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問題作「ポスタル2」が“次なる20年”を目指して現行環境でリメイクされる。Kickstarterキャンペーンがただいま展開中
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2003年にリリースされた「ポスタル2」は主人公のポスタル・デュードが,日常的なお使いの中でイラっとする出来事に遭遇して大暴れするというFPSだ。一般市民を無差別に銃殺できるなど,残虐な展開が大きな話題を呼んだ。
今回のKickstarterキャンペーンは,「ポスタル2」をUnity環境で再構築する取り組みである。開発元であるFlat2VR Studiosはゲームのコアなビジョンはそのままに,最新の環境に適応させることで,あらゆるプラットフォームでプレイできるようなものになるという。また,シリーズをさらに20年続けられるようにリメイクするとしている。
グラフィックスを全面的にアップグレードしたうえで,ロード画面はなくなり,コミュニティからのフィードバックを受けて銃は強化され,被弾した者のリアクションもより派手になる。
また,愛犬チャンプに誰かを襲わせることができるなど,さまざまな改良が加えられるという。
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「ポスタル2」より。主人公ポスタル・デュードは銃を撃つだけでなく,立ち小便もできる |
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「ポスタル2」と「POSTAL 2 Redux」の比較画像 |
また,Kickstarterでプレッジ(支援)を行うと,以下の特典を得られる。
・初代「ポスタル」主人公のスキン
・新武器として,首を切るのに最適なソーブレードガン,狩猟用コンパウンド・ボウ,AK-47のどれを追加するかの投票権
・新パワーアップ「召喚されると目に入ったものを一撃で斬殺するHelping Hand(救いの手)」
・オリジナルでは中に入れなかったトレーラーハウスへのアクセスと「他では見たことのない映像を収録したVHSテープ」
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プレッジは35ドル(約5200円)でSteam版,38ドル(約5600円)でPS4/PS5版,55ドル(約8100円)で上記の特典を含むSteam版,75ドル(約1万1000円)でPS5版の物理バージョンを受け取れる。
また,420ドル(約6万2000円)で,「あなたの猫をゲーム内で銃のサイレンサーにする権利(原作では猫のお尻に銃口を突き刺してサイレンサーにできる)」が手に入る。
ほかには,350ドル(約5万2000円)で,「行方不明者を探す牛乳パックの広告に出演する権利」がオプションとして用意されるなど,特典も「ポスタル2」らしくなかなかに物騒だ。
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ストレッチゴールは,すでに時間帯での景観変化と,サンドボックスモードの実装を達成。また,40万ドル(約5900万円)で家庭用ゲーム機版でのMODサポート,60万ドル(約8800万円)でCo-opモードの実装,70万ドル(約1億300万円)で拡張版「Postal 2: Apocalypse Weekend」のリメイクなど,こちらも盛りだくさん。執筆時点では37万3470ドル(約5500万円)の支援が集まっている。
なお,残虐描写については,PC/Mac/Linux版では検閲なしでリリースされる予定であるという。家庭用ゲーム機版は,「Microsoftと任天堂とは前向きな協議を行っている」とのことだ(リンクhttps://www.kickstarter.com/projects/postal2redux/postal-2-redux/faqs )。
「Most critically divisive videogame(最も議論を呼んだビデオゲーム)」としてギネス世界記録にも認定されている「ポスタル2」,今後の展開が注目される。
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Kickstarter「POSTAL 2 Redux」キャンペーンページ
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