日の入手は難しい状態ではあるが,本日(2012年4月28日)より4次予約が開始されることが明らかとなった(発送日は未定)。
3次予約までの機を逃してしまった人にとっては,まだ入手のチャンスが残されているということで朗報ではあるものの,価格は1万9800円と決して安くはないのも,また事実。購入を迷っている人にとっては,なんとも悩ましいところだろう。
そこで本稿では,発売に先駆けてHORIより提供されたPlaystation 3版サンプルのインプレッションをお届けしよう。写真や動画と共に,本製品の基本的な部分についての情報をお伝していくので,購入に悩んでいる人はぜひ参考にしていほしい。
なお,より詳細なレビューについては後日,別記事にてお届け予定だ。そちらもぜひ楽しみにしていてほしい。
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PlayStation 3版「ファイティングエッジ3」製品ページ
Xbox360版「ファイティングエッジEX」製品ページ
ボタンレイアウトはアストロ/ノアール風。高級感のある外観と豊富な機能
sako氏の要望を実現するため,HORIがその技術の粋をこらしたというファイティングエッジ。まずはプレイで“魅せる”ことを念頭に置いてデザインされたという外観と,ハードなプレイングをサポートする各種機能を,写真と共にチェックしていこう。
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製品の外観でまず目が行くのは,ボタンレイアウトだ。近年発売されているアーケードスティック製品では,そのほとんどがタイトーのアーケード筐体「VEWLIX」に準拠したボタンレイアウト(以下,VEWLIX配置)がとられている。これは同筐体が現在のゲームセンターで主流を占めているからで,ある意味当然だ。
しかし,「ファイティングエッジ」のボタンレイアウトは,1990年代中頃に一世を風靡したSEGAのアーケード筐体,「アストロシティ」や「ブラストシティ」,もしくは現在稼動中の「鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド」 「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト」などで採用されているバンダイナムコゲームズのアーケード筐体「ノアールキャビネット」にほぼ準拠した配置(以下,アストロ配置)になっている。
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また,本製品にはHORIが独自開発したレバーユニット「隼(HAYABUSA)」,ボタンユニット「玄(KURO)」が搭載されているのも大きなポイントだ。とくにボタンである「玄(KURO)」は,昨今のボタンのスタンダードである三和電子製のものよりも,ボタンの表面積が若干広くなっているのが特徴といえる。
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「ファイティングモード」は,タッチパネル上のボタンと[PS]ボタンが無効となり,さらに筐体左右のLEDが点灯するという,主に大会などでの使用を想定したモードだ。ファイティングモードへの切り替えは,ノーマルモード時に[ファイティングボタン]を1秒間タッチし続けるという操作で行える。
そのほか「ファイティングモード」中は,コントローラが振動信号を受けると,これに応じてLEDが赤色に点滅するギミックも用意されている。プレイには直接影響しないお遊び的なギミックではあるが,大会などで“魅せる”要素としては,なかなかに面白い仕組みといえるだろう。
なお,ノーマルモード中に[ファイティングボタン]を3秒間タッチしてファイティングモードに移行すれば,LED機能のオフ設定も可能。光で気が散りそうというプレイヤーはオフにしておこう。またファイティングモード中にファイティングボタンを3秒間タッチすれば,ノーマルモードで左右のLEDを点灯させることも可能となっている。
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[コンフィグボタン]を1秒間タッチし続けることで移行できる「ボタン割り当てモード」では,主要8ボタンの割り当てを[○][△][×][□],[R1][R2][L1][L2],[L3][R3][SELECT],そして[NC](割り当て無効)から自由に選んで変更できる。実際の変更方法は下の写真を参照のこと。なお割り当てを変更した際,その内容は「ファイティングエッジ」内に保存されるため,Playstation 3の電源を切ったり,コントローラーケーブルを抜き差ししたりしても,変更後の割り当てのままプレイできる。
所有欲を満たしてくれる粋な外観と,確かな操作性。購入に至る材料は複数あるはず
sako氏とともに調整を重ねたレバー&ボタンユニットを,古参の格闘ゲーマーにとってはスタンダードといえる“アストロ配置”に載せた「ファイティングエッジ」。今現在のアーケード環境からすれば,いささか以上に異なる方向性ではあるが,それも当然。本製品が目指したのは,あくまで“コンシューマーに特化した”アーケードスティックなのだ。「アーケードスティックはアーケード環境を忠実に再現すべき」という,これまでの前提にとらわれないプレイヤーにとっては,本製品はまさに至高の一本となり得るのではなかろうか。
またこればかりは実際に触ってもらうよりほかになく,またもちろん好みの問題でもあるのだが,独自開発された隼(HAYABUSA)と玄(KURO)の操作感の良さは,改めて強調しておきたい。実際に触って見た様子を収めたムービーを以下に掲載しておくので,ぜひ参考にしてもらいたい。
現状のフォーマットである三和製レバー&ボタンに“若干の不満”を感じつつプレイしていた格闘ゲーマーなら,本製品を触った際に“胸のつかえが取れたような気持ち”を感じてもらえるのではないかと思う。少なくとも筆者はそう感じた。
さらに今までのアーケードスティック製品にない,エッジの効いたデザインも所有欲をくすぐってくれる。ファイティングモード中のLED点灯ギミックは,一般的なプレイヤーにとっては不必要な機能かもしれないが,初めて遊びに来た友達に自慢したくなるほどには,遊び心が利いていると感じる。というか,筆者としては一刻も早く誰かに見せびらかしたいくらい。
あえて不満点を挙げるとすれば,1万9800円という高めの価格と,筐体が大きめであることによる収納性の悪さだが,前述のとおりデザインが良いため,インテリアとして考えれば,出しっ放しにしておくのもそれほど悪くない選択肢なのではないか。まあ,本製品を購入するようなハードコアなゲーマーであれば,マイレバーをモニタの前に鎮座させているのが普通だとも思うので,モニタ周りを彩るワンポイントとしても,十分活用できるのではないだろうか。
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